お知らせ

★2021.07.14  猿橋順子著『国フェスの社会言語学――多言語公共空間の談話と相互作用』が出来ました。
★2021.07.14  ましこ・ひでのり著『アリバイ工作社会―― 「ブルシット・ジョブ」論の再検討』が出来ました。
★2021.06.26 《日本経済新聞》(6月25日、夕刊)で、田窪恭治・高階秀爾・聖心女子大学著、水島尚喜・永田佳之編著 『《黄金の林檎》の樹の下で』をご紹介いただきました。
★2021.06.21 『美術科教育学会通信』No.107(2021.06.20)の書評欄で、小社の本を2冊、お取り上げいただいております。いずれも読みごたえあり。『《黄金の林檎》の樹の下で』の評者は永守基樹さん(和歌山大学名誉教授)→PDF。『ルーブリックで変わる美術鑑賞学習』の評者は清田哲男さん(岡山大学教授)→PDF
★2021.06.07 「Real Sound」(2021年6月6日) に『日本における天竺認識の歴史的考察』の著者インタビューが掲載されました 。→記事を読む。

新  刊

国フェスの社会言語学

多言語公共空間の談話と相互作用

[著]猿橋順子

国名をテーマにしたフェスティバル「国フェス」。
国際交流・理解を謳い、期間限定でそこに持ち込まれる多種多様なモノ・コト・価値の数々。それらの談話――言語・非言語を含む、有意味な記号活動のすべて――を、マルチモーダル談話分析、言語景観研究、地理記号論の三つの視点を基盤に複数の手法で精査し、複雑に展開される相互作用を紐解いていく。
国フェス研究が、在日外国人コミュニティとホスト社会を架橋する可能性に向けて―――。

定価=本体 2,300円+税
2021年7月20日/A5判・並製/236頁/ISBN978-4-88303-534-2





アリバイ工作社会

「ブルシット・ジョブ」論の再検討

[著]ましこ・ひでのり

コロナ禍で浮上した医療関係者などエッセンシャルワーカーの存在は、社会に必要な労働を「シット・ジョブ」とし、社会的に無意味ないし有害な職務が不当に高収入という「職業威信スコア」=逆説をも浮上させた。デヴィッド・クレーバー『ブルシット・ジョブ論』の再検討から「クソどうでもいい仕事」の本質をあぶりだす。

定価=本体 2,000円+税
2021年7月20日/四六判・並製/256頁/ISBN978-4-88303-531-1





地中海学研究  XLIV (44号)

[発行]地中海学会
[発売]三元社

地中海学会発行の1978年以来続く年報の最新号。今号は論文3本、書評2本、特別寄稿1本、2020年の学会大会シンポジウム要旨を所収。

地中海学会

定価=本体 3,000円+税
2021年5月31日
B5判並製/136頁/ISSN0911-8802/ISBN 978-4-88303-530-4





「てにはドイツ語」という問題

近代日本の医学とことば

[著者]安田敏朗

日本医学と「言語的事大主義」。
いまは忘れられた、ドイツ語を日本語の語順でならべて助詞などでつなげた「てにはドイツ語」とは、ドイツ語で医学教育がおこなわれるという、きわめて特殊で限定的な場で発生し、流通した言語変種といえる。「てにはドイツ語」による教科書も出されている。この言語変種をめぐって、日本医学界ではいかなる議論がなされたのか。「医学のナショナライズ」「ナショナリズムの医学」「日本医学」「大東亜医学」、敗戦後の「アメリカ医学」=アメリカ英語への転換、それは、近代日本語のあり方のみならず、学知のあり方までをもうかびあがらせるものである。

