ウクライナに対するロシアの軍事侵攻を断固非難する

2022年3月4日

 私たちは,ロシア連邦によるウクライナへの軍事侵攻に対して,最大限の強さで非難し,ロシア政府に対して即時の,無条件の攻撃中止と侵入地点からの撤退を求めます。
  現代は、ことばで何かを伝えようとしても,悪意のもとでしか解釈されないような時代になってしまいました。それでも,「ことば」にかかわることがらを研究する側として,明確に主張します。「ペンは剣より強い」のだ、と。
  ことばの共通性や違いは,さまざまな紛争に利用されてきました。そのことに対する痛烈な反省からも,国際社会は言語や文化に関わる問題を暴力で解決しない仕組みを生み出してきました。今回のロシアによるウクライナ軍事侵攻はそのような流れをふみにじるものです。
  今回の軍事侵攻で亡くなられた方に深い追悼の意を,そして,軍事侵攻に批判・非難の声をあげる全ての人との連帯を表明します。またロシアの人々に対する誹謗・中傷にも断固として反対します。
  すべての問題は対話・平和的手段によって解決されるべきです。

多言語社会研究会・多言語化現象研究会・『ことばと社会』編集委員会 各有志


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お知らせ

★2024.02.15 A・バッティスティーニ著、高橋健一訳『バロック』の書評が『図書新聞』2024年2月17日号に掲載されました。評者:尾形希和子氏です。
★2024.02.14 
日本ケルト学会編、梁川英俊・森野聡子責任編集『ケルト学の現在』が出来ました。
★2024.01.28 
永井隆則『絵画における真実』の書評が『美学』263号(2023年冬)に掲載されました。評者は大木麻利子氏です。
★2024.01.28 辻成史編『はるかなる「時」のかなたに』の書評が『図書新聞』2023年12月16日号に掲載されました。評者は佐藤守弘氏です。
★2024.01.28 蜷川順子監修『風のイメージ世界』の書評が「週刊読書人」2024年1月12日号に掲載されました。評者は知足美加子氏です。

新  刊

ケルト学の現在

[編]日本ケルト学会
[責任編集]梁川英俊森野聡子

〈幻想〉の宝庫というイメージを纏って喧伝される「ケルト」。――それはなぜか。
紀元前五世紀から長大な時間をかけてケルト概念の上に堆積した歴史の塵を払い、〈学〉としてのケルトの魅力を描出する10篇の論攷。

定価=本体 6,600円+税
2024年3月1日A5判上製/544頁/ISBN978-4-88303-586-1





ナチズムの芸術と美学を考える

偶像破壊(イコノクラスム)を超えて

[著]石田圭子

ナチズム芸術/モダニズムという二項対立は戦後の言説によって強く規定されてきたのではないか。ナチズムの芸術表象について踏み込んで分析し、ナチズム芸術をもっぱら退行的とする議論やナチズムのイデオロギーからのみ語ろうとする単純化された議論を超えて、ナチズム芸術の多層性と同時代性、さらには現代性を明らかにし、ナチズムの脱神話化をはかる。

[紹介・書評]
『月刊 アートコレクターズ』2024年2月号、BOOK GUIDE

定価=本体 3,600円+税
2023年10月31日A5判並製/322頁/ISBN978-4-88303-582-3





イン/ポライトネス研究の新たな地平

批判的社会言語学の広がり

[編著]大塚生子柳田亮吾山下仁

イン/ポライトネス研究は新たなステージへ
政治、 AI 、ソーシャルメディア、マウンティングなど「協調」と「非協調」、「ポライト」と「インポライト」のスペクトラムを捉える。本書は、複雑化、多様化する社会の幅広いコミュニケーションへと視野を広げ、イン/ポライトネス研究の地平を開くことを目的とする。

