作品とコンテクスト |
*50音順*
ヴァトー《シテール島への船出》 [著者]ユッタ・ヘルト
《ウィーン創世記》 [著者]カルル・クラウスベルク
クラーナハ《ルター》 [著者]マルティン・ヴァルンケ
クレー《大はしゃぎ》 [著者]ヴォルフガング・ケルステン
ティツィアーノ《パウルス3世とその孫たち》 [著者]ロベルト・ザッペリ
デューラー《メレンコリア I》 [著者]ハルトムート・ベーメ
ドラクロワ《ダンテの小舟》 [著者]ジェームズ・H・ルービン
ピカソ《アヴィニョンの娘たち》 [著者]クラウス・ヘルディンク
フランシス・ベイコン《磔刑》 [著者]イェルク・ツィンマーマン
フリードリヒ《氷海》 [著者]ペーター・ラウトマン
ブリューゲル《イカロス墜落の風景》 [著者]ベアット・ヴィース
ベックリーン《死の島》 [著者]フランツ・ツェルガー
ボッティチェリ《プリマヴェーラ》 [著者]ホルスト・ブレデカンプ
メンツェル《サンスーシのフルート・コンサート》 [著者]ヨスト・ヘルマント
ヤン・ファン・エイク《ヘントの祭壇画》 [著者]ノルベルト・シュナイダー
ライト《空気ポンプの実験》 [著者]ヴェルナー・ブッシュ
ルドン《アモンティラードの酒樽》 [著者]ダリオ・ガンボーニ
ルンゲ《ヒュルゼンベック家の子どもたち》 [著者]イエルク・トレーガー
レンブラント《聖家族》 [著者]ヴォルフガング・ケンプ
[著者]カルル・クラウスベルク 装飾写本研究からたどる美術史学のながれ 定価=本体 2,200円+税 |
[著者]マルティン・ヴァルンケ [書評・紹介] 肖像版画の政治的機能 ルターは自分の肖像画に関心を示さなかった。彼にとっては外に現れた姿より、魂の救済のほうが重要であった。それゆえ彼は親しい知人であるルーカス・クラーナハに、自由に自分の肖像画を描かせた。しかしクラーナハはヴィッテンベルクの宮廷に仕える身であった。宮廷はあらゆる政治的目的のために役立つ、ルターの肖像画を必要としたのである。こうしてそれぞれに異なる、クラーナハによる一連の肖像画が成立した。そしてこれらの肖像画が、宗教改革者の「イメージ」をつくり出していったのである。 定価=本体 2,000円+税 ※本書は、1995年に小社から刊行された同書のカバーデザインを新しくしたものです。 |
[著者]ヴォルフガング・ケルステン 綱渡りをする人物 定価=本体 2,200円+税 ※本書は、1997年に小社から刊行された同書のカバーデザインを新しくしたものです。 |
未完の肖像画から権力闘争の歴史を復元する 定価=本体 2,200円+税 ※本書は、1996年に小社から刊行された同書のカバーデザインを新しくしたものです。 |
[著者]ハルトムート・ベーメ 思考の絵画化。 定価=本体 2,200円+税 ※本書は、1994年に小社から刊行された同書のカバーデザインを新しくしたものです。 |
[著者]ジェームズ・H・ルービン 歴史画/風俗画……ジャンルのヒエラルキー 定価=本体 2,200円+税 |
[著者]クラウス・ヘルディンク 1907年、ピカソは調和のもたらす快楽主義を拒否し、暴力的とも見える裸婦群像《アヴィニョンの娘たち》を描いた。造形作品のみが暴き出しうる、言語化されえない世界の表出をめざしたその挑戦は、そのまま現代美術の出発点となった。 定価=本体 2,200円+税 ※本書は、1995年に小社から刊行された同書のカバーデザインを新しくしたものです。 |
[著者]イェルク・ツィンマーマン ぼくの作品が暴力的だと人から言われると、ときどき思うんだ。 暴力に晒され、暴力に苛まれる人間の姿を描き続けた20世紀絵画の巨匠フランシス・ベイコン。ナチスによる残虐行為をテーマに潜ませたこの絵を、ドイツ人である著者が詳細に腑分けし、画家が切り拓いた「現実にたいする新しい見方」を探り出す。 定価=本体 2,200円+税 |
