ウクライナに対するロシアの軍事侵攻を断固非難する

2022年3月4日

 私たちは,ロシア連邦によるウクライナへの軍事侵攻に対して,最大限の強さで非難し,ロシア政府に対して即時の,無条件の攻撃中止と侵入地点からの撤退を求めます。
  現代は、ことばで何かを伝えようとしても,悪意のもとでしか解釈されないような時代になってしまいました。それでも,「ことば」にかかわることがらを研究する側として,明確に主張します。「ペンは剣より強い」のだ、と。
  ことばの共通性や違いは,さまざまな紛争に利用されてきました。そのことに対する痛烈な反省からも,国際社会は言語や文化に関わる問題を暴力で解決しない仕組みを生み出してきました。今回のロシアによるウクライナ軍事侵攻はそのような流れをふみにじるものです。
  今回の軍事侵攻で亡くなられた方に深い追悼の意を,そして,軍事侵攻に批判・非難の声をあげる全ての人との連帯を表明します。またロシアの人々に対する誹謗・中傷にも断固として反対します。
  すべての問題は対話・平和的手段によって解決されるべきです。

多言語社会研究会・多言語化現象研究会・『ことばと社会』編集委員会 各有志


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お知らせ

★2022.03.31 大丸弘・高橋晴子著『年表で読む近代日本の身装文化』が、『民博通信 Online』(No.5, 2022)で紹介されています。『民博通信 Online』は、コチラから全文を読むことができます。
★2022.03.18 
大丸弘・高橋晴子著『年表で読む近代日本の身装文化』を、《図書新聞》2022年3月19日で取り上げていただきました。評者は上田修一さんです。→図書新聞HP
★2022.02.17 
田窪恭治・高階秀爾・聖心女子大学著、水島尚喜・永田佳之編著『《黄金の林檎》の樹の下で』の紹介記事が、formazione insegnamento (European Journal of Research on Education and Teaching)に掲載されました。
★2022.02.04 
大森淳史著『〈ブリュッケ〉とその時代』が、『美学』259号(2021年冬号)の書評欄で取り上げられています。評者は前田富士男さんです。

新  刊

絵画における真実

近代化社会に対するセザンヌの実践の意味

[著]永井隆則

「セザンヌには美という観念はなかった。あるのは真実という観念だけだった。」(エミール・ベルナール、1907年10月1日)
何故、何のためにセザンヌは描き続けたのか? 日本を代表するセザンヌ研究者が、画家の存在に関わる究極の問いに答える!

定価=本体 20,000円+税
2022年3月31日/A5判上製・化粧箱入り/848頁+カラー口絵32頁/ISBN978-4-88303-545-8





聖性の物質性

人類学と美術史の交わるところ

[編]木俣元一佐々木重洋水野千依

物質世界を生きる人間は、異界にある人ならざるものとどう相対してきたのか──
日常世界とは異なる時空に神や霊的存在などがいる/あるとする考え方は人類におおむね共通する。通常の五感では関知しえないそれらの存在との相互交渉における物質性の諸相について、文化人類学と美術史が共同し、民族誌的報告や事例研究をもとに比較検討する。

定価=本体 7,000円+税
2022年3月31日/A5判上製/680頁/ISBN 978-4-88303-548-9





『雅歌』の花嫁神秘主義とバンベルク大聖堂彫刻群

[著]仲間絢

西洋中世彫刻の代表作、ドイツ・ゴシックの頂点をなすバンベルク大聖堂彫刻群。本書は、《聖母マリア像》を中心にすえ、旧約聖書『雅歌』註解の真髄である「花嫁神秘主義」を根幹として検証することで、この著名な作品群をめぐる長い研究史に新たな説を書き加える。様式史のみならず、同時代の聖書解釈や受容、教会と宮廷文化の関係性、歴史的・政治的背景などから、聖堂全体に重層的に織り込まれた一連の壮大なイメージ・プログラムを読み解いていく。