定価=本体 3,500円+税
2023年10月20日/A5判並製/384頁/ISBN978-4-88303-579-3





風のイメージ世界

[監修]蜷川順子 
[編]『風のイメージ世界』刊行実行委員会

なぜ人は見えない風を描き、彫るのか。古今東西の風、大気、呼吸の表象から、目には見えない世界を造形することの思想的、宗教的、社会的、文化的意味を問う。

[英語版]
本書の英語版をPDFでお読みいただけます。
http://www.sangensha.co.jp/allbooks/index/578_imageryofwind.html

[書評・紹介]
『月刊美術』No.579(2023年12月号、サン・アート)、「ART BOOKS新刊案内」
「週刊読書人」2024年1月12日号、評者:知足美加子氏

定価=本体 4,000円+税
2023年9月30日A5判上製/276頁/ISBN978-4-88303-578-6





ユニバーサル・ミュージアムへのいざない

思考と実践のフィールドから

[著]広瀬浩二郎
[協力]ユニバーサル・ミュージアム研究会

「誰もが楽しめる」博物館・美術館へ――
近年、各地のミュージアムで「さわる鑑賞プログラム」が実施されている。それは、ミュージアムを「目で見る」施設から、「全身の感覚でみる」体験の場に変えていく試みでもある。「ユニバーサル」とは、単なる障害者支援ではない。「健常/障害」という二項対立の垣根を取り払い、「誰もが楽しめる」ユニバーサル・ミュージアムを創ることで、触感豊かな共生社会の未来像を提示できるだろう。
【対談】広瀬浩二郎×内田樹(神戸女学院大学名誉教授)・【インタビュー】広瀬浩二郎×飯嶋秀治(九州大学教授)収録。

[書評・紹介]
《京都新聞》2023年10月21日、 「新刊の本棚」
《点字毎日》点字版:2023年10月24日、活字版:26日→毎日新聞「特集:点字毎日から」
《産経新聞》大阪版夕刊:2023年11月8日
《朝日新聞》2023年11月11日、「好書好日」、評者:椹木野衣氏
「artscape」2023年11月15日号、「カタログ&ブックス」
《神戸新聞》2023年11月30日
《毎日新聞》2023年12月10日、「語る」
《読売新聞》大阪(関西)版夕刊:2024年1月25日

定価=本体 2,600円+税
2023年10月20日A5判並製/184頁/ISBN978-4-88303-577-9





ことばと社会 25号
特集:ことばをめぐる包摂と排除

[編]『ことばと社会』編集委員会

貧困の拡大、医療・教育・司法の機能不全、難民、ジェンダー差別、レイシズム、「民族」差別、少子高齢化、さまざまなマイノリティの抑圧……、これら社会的課題のすべてに、ことば、言語、コミュニケーションがかかわっていることは言うまでもない。ことばをめぐる包摂と排除という多面的現象について記述・分析をおこなうことで、読者に気づきを喚起する。

→右欄の「くわしい内容」から、中を少しだけご覧いただけます!

[リンク]
本誌掲載の手話連載、榧陽子・小野広祐・森田明著「バイリンガル・バイカルチュラルろう学校、明晴学園の現状」の手話言語版を、YouTubeでご覧いただくことができます。
https://youtu.be/U7UAsbz_KXc

定価=本体 2,600円+税
2023年10月25日A5判並製/268頁/ISBN978-4-88303-581-6





描く、観る、演じる アートの力

芸術療法はなぜ心にとどくのか

[編]東大アートと精神療法研究会
[著]渡邉慶一郎大塚尚鬼塚淳子澤田欣吾小佐野重利

芸術療法は、なぜ、どのようにこころに働きかけるのだろうか。こころとアートが紡ぎ出す言葉にならないイメージやその表現の世界が語りかけるもの。

[書評・紹介]
『月刊美術』No.579(2023年12月号、サン・アート)、「ART BOOKS新刊案内」

定価=本体 2,500円+税
A5判並製/188頁/ISBN978-4-88303-580-9





鬼門としての韓国行

『火山島』への道

[著]金石範

韓国という鬼門をくぐり、仰ぎみれば、 漢拏山が!
1948年、3万余人といわれる血塗られた犠牲をうんだ済州島「四・三事件」。民族解放・民衆抗争としての「四・三」復権と解放に生涯をささげ、大作『火山島』を書きあげた金石範。 42年ぶりの故国訪問から13回にわたる韓国紀行を読む。

