著訳者紹介


松尾慎
まつお・しん

東京女子大学現代教養学部人間科学科言語科学専攻准教授。専門は社会言語学、日本語教育、多元文化教育。著書:『台湾における言語選択と言語意識の実態』 群學出版公司、2006年。主要論文:「ブラジル日系人の言語使用」『「正しさ」への問い──批判的社会言語学の試み』三元社、2001年、「インドネシア華人社会における言語使用の実態」『社会言語科学』第8巻 第2号、社会言語科学会、2006年、「ホスト住民が持つ外国籍住民との共生意識」『共生の内実──批判的社会言語学からの問いかけ』三元社、2006年。(2010年8月現在)

 

松尾慎の書籍一覧]

東アジアにおける言語復興
中国・台湾・沖縄を焦点に 

[編著者] パトリック・ハインリッヒ+松尾慎

中国、台湾、沖縄などの危機言語へのフィールドワークから、記述研究と復興研究を総合的に捉え、研究者、スピーチ・コミュニティーが共同で行う、言語復興のための危機言語研究の新たな方向性と在り方を探る。

定価=本体 3,000円+税
2010年8月31日/A5判並製/280頁/ISBN978-4-88303-259-4

[新装版]正しさへの問い
批判的社会言語学の試み

[著者]野呂香代子+山下仁

「ことば」をとりまく、無批判に受容されている価値観や、いわゆる権威に保証された規準・規範を今一度疑ってみること。そこから見えてくるものは、何か!そもそも「正しさ」とは、政治的・経済的・文化的な利害関係が交錯する社会のなかでつくられたものにすぎない。「正しい」日本語、「正しい」敬語、「正しい」ことばづかい、といった、その「正しさ」のからくりに迫る試み。

定価=本体 2,800円+税
2009年6月30日/
A5判並製/260頁/ISBN978-4-88303-247-1

[新装版]「共生」の内実
批判的社会言語学からの問いかけ

[編著]植田晃次山下仁

多文化「共生」が唱えられてすでに久しい。しかし「共生」の名のもとに、なにが行われているのか。マジョリティのいう「共生」はマイノリティにどう受けとめられているのか? ことばの問題を通して、「共生」の内実を問い、図式化され、消費される「共生」を救い出す試み。

定価=本体 2,500円+税
2011年1月25日
A5判並製/256頁/ISBN978-4-88303-288-4