PDFで試し読み

定価=本体 3,500円+税
2021年5月20日/四六判並製/454頁/978-4-88303-529-8





静物画のスペクタクル

オランダ美術にみる鑑賞者・物質性・脱領域

[著者]尾崎彰宏

心をざわめかす静物画の世界
大国支配からの独立、イコノクラスム、グローバリズムにより生じた他者との出会い。そんな激しい変化の渦中にあった16・17世紀のオランダ社会が求めたのは、物語や教訓ではなく、「感性」にうったえかける静物画だった。現実を超える精緻な描写、ふとした日常を切り取った典拠なき場面、和紙に刷ることで生まれる奥深い黒。見るものの心をざわめかす静物画は新しい認識の扉を開く回路となった。

定価=本体 4,000円+税
2021年3月31日/A5判上製/356頁/ 978-4-88303-528-1





《黄金の林檎》の樹の下で

アートが変えるこれからの教育

[著]田窪恭治高階秀爾・聖心女子大学
[編著]
水島尚喜永田佳之

「人間として在る」ための学びと、アートはいかにかかわるのか――。
アートと出会った瞬間に「あっ、すごい!」と直感し、他者や世界と融和する子どもたちの「共生的感性」や、「生命」のつながりに美を見る「自然との共生」の思想から、そのすがたを探る。
「共生」「持続可能性」「多様性」の象徴として東京・広尾の聖心女子大学に誕生した田窪恭治のモザイク壁画《黄金の林檎》をめぐってくり広げられた、現代社会におけるアート、そして教育論。2017年の完成記念シンポジウム、待望の書籍化。

[書評・紹介]
「ひつじcafe(子ども・ART・文化)」2021年4月21日
「artscape」2021年5月15日号、「カタログ&ブックス」

『美術科教育学会通信』No.107(2021年6月20日)、「書評」、評者:永守基樹氏
《日本経済新聞》2021年6月25日、夕刊

定価=本体 2,300円+税
2021年3月20日/A4判変形・並製/88頁(図版カラー)/ISBN978-4-88303-527-4





日本における天竺認識の歴史的考察

[著者]石ア貴比古

日本列島において、人々は二つの隣国を鏡にして、国の自画像を描いてきた。直接交渉を持った巨大な中国と、彼方に夢想した仏教の聖地・天竺である。日本・中国・天竺からなる三国世界観は、江戸時代に新しい世界認識・五大州へとその座を譲った。そして現在、仏教の聖地はインドという名で呼ばれている。
果たして天竺はインドになったのか、あるいは―?

[書評・紹介]
「Real Sound」(2021.06.06 12:00)、著者インタビュー

定価=本体 5,200円+税
2021年2月28日/A5判上製/408頁/ISBN978-4-88303-525-0





近現代北海道とアイヌ民族−和人関係の諸相

[著者]東村岳史

アイヌ民族に関わる和人の当事者性を問う。
アイヌ民族に対する名付け、旅行者・写真家のまなざし、新聞報道、雑誌記事、メディア・イベント、学術研究、政治家による政策的関与などを検証し、日本社会の主流派(マジョリティ)である和人のアイヌ民族に関わる当事者性を問い直す。

定価=本体 4,200円+税
2021年2月20日/A5判並製/264頁/ISBN978-4-88303-524-3





ローマの誘惑

西洋美術史におけるローマの役割

[著者]石鍋真澄幸福輝大保二郎佐藤直樹喜多崎親
[編者]喜多崎親

ローマこそ芸術家あこがれの都。
ルネサンスやバロック芸術の中心地であったローマ。古代遺跡が残り、ヴァチカンが鎮座するこの輝かしい都はヨーロッパ各国の芸術家たちに何を授けてきたのだろう。
〈成城大学文芸学部 公開シンポジウム報告書〉

[書評・紹介]
『図書新聞』2021年4月10日、評者:新保淳乃氏
『月刊美術』2021年3月号

定価=本体 1,500円+税
2021年1月25日/四六判並製/160頁/ISBN978-4-88303-522-9





対抗する言語

日常生活に潜む言語の危うさを暴く

[編著者]柿原武史仲潔布尾勝一郎山下仁

本書に通底する基本的なテーマは、社会における言語問題および言語政策・言語教育政策である。言語をめぐる昨今の議論や動向をみてみると、世の中の危うさが浮き彫りとなる。「グローバル時代だから」「多文化共生のために」「バリアフリーをめざして」などの美辞麗句が並べられ、誰も反対できないようなスローガンが掲げられる――。そんなときにこそ、日常生活に根付く言語問題・言語(教育)政策の背後にある諸問題を明るみに出し、批判的な眼差しを持ち、思考停止に陥ることなく、本質を見失うことなく議論していかねばならない。