[書評・紹介]
《図書新聞》2024年1月20日号、評者:呉世宗氏

定価=本体 5,000円+税
A5判並製/564頁/ISBN978-4-88303-576-2





バロック

文化、神話、イメージ

[著]アンドレア・バッティスティーニ
[訳]高橋健一

従来の価値が転倒し、幻惑的な過剰さが満ちる強烈なまでに劇的な時代。
バロックは単なる一様式ではなく、世界にたいする人間の総合的な態度だ。イタリアに始まりヨーロッパ各国に広がった、秩序と無秩序が壮大に渦まく 17 世紀バロックの文化――文学、修辞学、哲学、科学、美術、音楽――の特質を顕在化させる。

[書評・紹介]
『美術の窓』No.482(2023年11月、生活の友社)、「新刊案内」
『月刊美術』No.578(2023年11月号、サン・アート)、「ART BOOKS新刊案内」
《読書人》2023年11月10日、評者:宮下規久朗氏
《図書新聞》2024年2月17日、評者:尾形希和子氏

定価=本体 4,500円+税
2023年7月31日A5判上製/404頁/ISBN978-4-88303-538-0





ニーチェ 知のゆくえ

一  知への問い

[著]仲井幹也

著者の哲学への入口にはニーチェがあり、哲学について考えるときの中心にあるのも、またニーチェである。
なにゆえに、ニーチェは、古代ギリシャの哲学者プラトンに対して批判的なのか。著者は、善のイデアによる「普遍的な知」を語るプラトンに対するニーチェの誤った捉え方の淵源を、プロティノス/アウグスティヌスによって生まれた「歴史的知の断裂」に見る。『ニーチェ 知のゆくえ』三巻本の第一書。

定価=本体 1,600円+税
四六判並製/164頁/ISBN978-4-88303-571-7





ニーチェ 知のゆくえ

二  知と非知

[著]仲井幹也

人間の知のはかなさを語り、人間知性の与らなかった数々の永遠が存在したのだと語るニーチェ。科学・芸術・宗教・哲学、それら人類の知の総体を構図化して再考する上で、ニーチェがたちむかわざるを得なかった哲学の巨星の一人が、カントである。カントの正しい姿を知る上で、ヘーゲルもまた著者は対比的に論じざるを得ない。二人の哲人のテキストを精査することで、この時代を超えんと格闘する知のあゆみをたどる。『ニーチェ 知のゆくえ』三巻本の第二書。

定価=本体 2,400円+税
四六判並製/256頁/ISBN978-4-88303-572-4





子供に子供の美術を

[著]松岡宏明

問いつづけることで見えてくる、子供が美術することの意味――
「子供の美術」の魅力、あり方、すすめ方を、園や小学校での活動例をよみときながら探究していきます。子供と美術をめぐる、楽しく、温かな、読む実践集。

[書評・紹介]
『月刊美術』No.577(2023年10月、サン・アート)、「ART BOOKS 新刊案内」
『教育美術』2023年11月号(公益財団法人 教育美術振興会)、評者: 細谷僚一氏
《図書新聞》2023年11月11日号、評者:宮田徹也氏
『教育美術』2024年1月号(公益財団法人 教育美術振興会)、特集「マイ・ベスト・ブック」、選評:清田哲男氏
《日本経済新聞》2024年1月20日、BOOKガイド

定価=本体 1,700円+税
2023年7月20日A5判並製/160頁/ISBN978-4-88303-575-5





モーリス・ドニ イタリア絵画巡礼

芸術の主題をもとめて

[著]モーリス・ドニ 
[監修]小佐野重利 
[訳]福島勲

フランス人画家ドニが旅した百年前のイタリア――。
昔日と変わらない歴史的遺構を残しながらも再開発の波が街を少しずつ変化させ、ファシズム運動が不穏な高まりをみせていた百年前のイタリア。フランス人画家ドニはシチリア、ローマ、シエナ、フィレンツェ、ヴェネツィア、パドヴァ各地をめぐり、その旅を記録する中で、みずからの生きる時代の美術のゆくえを見定めていった。

