著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

岩間一弘
いわま・かずひろ

慶應義塾大学文学部教授。専門は東アジア近現代史、食の文化交流史、中国都市史。おもな著書に、『中国料理の世界史―美食のナショナリズムをこえて』(慶應義塾大学出版会、2021年)、『中国料理と近現代日本 ― 食と嗜好の文化交流史』(編著書、慶應義塾大学出版会、2019年)などがある。

 

[岩間一弘の書籍一覧]

「台湾」の文化史 (台湾学研究叢書)

国民料理の創造と変遷

[著]陳玉箴(Yujen Chen)
[訳]天神裕子
[解説]岩間一弘

「台湾料理」とはなにか? 本書は国宴、高級レストラン、夜市、庶民の食卓にのぼるさまざまな料理を紹介しつつ、「台湾菜(台湾の料理)」という概念が100年の間にいかに定義され、表現され、実践されてきたかを検証するものである。日本の台湾統治と第2次大戦後の権威主義的政権もまた、多くの新たな飲食の要素を台湾に持ちこみ、民主化後の、現在の「台湾」を形づくってきた。つまり「台湾料理」とは何かを問うことは、まさにこの100年余にわたって台湾社会がいかに大きな変化を経てきたかを理解することなのである。

[書評・紹介]
《朝日新聞》2024年7月27日、「好書好日」、評者:長沢美津子氏

【電子書籍版もあります】

定価=本体 5,000円+税
2024年6月15日A5判並製/488頁/ISBN978-4-88303-591-5


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