評論・文学・紀行

|評論|文学|もう一つの世界文学――多言語文学叢書|紀行・詩集・その他|絵本|*各50音順*

[評論]
オルレアン公詩歌帖の世界 [著者]田桐正彦
怪異を語る [著]京極夏彦・常光徹・東雅夫・太田晋・喜多崎親 [編]喜多崎親
『華麗島文学志』とその時代
 [著者]橋本恭子
『教訓抄』に語られる中国音楽説話の研究 [著者]王媛
近代日本文学史記述のハイブリッドな一起源
交争する中国文学と日本文学
 [著者]杉野要吉 
国文学とナショナリズム [著者]木下宏一
国文学の時空
 [著者]安田敏朗
国文学の誕生 [著者]藤井貞和
ことばで織られた都市 [著者]君野隆久
詩画制作論の系譜 [著者]伊達立晶
世紀転換期のプラハ [著者]三谷研爾
トーマス・マン物語T [著者]クラウス・ハープレヒト
トーマス・マン物語II
 [著者]クラウス・ハープレヒト
トーマス・マン物語III
 [著者]クラウス・ハープレヒト
バイリンガルな日本語文学 [編著者]郭南燕

[文学]
鬼門としての韓国行 [著]金石範
骰子のように
 [著者]アンドレ・ヴェックマン
シュトルム全集 T〜Z
【電子書籍】 [著者]テーオドール・シュトルム
シュトルム名作集 I〜Y
 [著者]テーオドール・シュトルム
トーテンアウベルク
 [著者]エルフリーデ・イェリネク
陽射しの横 [著者]中渡瀬正晃  

[もう一つの世界文学――多言語文学叢書]
ケニア/ギクユ語 戯曲 したい時に結婚するわ [著] グギ・ワ・ジオンゴ+グギ・ワ・ミリエ

[紀行・詩集・その他]
詩集 アンリ ルソーよ
 [著者]藤田博
詩集 マリー [著者]藤田博 
マルチニック・モナムール
 [著者]渡辺眞紀子
詩画集 めざめた風景 [詩]塔和子 [画]小島喜八郎 
詩集 リラ [著者]藤田博
早稲田の片隅で [著者]岡田浩平


[評論]

オルレアン公詩歌帖の世界
シャルル・ドルレアンとヴィヨン

[著者]田桐正彦

清新な詩で今日も愛される、フランス 15 世紀の代表的叙情詩人、シャルル・ドルレアン。百年戦争の最中、若くしてアザンクールの戦いに敗れ、二五年の歳月を捕囚として過ごす。帰国後、相続権を有するミラノ侵攻を試みるが果たせず、長女マリー誕生を機に、再度の侵攻を計画するが断念する。ジャンヌ・ダルクと共に戦いながら、その後「反逆罪」に問われた義理の息子アランソン公ジャンを救うための「大弁論」など、中世末期ヨーロッパを生きた政治家・領主オルレアン公としての姿に光をあて、ヴィヨンも加わった「歌合」を中心に、詩歌帖のテクストの水面下にひそむ「言説の多重構造」を精緻に読み解き、従来の詩人像を描き替えていく。

[書評]
『ふらんす』第88巻第11号(2013年11月、白水社)、評者:宮下志朗氏

定価=本体 8,500円+税
2013年5月31日A5判上製/774頁+カラー口絵4頁/ISBN978-4-88303-338-6

怪異を語る

伝承と創作のあいだで

[著]京極夏彦常光徹東雅夫太田晋喜多崎親
[編]喜多崎親

民間伝承、文学、芸能、美術――あやかしを「語る」手法の発明、継承、変容。
「今までの怪談に対する書き手、読み手の意識というものは、インターネットによって明らかに別の段階に踏み込んでいるなと確かに感じています。」 ――東雅夫
「「世間話」は(……)まことしやかに話されるため、聞き手にとって他人事ではないある種の共感を伴った怖さを呼び起こす、そういうリアリティーがあります。」 ――常光徹
〈成城学園創立一〇〇周年、成城大学文芸学部創設六〇周年記念シンポジウム報告書〉

[書評・紹介]
《図書新聞》2017年6月3日
《日経新聞》2017年6月1日、「目利きが選ぶ3冊」、評者:小谷真理氏
『幽』27号「おばけずきフォーラム」、執筆者:喜多崎親氏