[書評・紹介]
「図書新聞」10月14日号、評者:阿部真弓氏(美術史家)
「読売新聞」2023年10月8日、評者:小池寿子氏(國學院大學教授)
『美術の窓』2023年10月、「新刊案内」(生活の友社)
「読書人」2023年9月8日、評者:小泉順也氏(一橋大学教授)
「秋田さきがけ」2023年8月26日「イタリア絵画巡礼」
『月刊美術』2023年9月、No.576、「ART BOOKS 新刊案内」(サン・アート)

定価=本体 2,500円+税
2023年6月30日 四六判並製/276頁/ISBN978-4-88303-552-6





竹内亮:レンズを通して見た本当の中国

[著]竹内亮
[編]黄立俊

南京、武漢のコロナ禍の日常をカメラで追い、日中両国で脚光を浴び、一躍網紅(ワンホン)(ネット上の人気者)となった、中国に移住した日本人ドキュメンタリー監督の中国での記録と「私がここに住む理由」。日中の複雑な相互理解と文化的差異と誤解のもつれを、カメラを通してあるがままの姿を伝えることで、ときほぐしていく。

[書評・紹介]
「読書人」2023年10月6日、評者:湊千尋氏

定価=本体 1,800円+税
2023年7月20日四六判並製/196頁/ISBN978-4-88303-573-1





地中海学研究  XLVI (46号)

[発行]地中海学会
[発売]三元社

地中海学会発行の1978年以来続く年報の最新号。今号は論文1本、書評3本を所収。

地中海学会

定価=本体 3,000円+税
2023年5月31日
B5判並製/82頁/ISSN0911-8802/ISBN 978-4-88303- 570-0





はるかなる「時」のかなたに

風景論の新たな試み

[編]辻成史

無限の空間とはるかなる時間にみずからを開くとき、人は刻々と生まれ出る「風景」を生きることになる。
古代から近現代まで専門の時代を異にする7人が提示する新しい風景論。
キーコンセプトは、@移動(motion)/変化(transformation)、A言説(discourse)/物語(narrative)、Bトポス(topos)/徴し(signum)。

[書評・紹介]
『月刊美術』2023年8月、No.575、「ART BOOKS 新刊案内」(サン・アート)

定価=本体 4,600円+税
2023年5月31日A5判上製/400頁/ISBN978-4-88303-574-8





自然と人

近代中国における二つの思想の系譜の探究

[著]王中江(Wang ZhongJiang)
[監訳]馬場公彦(Baba Kimihiko)
[訳]葛奇蹊(Ge QiQi)佐藤由隆(Sato Yoshitaka)

中国哲学史・中日近現代哲学研究の第一人者である著者が、清末・民初以降の厳復、章炳麟、胡適、馮友蘭、金岳霖、陳独秀、張岱年、梁漱溟など著名な哲学者・思想家十数名の思想と言説を取り上げ、近代中国において西洋の「自然」と「人」の概念を、伝統的思想といかに結合し、変容させていったのかを取り扱う力作。6編15章で近現代中国の哲学史を書き換える。

定価=本体 8,500円+税
2023年5月15日A5判並製/788頁/ISBN978-4-88303-561-8





中国雲南 普洱茶の物語

銘茶を復活させた農民たち

[著]田島知清

本場の普?茶を歴史・製法から明らかにする。チベット茶商がじかに買付に来た、香港へ牛と舟で出荷した、そして現在の茶農の生活など豊富なエピソードを紹介。普?茶とは何か、どこへゆこうとしているのかを、産地から発信する。中国茶ファンのほか、茶業関係者、少数民族に関心をもつかたにもおすすめ。日中両国で出版。

