著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

仲間裕子
なかま・ゆうこ

立命館大学名誉教授。専門はドイツ近・現代美術史。共編著書に『自然の知覚:風景の構築。グローバル・パースペクティヴ』(三元社、二〇一三年)、著書・論文に Caspar David Friedrich und die Romantische Tradition: Moderne des Sehens und Denkens (Berlin: Reimer Verlag, 2011) 、「C・G・カールスのディレッタンティズムと近代社会」『芸術愛好家たちの夢:ドイツ近代におけるディレッタンティズム』(佐藤直樹編、三元社、二〇一九年)、 “Aesthetics and Landscape: Crystallization of Nature Images” (International Yearbook of Aesthetics, vol. 18, 2014) など。 (2020年3月現在)

 

[仲間裕子の書籍一覧]

風景の人間学

自然と都市、そして記憶の表象

[編]仲間裕子、竹中悠美

文化横断的「風景論」。
風景を描き、造り、経験し、語り、想う人間の営み。我々の内側と外側に風景は常に遍在し、地理的条件や社会環境とかかわりながら感性や理念に作用する。文化的構築物としての風景から、「人間」を探求する。

[書評・紹介
「月刊美術」2020年6月号
『月刊アートコレクション』2020年8月号
『美術教育』No.305(2021年3月、日本美術教育学会学会誌)、評者:萱のり子氏

定価=本体 4,500円+税
2020年3月20日/A5判並製/336頁/ISBN978-4-88303-507-6

自然の知覚

風景の構築。グローバル・パースペクティヴ

[編]仲間裕子+ハンス・ディッケル

21世紀の「風景論」
地球規模の自然破壊に直面する危機の時代、「風景」は従来の伝統的な枠組みを超えた新たな論究の対象となる。9か国14名の研究者がそれぞれの思想的基盤から芸術表象における自然意識を解明し、グローバル化した自然問題と関わる新たな「風景論」を探る。〈日本語・英語バイリンガル〉

定価=本体 3,400円+税
2014年3月10日A5判並製/320頁/ISBN978-4-88303-354-6

韓国近代美術の百年

[著者]金英那(キム・ヨンナ)
[監訳者]神林恒道
[訳者]仲間裕子+大久保恭子+要真理子+竹中悠美

日本帝国主義の「残りかす」、西洋美術の「ものまね」といわれながらも、絶えずその独自性を追求しつづけた「20世紀韓国美術」の激動の100年史。その圧倒的な活力と魅力のゆえんを論じきった、初の通史。

[書評
《京都新聞》(2011年9月14日) →記事を読む
《新潟日報》《熊本日日》ほか(2011年10月23日)→記事を読む
『美術の窓』(2011年10月号)
《読売新聞》「記者が選ぶ」(2011年11月27日)→記事を読む
『美術フォーラム21』(2011 Vol.24、醍醐書房、評者:高晟剋=j

定価=本体 4,000円+税
2011年8月10日/A5判上製/368頁/ISBN978-4-88303-285-3

C. D.フリードリヒ
《画家のアトリエからの眺め》―― 視覚と思考の近代

[著者]仲間裕子

彼のまなざしを透過し、緻密に構成された「風景」は近代の世界像となる────
ドイツ・ロマン主義を代表する画家、C.D.フリードリヒ(1774-1840)。 彼の特異な風景画は、これまで神秘性、宗教性、内面性という言葉で理解されてきた。だがそこには20世紀美術を先取りする視覚体験の実験、そして危機の時代におけるアンガージュマンが内在していた――。
ボイス、リヒター、バゼリッツ、キーファーら、現代ドイツの芸術家にとって、 いまなお重要なインスピレーションの源泉であり続けている フリードリヒの風景画の生成と受容を論じる。

定価=本体 3,200円+税
2007年3月28日/A5判上製/298頁/ISBN978-4-88303-188-7

ドイツ・ロマン派風景画論
新しい風景画の模索

[編訳者]神林恒道+仲間裕子

ロマン主義的心情とその芸術観を読み解く────
ドイツ・ロマン派の絵画論の綱領的著述と見なされてきたC・G・カールス「風景画に関する九通の書簡」をはじめ、ルンゲ「芸術と芸術家の使命について(遺稿集から)」、フリードリヒ「芸術と芸術精神について」ほかの翻訳と解説。

定価=本体 3,000円+税
2006年11月25日/A5判上製/258頁/ISBN978-4-88303-176-4


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