定価=本体 4,200円+税
2022年2月25日/A5判上製/228頁+カラー口絵4頁/ISBN978-4-88303-542-7





ポスター芸術論

十九〜二〇世紀フランスの広告、絵画、ポピュラー・イメージ

[著]吉田紀子

シェレ、ロートレック、ミュシャ、……
街に氾濫する大型の広告ポスター。大量に流通し始めたポピュラー・イメージの衝撃に画家やデザイナーはいかに対峙し、美術批評家、文化政策、産業界はどう関わったのか。フランス美術史への新しい視点。

定価=本体 3,800円+税
2022年2月25日/A5判上製/306頁/ISBN978-4-88303-544-1





コレッジョの天井画

北イタリアにおけるルネサンス美術と宗教改革

[著]百合草真理子

カッシーノ会の神学を天井画に具現化した画家コレッジョ。聖堂の立体構造を存分に活かした絵画のイリュージョンが聖なるものとの邂逅を体感させる。
──
空間を巻き込む造形表現の可能性を探求していたコレッジョにとって天井画は、自身の芸術の核といえるものだった。本書ではパルマのサン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ修道院聖堂の天井壁面装飾を対象とし、そこで選択された主題の意味、聖堂建築と観者の視点を利用した造形表現を、カッシーノ会の修練や神学と関連づけながら総合的に論じる。

定価=本体 5,500円+税
2022年2月15日/A5判上製/324頁/ISBN978-4-88303-543-4





二つの時代を生きた台湾

言語・文化の相克と日本の残照

[編著]林初梅所澤潤石井清輝

台湾人にとっての「日本」とは
日本とは異なる「戦後」を歩んだ台湾。日本時代に生まれ育った台湾人は、日本人が去ったあと、どのような社会を、どのように生きたのか? 二つの時代を生きた台湾人の経験に迫る。

定価=本体 3,800円+税
2021年12月25日A5判上製/312頁/ISBN978-4-88303-541-0





ポニョCODE

『崖の上のポニョ』に隠された宮崎駿の暗号

[著]渡辺真也

本書は、映画『崖の上のポニョ』に秘められた宮崎監督と夏目漱石、三島由紀夫、寺山修司、司馬遼太郎、手塚治虫、ワーグナー、ポー、ジョイス、日本神話、ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ミレーなど、数々の人々や作品との影響関係を解読していきます。そして、「生まれてきてよかった」という映画のメッセージにもう一度耳をすませます。
──
巨大な磁場を抱えて生きる人は、やってきたものを変換し、解き放ちながら生きていく運命を背負う。人が不思議な通路を介して呼応し合うことは魂における謎だ。世代を超えて何かを継承することは、生きる意味に含まれているだろうか。神話と現代、直観と理性を溶け合わせ、困難な仕事をやり抜いた本書は、時の記憶に永久に刻まれるはずだ。稲葉俊郎(医師・医学博士)

PDFで試し読み

定価=本体 3,800円+税
2021年11月25日A5判並製/432頁/ISBN978-4-88303-540-3





ことばと社会 23号
特集:パンデミックの社会言語学

[編]『ことばと社会』編集委員会

新型コロナウイルス感染拡大により、私たちの「ことば」はどのように変化したのか。アフター・コロナ時代の新しいコミュニケーションのかたちとは――。 F ・クルマスほか、現状とこれからを見すえる諸論考。また、小特集「世界の日本語教師に聞く」では、世界各地の日本語教育現場におけるパンデミック下の課題と展望を報告する。

→右欄の「くわしい内容」から、中を少しだけご覧いただけます!