定価=本体 3,500円+税
2021年1月20日/A5判並製/392頁/ISBN978-4-88303-523-6





二〇世紀ナショナリズムの一動態
中谷武世と大正・昭和期日本

[著]木下宏一

それ大亜細亜復興の 長計夢寐に忘れねど……
北一輝、岸信介の同志にして、戦前戦後を通じ国家主義・日本主義・アジア主義の大道を歩み続けた中谷武世。国家百年の大計と全アジア復興の志業に生涯を捧げた真性ナショナリストの思想と行動を、各種史料・資料に基づき実証的に明らかにする。

定価=本体 2,700円+税
2021年1月25日
四六判並製/272頁/ISBN978-4-88303-520-5





顕在化する多言語社会日本

多言語状況の的確な把握と理解のために

[編]福永由佳
[監修]庄司博史

「日常の多言語化」現象
多言語状況はたんに記述されるためにあるわけではない。本書では、日本社会の過去・現在の現象や制度に埋め込まれている意識やイデオロギーの内実を注視し、いかなる多言語社会を目指すのかを考察する。

定価=本体 3,650円+税
2020年12月20日/A5判上製/238頁/ISBN978-4-88303-521-2





近代日本文学史記述のハイブリッドな一起源

カール・フローレンツ『日本文学史』における日独の学術文化接触

[著者]馬場大介

日本のゲルマニスティクから投じられる一石が、明治時代の日独交流のリアルな様相を精緻に描き出す。日本のドイツ文学とドイツの日本学の開祖は、いかにしてドイツ語の日本文学史を書き上げたのか。その記述に基づき、日本人の研究協力を通じて、日独の学術的要素が混ざり合い変形していく知的なあり様を具体的に論じる。本書の波紋は、現代の日本文学研究の起源へと及ぶ。

定価=本体 3,200円+税
2020年12月20日/四六判並製/324頁/ISBN978-4-88303-519-9





ルーブリックで変わる美術鑑賞学習

[編著]新関伸也松岡宏明

子供たちの、生き方につながる、授業づくり。
子供たちと美術作品が出会い、ひとりひとりに物語が生まれる。作品が自分を変えることを知り、自分の物語が友達を変えることを知る。そしていつの日か、その小さな出来事が、「世界」へのかかわりに作用する。――そんな能動的で広がりのある図工や美術の時間を実現するために、「鑑賞学習ルーブリック」という〈地図〉をつくりました。美術鑑賞教育の本質を探究し、指導を深めていくための、新しいアプローチ。

[書評・紹介]
『美術教育』No.305(2021年3月、日本美術教育学会学会誌)、評者:柳沼宏寿氏
『教育美術』2021年4月号(公益財団法人 教育美術振興会)、評者:奥村高明氏
『美術新聞』1188号(2021年4月5日、美術新聞社/萱原書房)
『美術科教育学会通信』No.107(2021年6月20日)、「書評」、評者:清田哲男氏

定価=本体 2,000円+税
2020年12月15日B5判並製/128頁/ISBN978-4-88303-518-2





ことばと社会 22号
特集:〈からだ〉のことを伝える〈ことば〉

[編]『ことばと社会』編集委員会

言いたいことが正確に伝わるとは限らない――。
医療・介護という人の命が関わる場における、相異なる〈ことば〉でのコミュニケーションをめぐる諸論考。

右欄の「くわしい内容」から、誌面を少しご覧いただくことができます。

定価=本体 2,300円+税
2020年10月30日A5判並製/252頁/ISBN978-4-88303-517-5





ギリシャ美術史入門2 神々と英雄と人間

[著]中村るい
[作画]加藤公太

ギリシャ美術が身近になる格好の入門書。
神々や英雄の物語だけでなく、ふつうの人間の日常も主題として、詩情ゆたかに表現していたギリシャ美術。 2500年前のアートを読み解いていきましょう。

