ウクライナに対するロシアの軍事侵攻を断固非難する

2022年3月4日

 私たちは,ロシア連邦によるウクライナへの軍事侵攻に対して,最大限の強さで非難し,ロシア政府に対して即時の,無条件の攻撃中止と侵入地点からの撤退を求めます。
  現代は、ことばで何かを伝えようとしても,悪意のもとでしか解釈されないような時代になってしまいました。それでも,「ことば」にかかわることがらを研究する側として,明確に主張します。「ペンは剣より強い」のだ、と。
  ことばの共通性や違いは,さまざまな紛争に利用されてきました。そのことに対する痛烈な反省からも,国際社会は言語や文化に関わる問題を暴力で解決しない仕組みを生み出してきました。今回のロシアによるウクライナ軍事侵攻はそのような流れをふみにじるものです。
  今回の軍事侵攻で亡くなられた方に深い追悼の意を,そして,軍事侵攻に批判・非難の声をあげる全ての人との連帯を表明します。またロシアの人々に対する誹謗・中傷にも断固として反対します。
  すべての問題は対話・平和的手段によって解決されるべきです。

多言語社会研究会・多言語化現象研究会・『ことばと社会』編集委員会 各有志


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お知らせ

★2022.08.12 猿橋順子著『国フェスの社会言語学――多言語公共空間の談話と相互作用』が『青山国際政経論集』108号(2022年5月、青山学院大学国際政治経済学会)で取り上げられました。評者は末田清子さん(青山学院大学教授)です。→書評を読む
★2022.07.29 大久保恭子編『戦争と文化――第二次世界大戦期のフランスをめぐる芸術の位相』ができました。
★2022.07.22 
《週刊読書人》(7月22日)の「2022年上半期の収穫から」で、三冊、ご紹介いただいております。『『雅歌』の花嫁神秘主義とバンベルク大聖堂彫刻群』(評者:三浦麻美さん)、『戦後前衛書に見る書のモダニズム』(評者:長野順子さん)、『ポスター芸術論』(評者:荻野哉さん)です。
★2022.07.20 
バーバラ・バート『風のイコノロジー――風、ルーアハ、受肉、匂い、しみ、動き、カイロス、クモの巣、静けさについてのエッセイ集』ができました。

新  刊

戦争と文化

第二次世界大戦期のフランスをめぐる芸術の位相

[編]大久保恭子

芸術・文化はつねに政治的側面を内包し、国家の存亡をかけた戦時下ではその相関関係はより緊密になる。
およそ20年の戦間期を経て再びの開戦、そして1940年には侵攻したナチス・ドイツにパリを占領されたフランス。だが戦時下においても、芸術家たちはそれぞれの方法・場所で活動を続けていた。錯綜する状況下、芸術家個人の思いや国の文化政策はいかなるものだったか。6人の美術史研究者が検証する。

定価=本体 3,600円+税
2022年7月31日/A5判上製/288頁/ISBN 978-4-88303-551-9





風のイコノロジー

風、ルーアハ、受肉、匂い、しみ、動き、カイロス、クモの巣、静けさについてのエッセイ集

[著者]バーバラ・バート
[訳者]蜷川順子

神の息吹として高められ、身体器官から放たれるものとして貶められもする“風”。目に見えないその存在は西洋文化や美術の中でどう表現されてきたのか。

定価=本体 4,000円+税
2022年7月20日/A5判上製/300頁/ISBN 978-4-88303-547-2





帝国スペイン 交通する美術

[編者]岡田裕成

イベリア半島の中世の記憶と、ヨーロッパ各地の版図を包摂しつつ、新大陸アメリカ、アジア太平洋にも広がった、ハプスブルク・スペインの世界帝国。かつては遭遇することのなかった人、モノ、情報の往来する回路が開かれ、美術作品も、歴史と地理の座標上を縦横に行き交うことになった。
多様な文化の相互作用を深く刻み込んだ「交通する美術」を視座に、国内外9人の研究者が示す最新知見。

定価=本体 4,000円+税
2022年6月30日
A5判上製/336頁/ISBN978-4-88303-550-2





地中海学研究  XLV (45号)

[発行]地中海学会
[発売]三元社

地中海学会発行の1978年以来続く年報の最新号。今号は論文4本、書評1本を所収。

地中海学会

定価=本体 3,000円+税
2022年5月31日
B5判並製/136頁/ISSN0911-8802/ISBN 978-4-88303- 549-6





戦後前衛書に見る書のモダニズム

「日本近代美術」を周縁から問い直す

[著]向井晃子

明治以降、現在も「書」は芸術のジャンルとして不明瞭な立場にある。第二次大戦後、その状況に挑戦する「前衛書」といわれる革新的な試みがあった。なかでも牽引者となった四人、上田桑鳩、森田子龍、井上有一、篠田桃紅の作品と、国内外の美術家との交流に注目し、日本近代美術の制度的枠組みを問い直す。

