著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

五十嵐賢一
いがらし・けんいち

1943年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。フランス文学専攻。主な訳書に以下のものがある。ミシェル・アルシャンボー『フランシス・ベイコン 対談』(三元社、1998)、フィリップ・ソレルス『フランシス・ベイコンのパッション』(三元社、1998)、ディディエ・アンジュー、ミシェル・モンジョーズ『フランシス・ベイコン―離種した人間の肖像』(書肆半日閑、2000)、フィリップ・ソレルス『セザンヌの楽園』(書肆半日閑、2001)、フィリップ・ソレルス『ピカソ、ザ・ヒーロー』(書肆半日閑、2002)、アンドリュー・シンクレア『フランシス・ベイコン―暴力の時代のただなかで、絵画の根源的革新へ』(書肆半日閑、2005)、イェルク・ツィンマーマン『フランシス・ベイコン《磔刑》』(三元社、2006)、ディアドリィ・ベァ『サミュエル・ベケット―ある伝記』(三元社、2009)、デイヴィッド・シルヴェスター『回想 フランシス・ベイコン』(書肆半日閑、2010)。(2013年3月現在)

 

[五十嵐賢一の書籍一覧]

わが友 フランシス・ベイコン

[著者] ジョン・ラッセル
[訳者] 五十嵐賢一

ベイコンと同じ場所に生き、同じ時代を共有した気鋭の美術ジャーナリストで、なによりベイコンと極めて親密な友人であった著者が、「現場」の興奮をありのままに伝える決定版的ベイコン論。画家の死の直前までかわされた無数の会話をもとに、「ナマの」ベイコンに迫る。

[紹介]
月刊『ARTcollector's』No.49(2013年、生活の友社)
『美術手帖』2013年5月号(美術出版社)、文:中島水緒氏

定価=本体 2,400円+税
2013年3月1日
A5判並製/144頁/ISBN978-4-88303-336-2

作品とコンテクスト
フランシス・ベイコン《磔刑》
暴力的な現実にたいする新しい見方

[著者]イェルク・ツィンマーマン
[訳者]五十嵐蕗子+五十嵐賢一

ぼくの作品が暴力的だと人から言われると、ときどき思うんだ。
ひょっとすると、これでベールとかスクリーンを1枚か2枚ははぐことができたかなとね。

(デイヴィッド・シルヴェスターとの対話におけるフランシス・ベイコンの言葉)

暴力に晒され、暴力に苛まれる人間の姿を描き続けた20世紀絵画の巨匠フランシス・ベイコン。ナチスによる残虐行為をテーマに潜ませたこの絵を、ドイツ人である著者が詳細に腑分けし、画家が切り拓いた「現実にたいする新しい見方」を探り出す。

定価=本体 2,200円+税
2006年2月25日四六判並製/144頁+カラー折込図版/ISBN978-4-88303-169-6

フランシス・ベイコンのパッション

[著者]フィリップ・ソレルス
[訳者]五十嵐賢一

見る者に恐怖、苦痛、嫌悪、不快、嘔吐、絶望を想起させながら強い引力をもつベイコンの絵画をヌーヴォー・ロマンの作家、フィリップ・ソレルスが語る。テクストと絵画の衝撃の融合。オールカラー。三連画の大型折り込み図版も多数収録。

定価=本体 10,000円+税
1998年7月15日/A4判変型上製、函入り/178頁/ISBN9784-88303-048-4

フランシス・ベイコン 対談

[対談]F・ベイコン+M・アルシャンボー
[訳者]五十嵐賢一

《ベラスケス「インノケンティウス 世の肖像」による習作》や、《磔刑の根元の人物の3つの習作》などの作品で世界にショックを与えた画家ベイコンの、 年の死去直前の肉声。詳細訳注を加え、特異な画家の真実に迫る。巻頭カラー、図版多数。

定価=本体 2,600円+税
1998年1月/A5判並製/152頁+カラー口絵8頁/ISBN978-4-88303-046-0

 

