蠱惑的な視線を投げかけるティツィアーノ作《ウルビーノのヴィーナス》。彼女は神か女か?──見る者を挑発する謎めいた姿は、横たわる裸婦像の古典となった。燦然と輝くこの美女を結節点に、古代・ルネサンス・近代美術とイタリア文学の論者4人がヴィーナスの変容を多彩に語る。 [書評] 定価=本体 2,600円+税 |
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[目次] まえがき 5 ギリシア・ローマ美術の横たわる裸婦──娼婦と淑女と女神と母/芳賀京子 13 ルネサンス美術に表されたヴィーナス──《ウルビーノのヴィーナス》を中心として/渡辺晋輔 69 イタリア文学におけるヴィーナスとその周辺人物/浦一章 123 マネ《オランピア》──横たわる裸婦像の集約と解体/三浦篤 171 ヴィーナス文献案内 223 |
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