[書評・紹介]
《週刊読書人》2022年7月22日、「2022年上半期の収穫から」、評者:長野順子氏

定価=本体 4,300円+税
2022年5月31日/A5判上製/288頁/ISBN 978-4-88303-539-7





絵画における真実

近代化社会に対するセザンヌの実践の意味

[著]永井隆則

「セザンヌには美という観念はなかった。あるのは真実という観念だけだった。」(エミール・ベルナール、1907年10月1日)
何故、何のためにセザンヌは描き続けたのか? 日本を代表するセザンヌ研究者が、画家の存在に関わる究極の問いに答える!

[書評・紹介]
『図書新聞』2022年6月18日号、筆者:ドニ・クターニュ氏

定価=本体 20,000円+税
2022年3月31日/A5判上製・化粧箱入り/848頁+カラー口絵32頁/ISBN978-4-88303-545-8





聖性の物質性

人類学と美術史の交わるところ

[編]木俣元一佐々木重洋水野千依

物質世界を生きる人間は、異界にある人ならざるものとどう相対してきたのか──
日常世界とは異なる時空に神や霊的存在などがいる/あるとする考え方は人類におおむね共通する。通常の五感では関知しえないそれらの存在との相互交渉における物質性の諸相について、文化人類学と美術史が共同し、民族誌的報告や事例研究をもとに比較検討する。

[書評・紹介]
『月刊美術』2022年6月号、「新刊紹介」
「TOKYO ART BEAT」、今月の読みたい本!(4月)

定価=本体 7,000円+税
2022年3月31日/A5判上製/680頁/ISBN 978-4-88303-548-9





『雅歌』の花嫁神秘主義とバンベルク大聖堂彫刻群

[著]仲間絢

西洋中世彫刻の代表作、ドイツ・ゴシックの頂点をなすバンベルク大聖堂彫刻群。本書は、《聖母マリア像》を中心にすえ、旧約聖書『雅歌』註解の真髄である「花嫁神秘主義」を根幹として検証することで、この著名な作品群をめぐる長い研究史に新たな説を書き加える。様式史のみならず、同時代の聖書解釈や受容、教会と宮廷文化の関係性、歴史的・政治的背景などから、聖堂全体に重層的に織り込まれた一連の壮大なイメージ・プログラムを読み解いていく。

[書評・紹介]
《図書新聞》2022年7月2日、評者:岩谷秋美氏
《週刊読書人》2022年7月22日、「2022年上半期の収穫から」、評者:三浦麻美氏

定価=本体 4,200円+税
2022年2月25日/A5判上製/228頁+カラー口絵4頁/ISBN978-4-88303-542-7





ポスター芸術論

十九〜二〇世紀フランスの広告、絵画、ポピュラー・イメージ

[著]吉田紀子

シェレ、ロートレック、ミュシャ、……
街に氾濫する大型の広告ポスター。大量に流通し始めたポピュラー・イメージの衝撃に画家やデザイナーはいかに対峙し、美術批評家、文化政策、産業界はどう関わったのか。フランス美術史への新しい視点。

[書評・紹介]
『月刊アートコレクターズ』2022年5月号、著者インタビュー
『図書新聞』2022年7月9日号、評者:堀じゅん子氏
《週刊読書人》2022年7月22日、「2022年上半期の収穫から」、評者:荻野哉氏

定価=本体 3,800円+税
2022年2月25日/A5判上製/306頁/ISBN978-4-88303-544-1





コレッジョの天井画

北イタリアにおけるルネサンス美術と宗教改革

[著]百合草真理子

カッシーノ会の神学を天井画に具現化した画家コレッジョ。聖堂の立体構造を存分に活かした絵画のイリュージョンが聖なるものとの邂逅を体感させる。
──
空間を巻き込む造形表現の可能性を探求していたコレッジョにとって天井画は、自身の芸術の核といえるものだった。本書ではパルマのサン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ修道院聖堂の天井壁面装飾を対象とし、そこで選択された主題の意味、聖堂建築と観者の視点を利用した造形表現を、カッシーノ会の修練や神学と関連づけながら総合的に論じる。

[書評・紹介]
『図書新聞』2022年6月25日号、評者:甲斐教行氏

定価=本体 5,500円+税
2022年2月15日/A5判上製/324頁/ISBN978-4-88303-543-4





二つの時代を生きた台湾

言語・文化の相克と日本の残照

[編著]林初梅所澤潤石井清輝

台湾人にとっての「日本」とは
日本とは異なる「戦後」を歩んだ台湾。日本時代に生まれ育った台湾人は、日本人が去ったあと、どのような社会を、どのように生きたのか? 二つの時代を生きた台湾人の経験に迫る。

