著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

ローナ ・ゴッフェン
Rona Goffen

1944年、米国東部、ブルックリンに生れる。1974年にコロンビア大学で博士号を取得。学位論文 “Icon and Vision: the Half-length Madonnas of Giovanni Bellini”, Columbia University. 同年、プリンストン大学の美術史・考古学助教授に就任。ハーヴァード大学附属フィレンツェ、ヴィッラ・イ・タッティ・ルネサンス研究所研究員、デューク大学助教授、准教授、教授を経て、1990年、ラトガース大学へ移籍、美術史学科長に就任。1997年よりワシントン、ナショナル・ギャラリーの視覚芸術高等研究所(CASVA)諮問委員。2004年、60歳で病により死去。アメリカにおける著名なイタリア・ルネサンス美術史家で、特にヴェネツィア絵画史の分野で優れた業績を残した。主要著書: Piety and Patronage in Renaissance Venice: Bellini, Titian, and the Franciscans, Yale University Press, New Haven and London 1986; Spirituality in Conflict: Saint Francis and Giotto's Bardi Chapel, Pennsylvania State University Press, University Park, 1988; Giovanni Bellini, Yale University Press, New Haven and London 1989; Titian's “ Venus of Urbino ,” Cambridge University Press, New York 1997; Titian's Women, Yale University Press, New Haven and London 1997 など。

 

ローナ ・ゴッフェンの書籍一覧]

ルネサンスのライヴァルたち

ミケランジェロ、レオナルド、ラファエッロ、ティツィアーノ

[著者]ローナ・ゴッフェン
[訳者]塚本博二階堂充

ルネサンスを彩る美の巨匠たちのたたかい
己のライヴァルとしのぎを削って対決し、凌駕する―――
ルネサンスは模倣の時代であり、それは競争で始まった。
その中心にはミケランジェロがおり、彼こそがこの時代の大いなる主人公であった。競争というプリズムを通して語られたミケランジェロ、レオナルド、ラファエッロ、またティツィアーノらの実像による芸術創造の奇跡。

[書評・紹介]
《週刊読書人》2019年8月23日、評者:宮下規久朗氏

定価=本体 9,000円+税
2019年6月10日/A5版上製/688頁/ISBN978-4-88303-487-1

ティツィアーノの女性たち

[著]ローナ・ゴッフェン
[訳]塚本博二階堂充

画家はなぜ美女を描くか?
ティツィアーノの魅惑的な女性たちを偽装されたポルノグラフィーと見なす旧来の理解は単純に過ぎる。美女は芸術における激しい闘争の舞台なのだ。ティツィアーノ理解に画期をもたらすゴッフェンの主著。

定価=本体 8,000円+税
2014年10月25日A5判上製/576頁(カラー口絵8頁)/ISBN978-4-88303- 363-8

ヴェネツィアのパトロネージ
ベッリーニ、ティツィアーノの絵画とフランチェスコ修道会

[著者]ローナ・ゴッフェン
[監訳者]石井元章 
[訳者]
木村太郎

フランチェスコ修道会の教会サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂はヴェネツィアという特異な地における宗教、政治、美術の独特な関係性を具現している。有力貴族ペーザロ家の華々しいパトロネージによってこの聖堂に掲げられたベッリーニ、ティツィアーノの不朽の祭壇画や、彫刻装飾。彼らはこうした美術作品の寄進によって何をなしえると信じたのか? 宗教史、社会史、美術史の手法を綿密によりあわせることでルネサンス期のヴェネツィアがあざやかに蘇る。

定価=本体 4,000円+税
2009年3月31日
A5判上製/366頁/ISBN978-4-88303-241-9


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