著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

小佐野重利
おさの・しげとし

1951年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退、同大大学院人文社会系研究科教授、研究科長・文学部長を経て退職。イタリア連帯の星騎士・騎士勲位章(2003年)、イタリア星騎士・コメンダトーレ勲位章(2009年)を受章、国際美術史学会(CIHA)前副会長。東京大学名誉教授、同大特任教授、アンブロジャーナ・アカデミー(ミラノ)会員、日本学術会議会員。近著『《伊東マンショの肖像》の謎に迫る―1585 年のヴェネツィア』(三元社、2017年)、“The Newly Discovered Portrait of Ito Mansio by Domenico Tintoretto: Further Insight into the Mystery of its Making” (in artibus et historiae, 77, 2018, pp. 145-160) など、著作・展覧会カタログ監修多数。(2019年5月現在)

 

小佐野重利の書籍一覧]

オリジナルとコピー

16世紀および17世紀における複製画の変遷

[編著]小佐野重利
[監訳]浦一章

所有の欲望をみたす複製画の諸相
権力者が所望する原作(オリジナル)を所有者は恭順のしるしに献上し、権力者は召し上げた作品の代わりに下賜する複製画(コピー)を画家に発注する―こうした事例のように、収集熱が高まった時代、高位聖職者、王侯貴族、裕福な商人たちにとって傑作の複製は大きな意味をもっていた。これまで関心のそとに置かれがちだった複製画に着目して行われた一次資料の詳しい調査が、芸術都市フィレンツェにおける美術作品をめぐる生々しい営みを浮かび上がらせる。

定価=本体 3,500円+税
2019年5月31日/B5判変形並製/136頁/ISBN978-4-88303-489-5

《伊東マンショの肖像》の謎に迫る

1585年のヴェネツィア

[著]小佐野重利

ヴェネツィア元老院が画家ティントレットに発注したとする資料が伝わりながら、その存在が見失われていた天正遣欧少年使節の記念肖像画。 400年を経てついに発見された、日本とイタリアの異文化の出会いが生んだこの少年像の制作プロセスの解明に、世界初公開に関与した美術史家が挑む。

[書評・紹介]
《読売新聞》2017年6月18日、書評欄「記者が選ぶ」
『歴史地理教育』2018年1月号、評者:田中龍彦氏

定価=本体 1,800円+税
2017年4月20日四六判並製/168頁(カラー口絵8頁)/ISBN978-4-88303-436-9

旅を糧とする芸術家

[編著者]小佐野重利

芸術家の移動をめぐる、かつてない論集────
古くより芸術家は活躍の場を求め、また研鑽を目的に、他国へと旅立った。美術の発展にとって彼らの移動はまちがいなく重要な役割を果したが、それが形象や図版の伝播の根拠として安易に語られてきた面も否めない。その反省の上に立つ時、美術の発展を描く歴史地図に「芸術家の旅」をいかに具体的に書き入れることができるだろうか?

定価=本体 3,400円+税
2006年12月20日/A5判上製/336頁/ISBN978-4-88303-170-2

修復の理論

[著者]チェーザレ・ブランディ
[監訳者]小佐野重利
[訳者]池上英洋大竹秀実

修復の倫理哲学
修復家とは、「臨床医のように目はしが利き 外科医のように慎重で腕のたつ」(C.ブランディ)者である。
ブランディにとって、より本来的な意味での修復の目的は作品を原初の様相に戻すことではなく、原初の様相のうちで残っているものやそれが時の経過する中で蒙った変更に最大限の読み取りやすさと享受しやすさを取り戻させることであるから、[……]修復家は、職人でも芸術家でもなく常に歴史分野の専門の助けを仰ぎ指導を受けながら、このように複雑な職務をもっとも適切な形で完遂できるように「手わざの知恵」をそなえた教養ある「技術者」でなくてはならない[……]。 (G.バジーレ、序文より)
本書は修復の科学技術や技法を説くものではない。芸術作品や文化財の保存・修復が実行される以前、あらかじめ省察を必要とする理念を問題とする。
わが国でも高松塚古墳、キトラ古墳の保護・継承をめぐり議論が高まる中、参照すべき必携の書である。

[書評]
《朝日新聞》書評欄、2005年8月21日→記事を読む
《毎日新聞》書評欄、2005年9月12日、評者:富山太佳夫氏
《読売新聞》書評欄、2005年10月23日、評者:三浦篤氏
『美術の窓』2005年10月号(生活の友社)

定価=本体 3,000円+税
2005年6月30日/A5判並製/288頁/ISBN978-4-88303-159-7


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