定価=本体 3,700円+税
2023年5月15日A5判並製/388頁/ISBN978-4-88303-557-1





なぜ美術は教えることができないのか

美術を学ぶ人のためのハンドブック

[著]ジェームズ・エルキンス
[訳]小野康男田畑理恵

いかにして、美術を教えることができるのか。
「美術を教える」とは何か、何をいかにして教え、学んでいるのか、教師も学生も、ほとんど分かっていない。講評で使われる批評の言葉を手がかりに、美術の授業で「起こっていること」を記述することで、私たちが普遍と信じ、行い続けていることの意味を問い直す。
―――「美術を教える」ことについて、誰も口にすることのなかった数々の事実を提示する。

[書評・紹介]
「TOKYO ART BEAT」2023年5月1日、「今月の読みたい本!」
「artscape」2023年5月15日号、「カタログ&ブックス」
『月刊美術』2023年7月、No.574、「ART BOOKS 新刊案内」(サン・アート)
《北日本新聞》2023年6月8日、「つなぐ ひとズームアップ とやま×首都圏」(田畑理恵へのインタビュー記事)
《朝日新聞》2023年7月1日、「好書好日」、評者:椹木野衣氏
《美術新聞》1246号(2023年9月5日、美術新聞社/萱原書房)、「話題の本」
『教育美術』2023年10月号(公益財団法人 教育美術振興会)、評者:大嶋彰氏
《図書新聞》2023年11月4日、評者:中村美亜氏

定価=本体 4,000円+税
2023年5月1日四六判並製/444頁/ISBN978-4-88303-558-8





遊牧帝国の文明

考古学と歴史学からのアプローチ

[編著]ボルジギン・フスレ(呼斯勒/Husel Borjigin)

世界史上最初の遊牧帝国――匈奴帝国がつくった城址,遼,西夏,金の諸帝国が防衛等のために建設した長城など。これら歴史的遺構は,中央ユーラシアあるいは北アジア地域における多民族,多勢力の力の均衡によるものである。さまざまな視点からのアプローチによってその謎に迫る。

定価=本体 4,000円+税
2023年3月31日A5判並製/268頁/ISBN978-4-88303-569-4





ファン・ゴッホ 生成変容史

[著]圀府寺司

誰が「ファン・ゴッホ」を作り上げてきたのか。
無名で亡くなった画家は130年を経るあいだに誰もがその生涯を知り、作品が100億円超で取引されあまたの人が展覧会に詰め掛ける存在にいかにしてなっていったのか。「ファン・ゴッホ」の名声確立と変容の舞台裏全容。

※本書は令和4年度、日本学術振興会、研究成果公開促進費の助成(課題番号 22HP5002)を受けて出版しました。

[書評・紹介]
《図書新聞》2023年11月4日、評者:宮田徹也氏(嵯峨美術大学客員教授)
『文藝春秋』2023年9月、「文藝春秋BOOK倶楽部」評者:原田マハ氏
『月刊アートコレクターズ』2023年8月、「BOOK GUIDE」(生活の友社)
『芸術新潮』2023年7月、「PICK UP 編集部のおすすめ!」(新潮社)
『文藝春秋』2023年12月号、圀府寺司氏・中野京子氏対談「ゴッホとお金の幸運な物語」

定価=本体 4,400円+税
2023年3月31日B5判変型・並製/296頁/ISBN978-4-88303-567-0





民衆画の世界

欧州と東アジアを比較する

[編著]原聖

新しい文化史としての比較史研究の試み
市井の人々のあいだで、信仰の対象として、また娯楽として用いられてきた「民衆画」。洋の東西を問わず、今もかたちを変えながら人々の暮らしの中に息づくそれら――日本の絵馬や大津絵、中国の年画、フランスのエピナル版画など――の関係性を俯瞰する。

[書評・紹介]
『美術の窓』2023年7月、No.478、 「新刊案内 BOOKS」(生活の友社)

定価=本体 4,000円+税
2023年3月31日A5判並製/256頁/ISBN978-4-88303-568-7





満洲の民話と伝説

黒龍江省三家子村の満洲語とその特徴

[著]包聯群(ボウ・レンチュン/BAO Lianqun)

