社会言語学 |
[日本]
イン/ポライトネス研究の新たな地平 [編著]大塚生子+柳田亮吾+山下仁
うちなあぐち賛歌 [著者]比嘉清
漢字の未来 新版 [著者]野村雅昭
[新装版]「共生」の内実 [編著者]植田晃次+山下仁
近代日本言語史再考 [著者]安田敏朗
近代日本言語史再考 V [著者]安田敏朗
国フェスの社会言語学 [著者]猿橋順子
言語学の戦後 田中克彦が語る@ [著者]田中克彦 [聞き手]安田敏明+土屋礼子
言語権の理論と実践 [編著者]渋谷謙次郎+小嶋勇
「言語」の構築 [著者]安田敏朗
言語復興の未来と価値 [編者]桂木隆夫+ジョン・ C ・マーハ
言語、文化の狭間(あいだ)で [編]平田雅博・原聖・割田聖史
顕在化する多言語社会日本 [編]福永由佳 [監修]庄司博史
行動する社会言語学 [編著]かどや・ひでのり/ましこ・ひでのり
國語國字問題の歴史 [著者]平井昌夫
[新装版]ことば/権力/差別 [編著者]ましこ・ひでのり
ことばとアイデンティティ [編著者]小野原信善+大原始子
ことばと共生 [編著者]桂木隆夫
ことばの政治社会学 [著者]ましこ・ひでのり
ことばの「やさしさ」とは何か [編]義永美央子+山下仁
ことばへの権利 [編]言語権研究会
社会言語学の副読本 [著]猿橋順子
植民地のなかの「国語学」 [著者]安田敏朗
人類学・社会学的視点からみた過去、現在、未来のことばの教育 [編著]佐藤慎司+村田晶子
スナックの言語学 [著者]
中田梓音
占領下日本の表記改革 [著者]J・マーシャル・アンガー
大学入試の「国語」 [著者]鈴木義里
対抗する言語 [編著者]柿原武史+仲潔+布尾勝一郎+山下仁
「多言語社会」という幻想 [著者]安田敏朗
多言語社会日本 [編]多言語化現象研究会
[新装版]「正しさ」への問い [編著者]野呂香代子+山下仁
脱「日本語」への視座 [著者]安田敏朗
「てにはドイツ語」という問題 [著者]安田敏朗
統合原理としての国語 [著者]安田敏朗
西尾実の生涯と学問 [著者]安良岡康作
日本語学は科学か [著者]安田敏朗
日本語点字のかなづかいの歴史的研究 [著者]なかの・まき
日本語と朝鮮語の談話における文末形式と機能の関係 [著者]木丈也
日本の言語景観 [編著者]庄司博史+P・バックハウス+F・クルマス
[中国・台湾・アジア]
移動する人びとの教育と言語 [著者]趙貴花
小川尚義論文集 〔復刻版〕 [編者]林初梅
消えゆく文字 中国女文字の世界 [編著者]遠藤織枝+黄雪貞
危機言語へのまなざし [編者]石剛
近現代中国における言語政策 [著者]藤井(宮西) 久美子
「言語」の統合と分離 [著者]荒井幸康
「国語」を再生産する戦後空間 [著者]朴貞蘭
[増補版]植民地支配と日本語 [著者]石剛
[改訂版]シンガポールの言葉と社会 [著者]大原始子
戦時下のピジン中国語 [著者]桜井隆
台湾・韓国・沖縄で日本語は何をしたのか [編著者]古川ちかし+林珠雪+川口隆行
台湾語と文字の社会言語学 [著者]吉田真悟
中国の少数民族教育政策とその実態 [著者]アナトラ・グリジャナティ
中国の地域社会と標準語 [著者]陳於華
中国北方危機言語のドキュメンテーション [編著者]李林静・山越康裕・児倉徳和
[新装版]「同化」の同床異夢 [著者]陳培豊
日本統治と植民地漢文 [著者]陳培豊
東アジアにおける言語復興 [編著者]パトリック・ハインリッヒ+松尾慎
満洲の民話と伝説 [著者]包聯群
もうひとつのインド、ゴアからのながめ [著者]鈴木義里
