韓国近代美術の百年

[著者]金英那(キム・ヨンナ)
[監訳者]神林恒道
[訳者]仲間裕子大久保恭子+要真理子+竹中悠美

日本帝国主義の「残りかす」、西洋美術の「ものまね」といわれながらも、絶えずその独自性を追求しつづけた「20世紀韓国美術」の激動の100年史。その圧倒的な活力と魅力のゆえんを論じきった、初の通史。

[書評
《京都新聞》2011年9月14日→記事を読む
《新潟日報》《熊本日日》2011年10月23日、ほか→記事を読む
『美術の窓』2011年10月号
《読売新聞》「記者が選ぶ」、2011年11月27日
『美術フォーラム21』Vol.24(2011年、醍醐書房)、評者:高晟剋

定価=本体 4,000円+税
2011年8月10日/A5判上製/368頁/ISBN978-4-88303-285-3


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[目次]

まえがき 003
日本語版へのまえがき 006

第T部
1 植民地時代における近代韓国美術序説 013
2 西洋との最初の出会い 万国博覧会での韓国の展示物 045
3 論争のモダニティ 「新しい女性」と「モダン・ガール」の表象 067
4 ミレーの農民のイメージ アジアでの受容のされかた 093
5 李仁星の「郷土色」 民族主義、あるいは植民地主義 113
6 一九三〇年代、東京の韓国前衛グループ 131
7 韓国近代彫刻 159

第U部
8 解放後の韓国美術序説 179
9 韓国の「アンフォルメル」運動 205
10 東洋のリリシズムを求めて 金煥基の作品 239
11 二つの伝統 一九七〇年代のモノクローム・アートと一九八〇年代の「民衆」美術 263
12 一九九〇年代の韓国のコンテンポラリー・アート 279

補遺1 国境を超えたアイデンティティの確立 ナムジュン・パイクと李禹煥 289
補遺2 高裕燮の業績と限界 韓国美術史の泰斗 303

訳者あとがきと解説 319
索引 i
注 x
掲載図版一覧 xxxii


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