著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

ペーター・シュプリンガー
Peter Springer

美術史家。1944年ウッチ(ポーランド)生まれ。ハイデルベルク、ケルン、ミュンスター、ベルリンの大学で学ぶ。1973年、ベルリン自由大学で博士号修得。ベルリンの複数の博物館に学芸員として勤務した後、ローマ、ビブリオテカ・ヘルツィアーナ(マックス・プランク研究所)で研究員を務める。1979〜2009年、オルデンブルク大学に勤務。この間の1991年、ベルリン自由大学から大学教員資格を修得。1994〜1995年、プリンストン(アメリカ合衆国)のインスティテュート・フォー・アドヴァンスト・スタディ(高等研究所)研究員。地域的にはドイツを中心にしつつ、時代的には中世と19、20世紀、ジャンル的には工芸、絵画、建築およびそれを超える広範な領域を研究対象とする。大著『逆転したイメージ』(2004年)と『美術における窃視』(2008年)はいずれも伝統的美術史学の枠組みを超える文化史的視点に立つ研究である。近刊として記念建造物に関する論文をまとめた『記念建造物と対抗記念建造物』がある。(2010年7月現在)

 

ペーター・シュプリンガーの書籍一覧]

右手と頭脳
エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー《兵士としての自画像》

[著者]ペーター・シュプリンガー
[訳者]前川久美子

「芸術家と手」の文化史────
ドイツ表現主義を代表する画家キルヒナーがあえて右手を切断した姿で描いた自画像。「切られた手」というこのショッキングなモティーフの背後には、芸術家の創造力の象徴として「右手」を強調する連綿とした伝統がある。

[書評]
《朝日新聞》2010年9月26日、評者:横尾忠則氏

定価=本体 2,800円+税
2010年7月25日/A5判上製/232頁+カラー口絵8頁/ISBN978-4-88303-270-9


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