定価=本体 1,800円+税
2020年9月30日
四六判並製/224頁/ISBN978-4-88303-516-8





アンチウイルスソフトとしての社会学

アタマとココロの健康のために U

[著者]ましこ・ひでのり

差別、ヘイトスピーチ、ハラスメントなど、ヒト=宿主に寄生することで自他に対し暴力性を発症する社会的ウイルス。「男尊系」「アンチ思想的多様性系」「コロニアリズム系」など種々多様なウイルスの理念系を網羅し、その感染対策ワクチンとして、社会学や人類学・障害学、ジェンダー論やクィアスタディーズなどを駆使したファイアウォールを提起する。

定価=本体 1,600円+税
2020年9月30日/四六判並製/160頁/ISBN978-4-88303-514-4





西洋美術研究 No.20
特集「美術史学の方法と実践」

定価=本体 2,900円+税
2020年9月B5判並製/244頁/ISBN978-4-88303-515-1





平和学と歴史学

アナキズムの可能性

[著者]戸田三三冬
[解題]田中ひかる

エッリーコ・マラテスタを中心とするイタリア社会主義(アナキズム)史の膨大な史料・文献に基づく緻密な先駆的研究の上に、「構造的暴力」と「積極的平和」、世界システム論、フェミニズム、「萃点の移動」、「40億年の私の生命」、禅の呼吸、エンパワメントとエクスポージャー、ロングハウスデモクラシー、身土不二など、多様な考え方と実践を取り込み構想された平和学の中で、「いまここ」の「方法」としてアナキズムが描き出される 。

定価=本体 6,500円+税
2020年8月31日/A5判並製/602頁/ISBN978-4-88303-512-0





感性生涯発達過程論

造形表現からとらえる福祉感性学の基幹

[著者]梅澤啓一

あらゆる生き様に通ずる、人間の本質と全体像――
人間は、自らの「生きる意味」を問うことを通じて「幸福」を探究し、独自の生き方・あり方を培い・確立・発達させていく――。芸術家たちの全生涯にわたる造形表現活動を「感性」を軸にたどることによって、時代や地域を超えた普遍性を持つそのメカニズムが明らかとなる。

[書評・紹介]
『美術教育』No.305(2021年3月、日本美術教育学会学会誌)、評者:門前斐紀氏
『教育美術』2020年12月号(公益財団法人 教育美術振興会)、評者:大橋功氏

定価=本体 5,000円+税
2020年8月1日/A5判上製/368頁/ISBN978-4-88303-513-7





勃興する中国とアジア地域の市場再編

[編著者]趙江林[ちょう・こうりん/ZHAO JIANGLIN]
[訳者]張秀強[ちょう・しゅうきょう/ZHANG XIUQIANG]

本書は地域レベルにおける市場と工業化の関係を分析し、アジア工業化が直面している市場の問題及び中国の対応を検討する。そして中国を含むアジアの経済発展が外部環境の制約に直面しているという背景のもとで、需要と市場の観点からアジア地域の自立的経済発展のために必要となる中国とアジア地域との関係調整の可能性およびその持続性を分析し、それに基づいて中国のアジア戦略を考察する。

定価=本体 3,200円+税
2020年7月15日/A5判並製/240頁/ISBN978-4-88303-511-3





『教訓抄』に語られる中国音楽説話の研究

[著者]王媛

鎌倉前期の雅楽家・狛近真は、仏教的解釈を通じて唐代音楽文化をいかに本朝(日本)へと伝え受容しようとしたか。『教訓抄』と唐代文献の照合から解明する。

定価=本体 3,000円+税
2020年6月20日/四六判並製/284頁/ISBN978-4-88303-510-6