定価=本体 1,400円+税
2017年3月10日/四六判並製/160頁/ISBN978-4-88303-422-2

『華麗島文学志』とその時代

比較文学者島田謹二の台湾体験

[著者]橋本恭子

植民地台湾において、島田謹二は、戦間期のフランス比較文学をいかに受容したのか。本書は比較文学と台湾文学の領域を横断しつつ、『華麗島文学志』に結実した、島田の比較文学思想が、「植民地主義」や「国家主義」との関連で形成された過程を、1930年代台湾の言説空間を明らかにしながら、検証していく。

[書評]
《図書新聞》2012年8月18日号、評者:大東和重氏
『比較文学』第55巻(2013年、日本比較文学会)、評者:佐野正人氏→書評を読む

定価=本体 6,500円+税
2012年2月10日A5判上製/556頁/ISBN978-4-88303-297-6

『教訓抄』に語られる中国音楽説話の研究

[著者]王媛

鎌倉前期の雅楽家・狛近真は、仏教的解釈を通じて唐代音楽文化をいかに本朝(日本)へと伝え受容しようとしたか。『教訓抄』と唐代文献の照合から解明する。

定価=本体 3,000円+税
2020年6月20日/四六判並製/284頁/ISBN978-4-88303-510-6

近代日本文学史記述のハイブリッドな一起源

カール・フローレンツ『日本文学史』における日独の学術文化接触

[著者]馬場大介

日本のゲルマニスティクから投じられる一石が、明治時代の日独交流のリアルな様相を精緻に描き出す。日本のドイツ文学とドイツの日本学の開祖は、いかにしてドイツ語の日本文学史を書き上げたのか。その記述に基づき、日本人の研究協力を通じて、日独の学術的要素が混ざり合い変形していく知的なあり様を具体的に論じる。本書の波紋は、現代の日本文学研究の起源へと及ぶ。

定価=本体 3,200円+税
2020年12月20日/四六判並製/324頁/ISBN978-4-88303-519-9

交争する中国文学と日本文学
淪陥下北京1937-45

[編著者]杉野要吉

日中文学史の空白を埋める。執筆者に、時代を生きた文学者=中薗英助・梅娘・李景慈の各氏、また中国側研究者張泉氏の参画をえた画期的論集。

定価=本体 8,500円+税
2000年6月/A5判上製/632頁/ISBN978-4-88303-067-5

国文学とナショナリズム

沼波瓊音、三井甲之、久松潜一、政治的文学者たちの学問と思想

[著者]木下宏一

国文学から「新国学」へ
近代国家体制において「国文学」はいかに「国家ノ須用ニ応スル学術技芸」(「帝国大学令」第一条)たらんとしたか。明治 ・ 大正期の東京帝国大学で国文を専修した三人の政治的文 学者たちの学問的・思想的展開を跡づけ、近代学問としての国文学と近代思想としてのナショナリズムが ダイレクトに接近 ・ 融合し、各々の「新国学」へと昇華されていく様態を通時的に明らかにする。

定価=本体 2,300円+税
2018年4月10日
四六判並製/244頁/ISBN978-4-88303-456-7



国文学の時空
久松潜一と日本文化論

[著者]安田敏朗

歴史・風土・国文学────
日本文化・日本文学は、どのような時空のなかで整序されてきたのか。「まこと」「もののあわれ」「わび」といった今日でも日本文化論のキーワードとされる概念は、その時空にいかように配置されていったのか。「今に徹する」ものとして時代と調和的に構築された「国文学」が、敗戦をのりこえようとした回路を、一国文学者の議論を中心に検証する。

定価=本体 2,600円+税
2002年4月20日/四六判並製/324頁/ISBN978-4-88303-094-1



国文学の誕生

[著者]藤井貞和

変移する近代日本の<知>と<学>のモラルを問う。『思想』に発表された連作「国文学の誕生」、「国文学の思想」「国語学史的成立」を柱としてまとめられた、研究者・詩人として、いま語るべき言葉をきざみつける、最新の批評・評論集。