定価=本体 3,800円+税
2021年12月25日A5判上製/312頁/ISBN978-4-88303-541-0





ポニョCODE

『崖の上のポニョ』に隠された宮崎駿の暗号

[著]渡辺真也

本書は、映画『崖の上のポニョ』に秘められた宮崎監督と夏目漱石、三島由紀夫、寺山修司、司馬遼太郎、手塚治虫、ワーグナー、ポー、ジョイス、日本神話、ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ミレーなど、数々の人々や作品との影響関係を解読していきます。そして、「生まれてきてよかった」という映画のメッセージにもう一度耳をすませます。
──
巨大な磁場を抱えて生きる人は、やってきたものを変換し、解き放ちながら生きていく運命を背負う。人が不思議な通路を介して呼応し合うことは魂における謎だ。世代を超えて何かを継承することは、生きる意味に含まれているだろうか。神話と現代、直観と理性を溶け合わせ、困難な仕事をやり抜いた本書は、時の記憶に永久に刻まれるはずだ。稲葉俊郎(医師・医学博士)

PDFで試し読み

定価=本体 3,800円+税
2021年11月25日A5判並製/432頁/ISBN978-4-88303-540-3





ことばと社会 23号
特集:パンデミックの社会言語学

[編]『ことばと社会』編集委員会

新型コロナウイルス感染拡大により、私たちの「ことば」はどのように変化したのか。アフター・コロナ時代の新しいコミュニケーションのかたちとは――。 F ・クルマスほか、現状とこれからを見すえる諸論考。また、小特集「世界の日本語教師に聞く」では、世界各地の日本語教育現場におけるパンデミック下の課題と展望を報告する。

→右欄の「くわしい内容」から、中を少しだけご覧いただけます!

定価=本体 2,300円+税
2021年10月25日A5判並製/308頁/ISBN978-4-88303-537-3





年表で読む近代日本の身装文化

[著者]大丸弘高橋晴子

同時代資料が自ら語る「身体と装い」の時代史。 1868 ― 1945
「身装=身体と装い」にまつわる新聞、雑誌記事などの膨大な同時代資料で編まれた、あたらしい発想の身装年表。明治維新以降、近代化の過程における身装を、生活シーンの実況のなかで観察し、そこに身装の実際を成り立たせる物的、社会的環境の推移など広範な周辺資料をも加味することによって、時代時代に生きる人々の「身装」を再現。身装という視野のなかでの文化変容のステップ、世相のパノラマを実感的に捉える試み。

[書評・紹介]
《図書新聞》2022年3月19日、評者:上田修一氏
『民博通信 Online』(No.5, 2022)、「新刊の紹介」

定価=本体 16,000円+税
2021年9月30日/B5判・並製/800頁/ISBN978-4-88303-536-6





歌唱台湾

重層的植民地統治下における台湾語流行歌の変遷

[著]陳培豊

「歌唱台湾」=「台湾を歌う」。本書は台湾語流行歌から台湾を描き出そうするものである。台湾語流行歌の日本化、演歌化は戦後、国民党政府支配になってからである。台湾人が日本的な要素を自らの歌唱文化に取り込んだのは、いかなる要因に由来するのだろうか。台湾社会が工業化へ向かう中、何が起こったのか。農村人口が大量に移動し始める戦後の社会的な変遷の中で、台湾語流行歌はいかなる需要を基盤に、どのようにして日本演歌と共に自分が歌う「伝統」を作り出したのか。

定価=本体 3,500円+税
2021年9月30日/A5判・並製/408頁/ISBN978-4-88303-532-8





未来につなぐ美術教育日本美術教育学会70周年記念論集

[編]日本美術教育学会「70周年記念論集」編集委員会

[発行]日本美術教育学会
[発売]三元社

1951(昭和26)年に創立した日本美術教育学会。70年目の通過点から、未来の教育を展望する。15本の論考と10年間の活動の記録。

定価=本体 2,300円+税
2021年8月25日/B5判・並製/192頁/ISBN978-4-88303-535-9





ぼくらはひとつ空の下

シリア内戦最激戦地アレッポの日本語学生たちの1800日

[著者]優人
[取材・文]小澤祥子
[解説]青山弘之

シリア内戦10年
「今世紀最悪の人道危機」、自分の命もいつ絶たれるか分からない日々のなか、かれらは“日本語”を学びつづけた!
過酷な戦火のもと、なぜ学生たちは彼方の地のことばを学びつづけたのか? シリアと日本を結ぶ人々が届ける友情の物語/メッセージ。

取材・文を担当された小澤祥子さんが、本書の特設ページを開設して下さいました。出版記念イベント情報も掲載されています。→こちら

定価=本体 1,300円+税
四六版・並製/176頁/ISBN978-4-88303- 533-5