定価=本体 2,300円+税
2021年10月25日A5判並製/308頁/ISBN978-4-88303-537-3





年表で読む近代日本の身装文化

[著者]大丸弘高橋晴子

同時代資料が自ら語る「身体と装い」の時代史。 1868 ― 1945
「身装=身体と装い」にまつわる新聞、雑誌記事などの膨大な同時代資料で編まれた、あたらしい発想の身装年表。明治維新以降、近代化の過程における身装を、生活シーンの実況のなかで観察し、そこに身装の実際を成り立たせる物的、社会的環境の推移など広範な周辺資料をも加味することによって、時代時代に生きる人々の「身装」を再現。身装という視野のなかでの文化変容のステップ、世相のパノラマを実感的に捉える試み。

[書評・紹介]
《図書新聞》2022年3月19日、評者:上田修一氏
『民博通信 Online』(No.5, 2022)、「新刊の紹介」

定価=本体 16,000円+税
2021年9月30日/B5判・並製/800頁/ISBN978-4-88303-536-6





歌唱台湾

重層的植民地統治下における台湾語流行歌の変遷

[著]陳培豊

「歌唱台湾」=「台湾を歌う」。本書は台湾語流行歌から台湾を描き出そうするものである。台湾語流行歌の日本化、演歌化は戦後、国民党政府支配になってからである。台湾人が日本的な要素を自らの歌唱文化に取り込んだのは、いかなる要因に由来するのだろうか。台湾社会が工業化へ向かう中、何が起こったのか。農村人口が大量に移動し始める戦後の社会的な変遷の中で、台湾語流行歌はいかなる需要を基盤に、どのようにして日本演歌と共に自分が歌う「伝統」を作り出したのか。

定価=本体 3,500円+税
2021年9月30日/A5判・並製/408頁/ISBN978-4-88303-532-8





未来につなぐ美術教育日本美術教育学会70周年記念論集

[編]日本美術教育学会「70周年記念論集」編集委員会

[発行]日本美術教育学会
[発売]三元社

1951(昭和26)年に創立した日本美術教育学会。70年目の通過点から、未来の教育を展望する。15本の論考と10年間の活動の記録。

定価=本体 2,300円+税
2021年8月25日/B5判・並製/192頁/ISBN978-4-88303-535-9





ぼくらはひとつ空の下

シリア内戦最激戦地アレッポの日本語学生たちの1800日

[著者]優人
[取材・文]小澤祥子
[解説]青山弘之

シリア内戦10年
「今世紀最悪の人道危機」、自分の命もいつ絶たれるか分からない日々のなか、かれらは“日本語”を学びつづけた!
過酷な戦火のもと、なぜ学生たちは彼方の地のことばを学びつづけたのか? シリアと日本を結ぶ人々が届ける友情の物語/メッセージ。

取材・文を担当された小澤祥子さんが、本書の特設ページを開設して下さいました。出版記念イベント情報も掲載されています。→こちら

定価=本体 1,300円+税
四六版・並製/176頁/ISBN978-4-88303- 533-5





国フェスの社会言語学

多言語公共空間の談話と相互作用

[著]猿橋順子

国名をテーマにしたフェスティバル「国フェス」。
国際交流・理解を謳い、期間限定でそこに持ち込まれる多種多様なモノ・コト・価値の数々。それらの談話――言語・非言語を含む、有意味な記号活動のすべて――を、マルチモーダル談話分析、言語景観研究、地理記号論の三つの視点を基盤に複数の手法で精査し、複雑に展開される相互作用を紐解いていく。
国フェス研究が、在日外国人コミュニティとホスト社会を架橋する可能性に向けて―――。

[書評・紹介]
《図書新聞》2021年11月13日号、評者:磯野英治さん(名古屋商科大学准教授)

定価=本体 2,300円+税
2021年7月20日/A5判・並製/236頁/ISBN978-4-88303-534-2





アリバイ工作社会

「ブルシット・ジョブ」論の再検討

[著]ましこ・ひでのり

コロナ禍で浮上した医療関係者などエッセンシャルワーカーの存在は、社会に必要な労働を「シット・ジョブ」とし、社会的に無意味ないし有害な職務が不当に高収入という「職業威信スコア」=逆説をも浮上させた。デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ論』の再検討から「クソどうでもいい仕事」の本質をあぶりだす。

