著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

浦一章
うら・かずあき

1959年生まれ。 1994年より東京大学文学部・大学院人文社会系研究科の助教授、准教授としてイタリア語イタリア文学を講じ、 2010年より教授、現在に至る。著書および論文として『ダンテ研究T─ Vita Nuova、構造と引用』(東信堂、1994年)、「ダンテとイタリア文学の創造」(『岩波講座文学13─ネイションを超えて』、岩波書店、2003年)、『ヴィーナス・メタモルフォーシス』(共著、三元社、2010年)など。翻訳として、シャルティエ/カヴァッロ編『読むことの歴史─ヨーロッパ読書史』(共訳、大修館、2000年)、マリオ・プラーツ『蛇との契約』(ありな書房、2002年、第8部は監訳・監修)など。(2019年5月現在)

 

浦一章の書籍一覧]

オリジナルとコピー

16世紀および17世紀における複製画の変遷

[編著]小佐野重利
[監訳]浦一章

所有の欲望をみたす複製画の諸相
権力者が所望する原作(オリジナル)を所有者は恭順のしるしに献上し、権力者は召し上げた作品の代わりに下賜する複製画(コピー)を画家に発注する―こうした事例のように、収集熱が高まった時代、高位聖職者、王侯貴族、裕福な商人たちにとって傑作の複製は大きな意味をもっていた。これまで関心のそとに置かれがちだった複製画に着目して行われた一次資料の詳しい調査が、芸術都市フィレンツェにおける美術作品をめぐる生々しい営みを浮かび上がらせる。

定価=本体 3,500円+税
2019年5月31日/B5判変形並製/136頁/ISBN978-4-88303-489-5

ヴィーナス・メタモルフォーシス
国立西洋美術館『ウルビーノのヴィーナス展』講演録 

[著者] 浦一章+芳賀京子三浦篤渡辺晋輔

蠱惑的な視線を投げかけるティツィアーノ作《ウルビーノのヴィーナス》。彼女は神か女か?──見る者を挑発する謎めいた姿は、横たわる裸婦像の古典となった。燦然と輝くこの美女を結節点に、古代・ルネサンス・近代美術とイタリア文学の論者4人がヴィーナスの変容を多彩に語る。

[書評]
《毎日新聞》「今週の本棚」、2010年11月14日
『美術の窓』2010年12月号(生活の友社)

定価=本体 2,600円+税
2010年10月25日/四六判上製/237頁+巻末折込カラー図版/ISBN978-4-88303-277-8


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