回想 フランシス・ベイコン

[発行]書肆半日閑
[発売]三元社

[著者]デイヴィッド・シルヴェスター 
[訳者]五十嵐賢一

卓越したキュレイターであり、友人であり、協力者であり続けた著者が綴る
ベイコンの決定的報告書────
20世紀の最も重要な画家の一人フランシス・ベイコン。人間存在の根底に潜む「不安」を描出したその画面は、見る者の心を掻き乱さずにおかない。本書は、著者による既に著名なインタヴューで活字にならなかった発言を初収録。さらに、他所では事実として提示されてきた過ちの数々を正しながら、ベイコンの作品と生涯を回想する。 ── 親しい友人として半生をともにした著者にしか書き得ない、ベイコンの比類ない肖像画。大判カラー図版多数とベイコンにインスピレーションを与えた写真等も掲載。

定価=本体 8,000円+税
2010年2月10日/A4変形判上製/272頁/ISBN978-4-88303-256-3

サミュエル・ベケット

ある伝記

[発行]書肆半日閑
[発売]三元社

[著者]ディアドリィ・ベァ
[訳者]五十嵐賢一

劇作『ゴドーを待ちながら』で世界的名声を獲得し、1969年にノーベル文学賞を受賞したアイルランド出身にしてフランスで活躍した作家・劇作家サミュエル・ベケット。本書はベケットの存命中に書かれながら、ベケットに公認されなかった唯一のベケット伝である。それはベケットのなまなましい肉声と同時代人の証言をもとに、冷徹な眼差と辛辣な筆とによって、その芸術と人間をあますところなく描ききったからであった。

定価=本体 8,800円+税
2009年3月31日/A5判上製/888頁/ISBN978-4-88303-242-6

フランシス・ベイコン
暴力の時代のただなかで、絵画の根源的革新へ

[発行]書肆半日閑
[発売]三元社

[著者]アンドリュー・シンクレア
[訳者]五十嵐賢一

イギリスの現代画家フランシス・ベイコンについて書かれた、最も詳細な事実に基づいた伝記。暴力に満ちた20世紀の歴史と社会のただなかにベイコンを据え、その人間性と、絵画の根源的革新への意志を浮き彫りにする。

定価=本体 6,400円+税
2005年1月25日/A5判上製/406頁/ISBN978-4-88303-148-1

セザンヌの楽園

[発行]書肆半日閑
[発売]
三元社

[著者]フィリップ・ソレルス
[訳者]五十嵐賢一

フランスのヌーヴォー・ロマンの旗手フィリップ・ソレルスが手がける
美術論シリーズのなかの一冊。
同シリーズ中の『フランシス・ベイコンのパッション』(三元社刊)につづく、
同じ訳者による翻訳第2弾。

セザンヌを同時代の詩人ランボーとともに、
ふたりが生きたフランス19世紀という時代のなかに据え、
その時代がどのように彼らを生みだし、
その時代に彼らが実現した芸術の革新がなんであるかを解き明かす。

著者の文学作品と同質の融通無碍で精緻なテクストによって、
既存のセザンヌ論にない斬新で鮮烈なセザンヌ像を描きつくす。

大判のカラー図版多数掲載。

定価=本体 5,800円+税
B5判上製/122頁/ISBN978-4-88303-085-9

ピカソ、ザ・ヒーロー

[発行]書肆半日閑
[発売]三元社

[著者]フィリップ・ソレルス
[訳者]五十嵐賢一

フィリップ・ソレルスの美術論シリーズのなかの、
『フランシス・ベイコン』『セザンヌ』につづく、
同じ訳者による翻訳第3弾。

70枚以上のピカソの作品に基づいて、
自由自在にピカソを語り、あまりにも名高いゆえに、
かえって誤解されやすいその人間性のヴェールをはがして真の姿を明らかにし、
彼が実現した芸術の真の革新性を浮き彫りにする。

図版に用いたピカソの作品は、
ピカソ自らが選んだ出版社であるフランスのセルクル・ダール社との
共同制作によってきわめて鮮明に複製され、
これまでになく良質なピカソの画集としても楽しめる。

定価=本体 7,800円+税
305×280mm上製/132頁/ISBN978-4-88303-089-7

 


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