[書評・紹介]
《週刊読書人》2021年11月5日、評者:池田雄一さん

定価=本体 2,000円+税
2021年7月20日/四六判・並製/256頁/ISBN978-4-88303-531-1





地中海学研究  XLIV (44号)

[発行]地中海学会
[発売]三元社

地中海学会発行の1978年以来続く年報の最新号。今号は論文3本、書評2本、特別寄稿1本、2020年の学会大会シンポジウム要旨を所収。

地中海学会

定価=本体 3,000円+税
2021年5月31日
B5判並製/136頁/ISSN0911-8802/ISBN 978-4-88303-530-4





「てにはドイツ語」という問題

近代日本の医学とことば

[著者]安田敏朗

日本医学と「言語的事大主義」。
いまは忘れられた、ドイツ語を日本語の語順でならべて助詞などでつなげた「てにはドイツ語」とは、ドイツ語で医学教育がおこなわれるという、きわめて特殊で限定的な場で発生し、流通した言語変種といえる。「てにはドイツ語」による教科書も出されている。この言語変種をめぐって、日本医学界ではいかなる議論がなされたのか。「医学のナショナライズ」「ナショナリズムの医学」「日本医学」「大東亜医学」、敗戦後の「アメリカ医学」=アメリカ英語への転換、それは、近代日本語のあり方のみならず、学知のあり方までをもうかびあがらせるものである。

PDFで試し読み

定価=本体 3,500円+税
2021年5月20日/四六判並製/454頁/978-4-88303-529-8





静物画のスペクタクル

オランダ美術にみる鑑賞者・物質性・脱領域

[著者]尾崎彰宏

心をざわめかす静物画の世界
大国支配からの独立、イコノクラスム、グローバリズムにより生じた他者との出会い。そんな激しい変化の渦中にあった16・17世紀のオランダ社会が求めたのは、物語や教訓ではなく、「感性」にうったえかける静物画だった。現実を超える精緻な描写、ふとした日常を切り取った典拠なき場面、和紙に刷ることで生まれる奥深い黒。見るものの心をざわめかす静物画は新しい認識の扉を開く回路となった。

定価=本体 4,000円+税
2021年3月31日/A5判上製/356頁/ 978-4-88303-528-1





《黄金の林檎》の樹の下で

アートが変えるこれからの教育

[著]田窪恭治高階秀爾・聖心女子大学
[編著]
水島尚喜永田佳之

「人間として在る」ための学びと、アートはいかにかかわるのか――。
アートと出会った瞬間に「あっ、すごい!」と直感し、他者や世界と融和する子どもたちの「共生的感性」や、「生命」のつながりに美を見る「自然との共生」の思想から、そのすがたを探る。
「共生」「持続可能性」「多様性」の象徴として東京・広尾の聖心女子大学に誕生した田窪恭治のモザイク壁画《黄金の林檎》をめぐってくり広げられた、現代社会におけるアート、そして教育論。2017年の完成記念シンポジウム、待望の書籍化。

[書評・紹介]
「ひつじcafe(子ども・ART・文化)」2021年4月21日
「artscape」2021年5月15日号、「カタログ&ブックス」
『教育美術』2021年6月号 (公益財団法人 教育美術振興会)、評者:藤江充氏
『美術科教育学会通信』No.107(2021年6月20日)、「書評」、評者:永守基樹氏
《日本経済新聞》2021年6月25日、夕刊
Pedagogia Oggi (今日の教育学) Vol.19, No.2 (2021-12-23), p.193, Reviewer: Rita Casadei
Rita Casadei & Naoki Mizushima, “Learning to be human through and for life-cycle: the key-role of art”, formazione insegnamento (European Journal of Research on Education and Teaching) Vol.19, No.3 (2021), pp.13-27.

定価=本体 2,300円+税
2021年3月20日/A4判変形・並製/88頁(図版カラー)/ISBN978-4-88303-527-4