著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

李永熾
り・えいし/Lee Yungchih

一九三九年生まれ、台湾台中人。国立台湾大学歴史系卒業、大学院で福澤諭吉を研究し、修士論文『福澤諭吉之社会思想』を完成させた。その後日本へいき、早稲田大学と東京大学に入学して日本近代史を研修した。帰国後台湾大学歴史系で四〇年間教鞭を執り、かつて政治大学台湾史研究所でも非常勤で教えたことがある。生涯日本の歴史、思想、文化に関する論述を主とし、また日本近代文学の名著を翻訳して、台湾が多方面から日本を理解することを期待した。さらにはヨーロッパの近代思想と社会の変化にまで対象を拡大して民主の起伏を明らかにし、台湾民主化の参考にした。その他台湾の脱権威、脱党国化を標榜する知識、文化、社会の改造運動にも積極的に参加して、台湾が他者を尊重し、自らを重んじる独立自主の国家になることを希求した。

 

[李永熾の書籍一覧]

辺縁の自由人

ある歴史学者の選択

[口述者]李永熾
[筆記者]李衣雲
[訳者]嶋田聡深串徹飯田直美北口(和田)英穂

日本植民地期に生まれ、国民党独裁時代を生き抜き、自由化・民主化運動のなかに身をおき、知的営為と実践を通して、台湾の自由・民主・独立を目指した歴史学者の半生記。それは、台湾人の苦悩と闘い、そして希望へと繋がる民衆史でもある。

【書評・紹介】
《朝日新聞》2024年6月22日、「好書好日」、評者:安田浩一氏

定価=本体 6,000円+税
2024年3月20日A5判並製/544頁/ISBN978-4-88303-588-5


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