定価=本体 2,500円+税
2000年5月24日/四六判並製/268頁/ISBN978-4-88303-066-8

ことばで織られた都市
近代の詩と詩人たち

[著者]君野隆久

宮澤賢治、讃美歌、立原道造、正岡子規、九鬼周造の詩論……近代の詩人たちのことばに表れた「危機」を読み解き、「詩」が生成する条件を探る。

定価=本体 2,500円+税
2008年6月30日/四六判上製/240頁/ISBN978-4-88303-225-9

詩画制作論の系譜

[著者]伊達立晶

古代ギリシア以来、文学・芸術運動を牽引してきた作品制作論。その歴史的展開をたどることは、思考の枠組みを規定しかつ変容させる言語と人間との関わりを問いなおす契機となる。

定価=本体 7,400円+税
2019年2月25日/A5判上製/618頁/ISBN978-4-88303-475-8



世紀転換期のプラハ
モダン都市の空間と文学的表象

[著者]三谷研爾

カフカ的世界の土壌────
20世紀初頭、〈近代〉の波濤は中欧の古都プラハにも激しく打ち寄せた。カフカをはじめとする 〈プラハのドイツ語文学〉の作家たちもまた、生活世界のいちじるしい変貌と深刻な民族対立に巻き込まれていく。彼らの都市小説を社会文化史から読みとく、意欲的なモダニズム論。

定価=本体 3,200円+税
2010年2月25日/
A5判上製/334頁/ISBN978-4-88303-264-8



トーマス・マン物語 I
少年時代からノーベル文学賞まで

[著者]クラウス・ハープレヒト
[訳者]岡田浩平

トーマス・マン――人物の徹底した解剖により、作品と時代がみえてくる。
現代ドイツ文学の最高峰トーマス・マンを膨大な資料(作品・時評・日記・書簡など)を縦横に駆使して、あくまでその人物像に迫ろうとする伝記物語。本巻では、少年時代から第一次世界大戦をはさみ、ノーベル賞受賞、ヒトラーの権力奪取――ファシズムの台頭という時代状況におされて、マンの発言に重みがましていく――までの時期をあつかう。

定価=本体 7,800円+税
2005年3月25日/A5判上製/667頁/ ISBN978-4-88303-152-8

トーマス・マン物語 II
亡命時代のトーマス・マン

[著者]クラウス・ハープレヒト
[訳者]岡田浩平

「私のいるところに、ドイツがある」
―― 祖国ドイツを追われて異国暮らしを強いられるトーマス・マン。
本巻では、1933年2月ヒトラー政権誕生直後から第二次世界大戦末期までの12年間、フランス、スイス、アメリカにおける亡命時代―ヒトラー・ドイツに対する意見を公表するかどうかに逡巡するトーマス・マン、公表したのちの積極的な発言や行動、ドイツ亡命者内で果たした役割、とりわけブレヒトとの確執、過酷な状況にあっても寸暇を見つけては小説を書き進めようとする作家としての執念など。波瀾の時代を生きるトーマス・マンの姿をあつかう。

定価=本体 7,800円+税
2006年4月28日/A5判上製/656頁/ISBN978-4-88303-177-1

トーマス・マン物語 III
晩年のトーマス・マン

[著者]クラウス・ハープレヒト
[訳者]岡田浩平

ナチス・ドイツの崩壊――
第二次大戦の終焉ののちも故国に帰れ(帰ら)なかったトーマス・マン。
本巻では、1945年2月ドイツ敗戦の直前から、1955年8月トーマスが80歳で亡くなるまでの10年間をあつかう。祖国ドイツ訪問へのためらいとようやくの実現。肺癌の手術で一時中断に追い込まれながらも完成にこぎつけた長編『ファウストゥス博士』。アメリカ滞在を諦めてスイスに終の住処を見出すなど、最晩年のトーマス・マンの姿をあつかう。

定価=本体 7,800円+税
2008年11月30日/A5判上製/624頁/ISBN978-4-88303-230-3

バイリンガルな日本語文学
多言語多文化のあいだ

[編著者]郭南燕

日本語を異化し多様化し活性化し、往還する文学!
多言語・多文化の混交がいまや世界文学の主流となり、日本にあっては、外国人作家によって日本語で創作された作品が注目を集め高評を得ている。かれらはなぜ日本語で書き、何を表現し、どのような反応と影響をもたらしたのか。被植民者の作家の日本語創作は、どのような政治性・文学性をもちうるのか。日本語文学の現在と可能性を問う 。

