著訳者紹介 |
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1978年、北海道生まれ。 2007年、大阪芸術大学大学院博士課程修了。博士(芸術文化学)。大阪芸術大学大学院助手、立命館大学文学部非常勤講師を経て、 2012年よりイタリア政府給費留学生としてピサ大学美術史学科留学。現在、大阪芸術大学芸術学部非常勤講師。専門はバロック期イタリア絵画史。論文に「カラヴァッジョ作《メドゥーサの首》をめぐって」(『イタリア学会誌』56)、「カラヴァッジョ作《泉の洗礼者聖ヨハネ》をめぐる一考察」(『地中海学研究』37)など、訳書にローナ・ゴッフェン『ヴェネツィアのパトロネージ―ベッリーニ、ティツィアーノの絵画とフランチェスコ修道会』石井元章監訳(三元社、2009年)がある。 |
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[木村太郎の書籍一覧] |
[著者]木村太郎 かたや満面に笑みを浮かべ、かたや憂鬱に沈む裸体の少年を描いた2枚の絵。ともに1匹の雄羊をつれた彼らは「洗礼者聖ヨハネ」と通称されてきたが、その正体はいまだに特定されていない。彼らは誰なのか。これらの作品で画家は何を視覚化しようとしたのか。カラヴァッジョに残された最大の謎を解き明かす。 [書評・紹介] 定価=本体 3,800円+税 |
[著者]ローナ・ゴッフェン フランチェスコ修道会の教会サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂はヴェネツィアという特異な地における宗教、政治、美術の独特な関係性を具現している。有力貴族ペーザロ家の華々しいパトロネージによってこの聖堂に掲げられたベッリーニ、ティツィアーノの不朽の祭壇画や、彫刻装飾。彼らはこうした美術作品の寄進によって何をなしえると信じたのか? 宗教史、社会史、美術史の手法を綿密によりあわせることでルネサンス期のヴェネツィアがあざやかに蘇る。 定価=本体 4,000円+税 |