著訳者紹介 |
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1948年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程(美学美術史学専攻)修了。ドイツ美術史専攻。現在、京都外国語大学外国語学部教授。著書・論文:『自然の知覚―風景の構築。グローバル・パースペクティヴ』(共著、三元社、2014年)、『絵画のメディア学―アトリエからのメッセージ』(共著、昭和堂、1998年)、「マックス・ベックマン《タキシードを着た自画像》をめぐって」(京都外国語大学紀要『COSMICA』第39号、2010年)、「マックス・ベックマンの戦後」(京都外国語大学紀要『COSMICA』第37号・京都外国語大学創立60周年記念号、2008年)、「ホルガー・ジモン論文訳・リーメンシュナイダーの手になる近世初期のキリスト哀悼群像〈その2〉」(京都外国語大学ドイツ語学科紀要『Brucke』第12号、2010年)、「ホルガー・ジモン論文訳・リーメンシュナイダーの手になる近世初期のキリスト哀悼群像〈その1〉」(京都外国語大学ドイツ語学科紀要『Brucke』第11号、2009年)(2015年1月現在) |
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[佐野直子の書籍一覧] |
[著]ハンス・ベルティンク 近代芸術がパリ画壇で花開いていた20世紀初頭、激動のドイツにあって対立する“近代性”と“伝統”との調停点――伝統を近代精神で満たすこと、近代精神の真っただ中で伝統の力を呼び覚ますこと――を求めつづけた画家マックス・ベックマン。画家が生きた時代の歴史的文脈を解明し、彼を同時代の美術史のなかに位置づけることで、“描くことによって思索した画家”ベックマンの芸術の本質に迫るモノグラフ。 [書評] 定価=本体 2,700円+税 |
[著者]マルティン・ヴァルンケ [書評・紹介] 肖像版画の政治的機能 ルターは自分の肖像画に関心を示さなかった。彼にとっては外に現れた姿より、魂の救済のほうが重要であった。それゆえ彼は親しい知人であるルーカス・クラーナハに、自由に自分の肖像画を描かせた。しかしクラーナハはヴィッテンベルクの宮廷に仕える身であった。宮廷はあらゆる政治的目的のために役立つ、ルターの肖像画を必要としたのである。こうしてそれぞれに異なる、クラーナハによる一連の肖像画が成立した。そしてこれらの肖像画が、宗教改革者の「イメージ」をつくり出していったのである。 定価=本体 2,000円+税 ※本書は、1995年に小社から刊行された同書のカバーデザインを新しくしたものです。 |