定価=本体 4,000円+税
2013年6月20日A5判並製/448頁/ISBN978-4-88303-340-9

 


[文学]

鬼門としての韓国行

『火山島』への道

[著]金石範

韓国という鬼門をくぐり、仰ぎみれば、 漢拏山が!
1948年、3万余人といわれる血塗られた犠牲をうんだ済州島「四・三事件」。民族解放・民衆抗争としての「四・三」復権と解放に生涯をささげ、大作『火山島』を書きあげた金石範。 42年ぶりの故国訪問から13回にわたる韓国紀行を読む。

[書評・紹介]
《図書新聞》2024年1月20日号、評者:呉世宗氏

【電子書籍版もあります】

定価=本体 5,000円+税
A5判並製/564頁/ISBN978-4-88303-576-2

骰子のように
アルザス年代記

[著者]アンドレ・ヴェックマン 
[訳者]右京早苗

独仏のはざまで骰子のように振り転がされるアルザス。ヨーロッパ・マイノリティーの「悲劇」とその復権への闘いを描きだす。アルザス人一人一人の心に刻み込まれた歴史をアルザス人みずからが描く本当のアルザスの年代記。

定価=本体 2,427円+税
1994年3月25日/四六判並製/400頁/ISBN978-4-88303-021-7

シュトルム生誕200年記念
シュトルム全集 T〜Z 【電子書籍版】

[著者]テーオドール・シュトルム
[編訳]日本シュトルム協会

書籍版『シュトルム名作集』全6巻は、本邦初訳作品を含むシュトルムの全作品を収録しており、ほんらい『全集』というべき作品集です。このたびシュトルム生誕200年を記念して、電子書籍版とするにあたり、全作品を発表年順・ジャンル別に分冊して、『シュトルム全集【電子書籍版】』(全7巻)といたしました。

T巻〜Z巻 各・定価=本体 4,000円+税

2017年5月10日刊
T:
378頁/ISBN978-4-88303-425-3
U:
375頁/ISBN978-4-88303-426-0
V:
402頁/ISBN978-4-88303-427-7
W:
416頁/ISBN978-4-88303-428-4
X:
384頁/ISBN978-4-88303-429-1
Y:
393頁/ISBN978-4-88303-430-7
Z:381頁/ISBN978-4-88303-431-4

T〜Z巻の

シュトルム名作集 T〜Y

[著者]テーオドール・シュトルム
[編訳]日本シュトルム協会

19世紀ドイツの市民的写実主義の作家・詩人シュトルム。美しくもはかない青春の悲恋を描く初期の代表作『みずうみ』、後期の傑作『白馬の騎手』、本邦初訳作品『荒地の村』、『市参事会員の息子たち』……。名作から本邦初訳まで、今なお世界中で愛される珠玉の短編・詩の数々。

[書評・紹介]
《毎日新聞》「この人・この3冊」、2011年8月7日→記事を読む
《毎日新聞》「今週の本棚」、2013年3月17日→記事を読む
《京都新聞》「詩歌の本棚」、2013年3月18日、
   評者:河津聖恵氏→記事を読む
《朝日新聞》「フロンティア列伝・加藤丈雄さん」、
   2013年3月27日→記事を読む
《図書新聞》2013年5月25日号、評者:松村國隆氏

T巻 定価=本体 5,000円+税
U巻 定価=本体 5,000円+税
V巻 定価=本体 5,400円+税
W巻 定価=本体 5,200円+税
X巻 定価=本体 5,400円+税
Y巻 定価=本体 5,200円+税


T:2009年5月20日/
A5判上製/440頁/
   ISBN978-4-88303-243-3
U:2009年10月30日/A5判上製/432頁/
   ISBN978-4-88303-250-1
V:2011年2月10日/A5判上製/ 504頁/
  ISBN978-4-88303-283-9
W:2011年8月10日/A5判上製/464頁/
  ISBN978-4-88303-290-7
X:2012年1月30日/A5判上製/480頁/
  ISBN978-4-88303-300-3
Y:2013年2月10日/A5判上製/432頁/
  ISBN978-4-88303-325-6





