著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

喜多崎親
きたざき・ちかし

早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退、博士(文学)。国立西洋美術館主任研究官、一橋大学大学院言語社会研究科教授などを経て、現在成城大学文芸学部教授。専門は19世紀フランス美術史。著書に『聖性の転位―─一九世紀フランスに於ける宗教画の変貌』(三元社、2011年)、『甦る竪琴―─ギュスターヴ・モロー作品における詩人イメージの変遷』(2021年、羽鳥書店)、編著書に『前ラファエッロ主義―─過去による19世紀絵画の革新』(三元社、2018年)、『近代の都市と芸術2 パリI―─一九世紀の首都』(竹林舎、2014年)、『岩波西洋美術用語辞典』(益田朋幸と共編著 、岩波書店、2005年)など。 (2021年1月現在)

 

喜多崎親の書籍一覧]

ローマの誘惑

西洋美術史におけるローマの役割

[著者]石鍋真澄・幸福輝・大保二郎佐藤直樹・喜多崎親
[編者]喜多崎親

ローマこそ芸術家あこがれの都。
ルネサンスやバロック芸術の中心地であったローマ。古代遺跡が残り、ヴァチカンが鎮座するこの輝かしい都はヨーロッパ各国の芸術家たちに何を授けてきたのだろう。
〈成城大学文芸学部 公開シンポジウム報告書〉

[書評・紹介]
『図書新聞』2021年4月10日、評者:新保淳乃氏
『月刊美術』2021年3月号

定価=本体 1,500円+税
2021年1月25日/四六判並製/160頁/ISBN978-4-88303-522-9

〈祈ること〉と〈見ること〉

キリスト教の聖像をめぐる文化人類学と美術史の対話

[著者]川田牧人水野千依・喜多崎親
[編者]喜多崎親

聖像は拝むもの? 鑑賞するもの?
教会に祀られる神聖な存在であり、美術館に展示されるモノでもある「聖像」。人はそれをどう扱ってきたのでしょうか。子供が聖像のコスプレをするフィリピンの祭り、絵画面が消失しても奇跡の力を失わないイタリアの聖母子像など多彩な例を引きつつ、文化人類学と美術史学の気鋭の研究者が聖像を語り合います。
〈成城学園創立 100 周年、成城大学文芸学部創設 60 周年記念シンポジウム報告書〉

[書評・紹介]
『月刊美術』2018年12月号「ART BOOKS 新刊案内」

定価=本体 1,400円+税
2018年9月30日四六判並製/144頁/ISBN978-4-88303-466-6

前ラファエッロ主義

過去による19世紀絵画の革新

[編]喜多崎親

われら、懐古によって革新せん!
ドイツのナザレ派、フランスの前ラファエッロ主義、イタリアの純粋主義、イギリスのラファエル前派―19世紀前半、絵画の規範だったラファエッロの系譜に反発する画家たちのグループが西欧各国で産声をあげた。ラファエッロ以前に回帰することによって革新を目指した彼らの動向を、相互関係と各国状況の中で捉え、過去様式の採用という、ともすれば非創造的と見なされる潮流が持つ歴史的意義を明らかにする。

[書評・紹介]
「月刊美術」2018年9月号「AET BOOK 新刊案内」
《図書新聞》2018年10月27日、評者:荒川裕子氏

定価=本体 3,800円+税
2018年5月31日
A5判上製/304頁/ISBN978-4-88303-460-4

怪異を語る

伝承と創作のあいだで

[著]京極夏彦常光徹東雅夫太田晋・喜多崎親
[編]喜多崎親

民間伝承、文学、芸能、美術――あやかしを「語る」手法の発明、継承、変容。
「今までの怪談に対する書き手、読み手の意識というものは、インターネットによって明らかに別の段階に踏み込んでいるなと確かに感じています。」 ――東雅夫
「「世間話」は(……)まことしやかに話されるため、聞き手にとって他人事ではないある種の共感を伴った怖さを呼び起こす、そういうリアリティーがあります。」 ――常光徹
〈成城学園創立一〇〇周年、成城大学文芸学部創設六〇周年記念シンポジウム報告書〉

[書評・紹介]
《図書新聞》2017年6月3日
《日経新聞》2017年6月1日、「目利きが選ぶ3冊」、評者:小谷真理氏
『幽』27号「おばけずきフォーラム」、執筆者:喜多崎親氏

定価=本体 1,4800円+税
2017年3月10日/四六判並製/160頁/ISBN978-4-88303-422-2

〈西洋美術史を学ぶ〉ということ

[著者]高階秀爾千足伸行石鍋真澄
[編者]喜多崎親

〈西洋美術史〉は何の役に立つの?
実学偏重傾向にある大学での学び。そこで〈西洋美術史〉を学ぶのは優雅な“趣味”と見られがち。でも、異文化を理解し、美術作品という視覚的な物を言語化し、それを歴史的に考察する〈西洋美術史〉は、汎用性の高い能力を習得できる学問なのです。

定価=本体 1,200円+税
2014年12月20日四六判並製/112頁/ISBN978-4-88303-368-3

聖性の転位
一九世紀フランスに於ける宗教画の変貌

[著者]喜多崎親

大革命後のカトリック復興期、画家達は過去様式を意図的に利用することで聖なるものの表象を模索していた。だが考古学や民族誌によってもたらされた古代やオリエントの新しいイメージは、次第にそれらを変質させ、ジャーナリズムに代表される受容者は、そこに新たな意味を読み取っていく。聖性の表象という目的ゆえに、他のジャンルにはない独自の様相を示す19世紀フランスの宗教画から、近代美術への新たな視界を切り開く。

[書評]
《図書新聞》2011年4月30日号、評者:小倉孝誠氏

定価=本体 4,300円+税
2011年2月15日
A5判上製/412頁/ISBN978-4-88303-289-1


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