著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

平田栄一朗
ひらた・えいいちろう

1969年東京生まれ。1997年、慶應義塾大学院文学研究科博士課程単位取得退学。文学博士。慶應義塾大学文学部准教授を経て2012年より同大学教授。専門はドイツ演劇・演劇学。主な著書:“Theater in Japan”(共編著、Theater der Zeit社、2009年)、『ドラマトゥルク―舞台芸術を進化/深化させる者』(三元社、2010年、第16回AICT演劇評論賞)。主な訳書:ハンス=ティース・レーマン『ポストドラマ演劇』(共訳、同学社、2002年)、アイナー・シュレーフ『ニーチェ 三部作』(論創社、2006年)、ジョン・フォン・デュッフェル『バルコニーの情景』(論創社、2006年)、エリカ・フィッシャー=リヒテ『パフォーマンスの美学』(共訳、論創社、2009年)(2016年5月現在)

 

平田栄一朗の書籍一覧]

在と不在のパラドックス

日欧の現代演劇論

[著者]平田栄一朗

逡巡する胆力を鍛える、観劇という遊戯的経験のダイナミズム――。
演劇理論におけるプレゼンス論とアブセンス論を踏まえながら、観客が舞台作品を見る際に衝動や葛藤に駆られる内的で動的なプロセスの多様性を、上演分析によってあざやかに解き明かす。

[書評・紹介]
《週間読書人》「2016年上半期の収穫から」2016年7月22日、選者:長野順子氏
《週間読書人》2016年8月5日、評者:高橋宏幸氏
《図書新聞》2016年9月3日、評者:寺尾格氏

定価=本体 3,000円+税
2016年5月10日
四六判並製/398頁/ISBN978-4-88303-406-2

ドラマトゥルク
舞台芸術を進化/深化させる者

[著者]平田栄一朗

ブレヒトもピナ・バウシュも優れたドラマトゥルクとともに作品を生み出した。
舞台芸術制作の創造性をひろげるキーパーソン「ドラマトゥルク」の活躍と可能性を考える。

近年日本でも「ドラマトゥルク」を名乗る者が現れている。しかし演劇・ダンス界の当事者すら、まだその本当の役割を知らない。ヨーロッパの舞台芸術制作の現場では必須の存在となっている彼らは演出家でも脚本家でも役者でもない特別な位置に立ち、作品にかかわる全ての者・事をつなぎあわせ、より高い次元に導くための知的で人間的な機能を果たしている。ドラマトゥルクの知られざる歴史と役割を初めて詳しく紹介し、日本における導入の可能性についても考える。

[書評]
『週間読書人』2011年2月4日
《日本経済新聞》2011年2月6日
紀伊國屋・書評空間「〈劇評家の作業日誌〉(55)」、2011年5月2日、評者: 西堂行人氏→記事を読む

[受賞]
第16回AICT演劇評論賞

定価=本体 2,800円+税
2010年11月25日A5判上製/271頁/ISBN978-4-88303-278-5

現代ドイツのパフォーミングアーツ
舞台芸術のキーパースン20人の証言

[編者]堤広志

20人へのインタビューからドイツの演劇・ダンスの実力を知る!

1989年のベルリンの壁崩壊、東西統一という歴史の波をくぐり、ドイツの演劇、ダンスは深い政治的省察をベースに瞠目すべき作品を生み、さらなる胎動をつづけている.。

定価=本体 1,800円+税
2006年3月25日/A5判並製/208頁/ISBN978-4-88303-165-8


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