本書では、話者の語りをそのままに、国際音声字母(IPA)と満洲文字で示すとともに、単語ごとの品詞・接辞などの文法範疇と日本語対訳とを併記する。日本語/中国語訳をつけた画期的著作。しばし、満洲人話者の語りに耳を傾けたい。

→試し読み「第1話 犬の事件を起こし、夫を説得」

定価=本体 7,500円+税
2023年2月28日B5判並製/392頁/ISBN978-4-88303-566-3





「フランコプロヴァンス語」は存在するか

フランス・イタリア・スイスの国境を越える言語の再活性化と言語意識――フランスの地域を中心に

[著]佐野彩

フランコプロヴァンス語は、学術的文脈において19世紀後半に存在が指摘され、論争を経てひとつの「言語」として認知されるようになった。特定の民族・集団や歴史的一体性のある地域とは一対一で結びつかず、話者にはひとつの「言語」として認識されてこなかった言語に対する捉え方の変化が、20世紀後半以降、言語運動が展開するなかで、それに携わる人々の言語意識をどのように変容させているのか、さらにそれが言語の再活性化にいかなる影響を及ぼすのか。歴史・社会的背景の異なる地域や異なる成り立ちの運動を取り上げることで、そこで見られる言語の様々なあり方を提示する。

定価=本体 7,200円+税
2023年2月28日A5判上製/436頁/ISBN978-4-88303-565-6





レアリスム再考

諸芸術における〈現実〉概念の交叉と横断

[編]松井裕美

レアリスムは時代や地域の「現実」に応じて激しく流動する。
美術史、文学史、写真史、映画史といった人文学諸分野が「レアリスム/リアリズム」とむすんできた関係を考察し、従来、自然の模倣という一元的な視点から議論されてきたこの概念を再検討する。

[書評・紹介]
「図書新聞」2023年8月5日、評者:大久保恭子氏(京都橘大学教授)
『美術手帖』2023年7月、「BOOK」(美術出版社)
『月刊アートコレクターズ』2023年6月、「BOOK GUIDE」(生活の友社)
「TOKYO ART BEAT」2023年3月6日、「今月の読みたい本!」

定価=本体 4,800円+税
2023年2月28日A5判上製/584頁/ISBN978-4-88303-564-9





メディアアートとしての映像

映像アートとは何か?

[著者]伊奈新祐

映画、テレビ、ヴィデオ、コンピュータ、インターネット……、術の革新はつねにアーティストたちを刺激してきた。アヴァンギャルドの時代からネット時代のYouTubeまで、映像作家であり教育者でもある著者が自身にインパクトを与えた実験映像作品を振り返り、未来の映像アートを考えるための視点とヒントを提示する。

定価=本体 2,000円+税
2023年2月28日A5判並製/160頁/ISBN978-4-88303-562-5





台湾語と文字の社会言語学

記述的ダイグラフィア研究の試み

[著者]吉田真悟

漢字とローマ字を中心に様々な表記法で書かれる台湾語を事例として、文字使用の多様性と規範化の有り様を用例の分析と書き手へのインタビュー調査に基づいて記述し、少数言語の文字化という問題に社会言語学的視点から迫る 。

定価=本体 4,900円+税
2023年1月31日A5判上製/246頁/ISBN978-4-88303-559-5





増補改訂版 エスニシティ〈創生〉と国民国家ベトナム

中越国境地域タイー族・ヌン族の近代

[著者]伊藤正子

「2004年東南アジア史学会賞受賞作の増補改訂版」
タイー族・ヌン族はいかに少数「民族」となり、ベトナム「国民」となっていったのか。国民国家との相互関係のなかで、分離にも吸収にも向かわないエスニシティのあり様を歴史的に明らかにする。
「附論 2  儂智高の語り方」を増補し、 2003年以降の変化や現状を加えた。

定価=本体 4,800円+税
2022年12月1日A5判並製/444頁/ISBN978-4-88303-556-4