[著者]ペーター・ラウトマン 定価=本体 2,200円+税 |
見なさい。 オウィディウス『変身物語』第8書「イカロス墜落」。ブリューゲルは、この自明の物語を原典批判的に切り詰め、古い手本にしがみつく不正確な見方のしきたりを覆す人文主義の要求を実現した。時代は、宗教戦争、カトリック国スペインによるネーデルラント支配……愚かな流血で彩られた己の時代に「鉄の時代」の再来を認めた画家は、人文主義者の悲哀をこめて暗号化せざるをえなかった描写に、いかなる予言を込めたのか。 定価=本体 2,200円+税 |
[著者]フランツ・ツェルガー 画家はそこにたどり着こうと試みた 定価=本体 2,200円+税 ※本書は、1998年に小社から刊行された同書のカバーデザインを新しくしたものです。 |
[著者]ホルスト・ブレデカンプ メディチ家内の闘争の内奥で夢想された 定価=本体 2,200円+税 |
時代の荒波に翻弄され続けた 場面は、まばゆいシャンデリアが照らし出す、 サンスーシ宮殿での優雅なコンサートの情景。 伝説の啓蒙絶対君主フリードリヒ大王を取り囲んで、和やかな雰囲気に溢れるこの絵は、のちの時代に形成される国王のイメージにともなって、さまざまに解されることになる。 画家は100年前の王の姿に何を見たのか? 王を囲む聴衆はいったい誰なのか、奏でられているのはいかなる音楽か? 綿密な考証をもとに、ドイツで最も著名なこの絵の本来の意義を探る。 [書評] 定価=本体 2,200円+税 |
[著者]ノルベルト・シュナイダー 精緻なリアリズムが神秘的な象徴を具現化して生まれた奇跡の祭壇画 定価=本体 2,200円+税 ※本書は、1997年に小社から刊行された同書のカバーデザインを新しくしたものです。 |
[著者]ヴェルナー・ブッシュ 産業革命と絵画表現 ライトの《空気ポンプの実験》は、18世紀の絵画を解き明かす鍵である。この絵の描写には、これを貫く三つの局面が指摘される。まず第一の局面において、この絵は手の込んだ実験のきわめて精確な再現描写である。第二の局面において、これは夜に行われた実験という、特殊な演出効果を狙った表現である。実験者は魔術師のように登場し、これに対する観衆のさまざまな反応が、綿密な表現で描きとめられている。第三の段階では、当時問題となった進歩への信頼と宗教の関係についてなされた、ことを分けての反省が示されている。この反省は同時にまた、芸術の歴史とその伝統的なフォルムとの対決でもあった。だが、そうした対決を乗り越えて進歩の問題に迫ろうとしたライトの姿勢は、この絵においても明らかである。またそれによって、この絵は18世紀の芸術言語の危機についての自覚の証ともなっているのである。 定価=本体 2,000円+税 ※本書は、1994年に小社から刊行された同書のカバーデザインを新しくしたものです。 |
この肖像は、はたして何者か。 画家自らが「不確定さ」を強調し、解釈困難として放置されてきたこの素描作品は、近年発見された新史料によりポーの小説を源泉にもつことが判明した。だが、作品は絵画としての自立性を求めて物語を超越し、いずれからも決定されない。本書は、徹底した作品観察にもとづくイコノロジーの視点で画家が幾重にも織り込んだ造形的創意を読みとき、ルドンがついに獲得した高度な「抽象性」への道程を明らかにする。 [書評・紹介] 定価=本体 2,200円+税 |
[著者]イエルク・トレーガー ロマン主義が発見した、無垢ゆえに全能なる「子ども」。 定価=本体 2,200円+税 |
[著者]ヴォルフガング・ケンプ レンブラントは、なぜ、絵の前にカーテンを描いたのか!? 定価=本体 2,000円+税 ※本書は、1992年に小社から刊行された同書のカバーデザインを新しくしたものです。 |
「作品とコンテクスト」続刊予定 | |
『ダ・ヴィンチ《モナ・リザ》』 |
……以下続刊 |