T〜Y巻の

トーテンアウベルク
屍かさなる緑の山野

[著者]エルフリーデ・イェリネク 
[訳者]熊田泰章 

「ドイツで最も注目され、また最も嫌われている作家」と称され、また自称するイェリネクの初の邦訳戯曲。意味の解体と無秩序な増殖をしくまれた台詞の氾濫のなか、ハイデガーとアーレントの姿がうかびあがる。

定価=本体 2,000円+税
1996年8月10日/四六判並製/125頁/ISBN978-4-88303-034-7

陽射しの横
中渡瀬正晃作品集

[著者]中渡瀬正晃

終生人の絆をテーマに透明感溢れる文体で書かれた南国鹿児島の作家による珠玉の掌・短編小説集。

定価=本体 2,000円+税
2003年9月30日/四六判上製/272頁/ISBN978-4-88303-124-5

 


[もう一つの世界文学――多言語文学叢書]

もう一つの世界文学――多言語文学叢書  ケニア/ギクユ語

戯曲 したい時に結婚するわ

[著]グギ・ワ・ジオンゴグギ・ワ・ミリエ
[訳/解説宮本正興

英語と決別し、民族語作家へ転身した現代アフリカ文学界の巨星、ケニアのグギ・ワ・ジオンゴらによる最初のギクユ語演劇作品。独立まもない70年代に地元の人々により野外舞台で演じられたが、やがて禁止処分に。何千何万というケニア人の死をもって贖われたイギリス植民地からの独立の大義が裏切られ、日本やアメリカを含むグローバルな搾取の構造のなかでの新旧カミリズ村の経験は、ケニア近現代史の縮図であるとともに、アフリカ全土、はては世界のポストコロニアル国家の底辺に生きる農民や労働者の生きざまをリアルに照らし出している。

【書評・紹介】
《図書新聞》2024年11月16日、評者:粟飯原文子氏

【電子書籍版もあります】

定価=本体 3,000円+税
B6判並製/400頁/ISBN978-4-88303-560-1

 


[紀行・詩集・その他]

詩集 アンリ ルソーよ

[著者]藤田博

53篇の詩と、31点のアンリ・ルソーの絵画による詩画集。

定価=本体 3,000円+税
2006年9月20日/A5判上製/216頁/ISBN978-4-88303-190-0

詩集 マリー 

[著者]藤田博

詩人がマリー・ローランサンに捧げる珠玉の詩の数々。

定価=本体 2,000円+税
2007年8月30日/四六判並製/152頁/ISBN978-4-88303-206-8



マルチニック・モナムール
カリブ海クレオールの風にさそわれて

[著者]渡辺眞紀子

カリブ海の「花の島」マルチニックへのいざない
カリブ海のフランス県であるマルチニックは、ラフカディオ・ハーンやゴーギャンが愛し、エメ・セゼール、F・ファノンを育んだ島である。マルチニックの歴史と文化、生活を紹介し、クレオール文学、カリブ海音楽、魅惑のビーチ、マングローヴ体験、トレッキングなど、太陽と海、そして花の島の魅力をまるごと貴方へ。

定価=本体 2,400円+税
2003年4月30日/四六判並製/272頁/ISBN978-4-88303-115-3

詩画集 めざめた風景

[詩]塔和子
[画]小島喜八郎

島のハンセン病療養所に生きる詩人と奥武蔵で風景を描く画家が静かに「生」を語りかける。透明な言葉が、ここで、風景に溶け込み、いま、あらたな生命の瞬間が甦る。

[受賞]
塔和子さん、高見順賞を受賞!

定価=本体 3,398円+税
1994年1月20
日/A4判変型上製/50頁/ISBN978-4-88303-020-0

詩集 リラ
立原道造によせて

[著者]藤田博

立原道造の詩は風通しが良い。私が引かれるのはこの一点です。折々に、様々な言葉のひびきで、もてなされてきました。私も、折々に書きとめたソネットで、彼に御礼を述べたいと思います……。

定価=本体 2,000円+税
2010年10月10日/四六判並製/144頁/ISBN978-4-88303-273-0

早稲田の片隅で
16号館に集った教師と学生たち

[著者]岡田浩平

2008年3月、早稲田大学での41年間にわたる教職を辞した著者。自身の思い出や、同僚、教え子たちの寄稿で綴る退職記念論文集。

定価=本体 3,000円+税
2008年7月26日/A5判並製/368頁/ISBN978-4-88303-227-3