[その他の国]
アイデンティティの危機 [著者]ウージェーヌ・フィリップス
アフリカのことばと社会 [編著者]梶茂樹+砂野幸稔
現代イスラエルにおけるイディッシュ語個人出版と言語学習活動 [著者]鴨志田聡子
エジプトの言語ナショナリズムと国語認識 [著者]サーレ・アーデル・アミン
欧州諸国の言語法 [編者]渋谷謙次郎
言語学と植民地主義 [著者]ルイ=ジャン・カルヴェ
言語戦争と言語政策 [著者]ルイ=ジャン・カルヴェ
言語帝国主義 [著者]ロバート・フィリプソン
言語とその地位 [著者]ウルリヒ・アモン
言語にとって「人為性」とはなにか [著者]木村護郎 クリストフ
社会言語学の方法 [著者]B・シュリーゲン=ランゲ
周縁的文化の変貌 [著者]原聖
多言語主義再考 [編者]砂野幸稔
「フランコプロヴァンス語」は存在するか [著者]佐野彩
ポストコロニアル国家と言語 [著者]砂野幸稔
[日本語教育]
海外の「日本語学習熱」と日本 [著者]嶋津拓
海外の日本語の新しい言語秩序 [著者]山下暁美
韓国における日本語教育 [編著者]纓坂英子
世界をつなぐことば [編著者]遠藤織枝+小林美恵子+桜井隆
日本語は美しいか [編著者]遠藤織枝+桜井隆
[語学教育]
英語
「英語教育神話」の解体 [著者]中村敬+峯村勝+柴浩
英語現場 [著者]鈴木康雄
世界の現場を見てやろう [著者]泉康夫
だから、英語はできるようにならない [著者]福田幸夫
タフな教室のタフな練習活動 [著者]泉康夫
なぜ、「英語」が問題なのか? [著者]中村敬
幻の英語教材 [著者]中村敬+峯村勝
その他
日本語と華語の対訳で読む 台湾原住民の神話と伝説 [原書企画]孫大川 Pa'labang [編]林初梅
ワークブック インドネシア語 第1巻〜第3巻
[言語論・記号論]
A Speaker's Cognition Encoded in Japanese [著者]Yoko Ujiie(氏家洋子)
Intercultural Communication An Outline [著者]Hidasi Judit(ヒダシ・ユディット)
記号の系譜 [著者]小山亘
記号の思想 現代言語人類学の一軌跡 [著者]マイケル・シルヴァスティン
近代言語イデオロギー論 [著者]小山亘
言語意識と社会 [編著者]山下仁+渡辺学+高田博行
言語相互行為の理論のために [著者]丸井一郎
ことばとセクシュアリティ [著者]デボラ・カメロン+ドン・クーリック
初期中国語文法学史研究資料 [編著者]何群雄
中国語文法学事始 [著者]何群雄
批判的社会語用論入門 [著者]ヤコブ・L・メイ
批判的談話研究とは何か [編]ルート・ヴォダック+ミヒャエル・マイヤー
批判的談話分析入門 [編著者]ルート・ヴォダック+ミヒャエル・マイヤー
母語の言語学 [著者]レオ・ヴァイスゲルバー
翻訳とはなにか [編]浅井優一+小山亘 [著]小山亘
[著者]比嘉清 書きことばとしての「うちなあぐち(沖縄語)」活動を息長く続けるうちなあん人(沖縄人)が、うちなあぐちで「うちなあぐち」への思いを綴る。やまとぅぐち(日本語)との完全バイリンガル論集。 定価=本体 2,200円+税 |
[著者]野村雅昭 日本語は、漢字からのがれることは、できないのだろうか? 漢字にたよらない日本語によって、よりひらかれた、ことばをめざすにはどうすればよいのだろうか。 定価=本体 2,900円+税 |
多文化「共生」が唱えられてすでに久しい。しかし「共生」の名のもとに、なにが行われているのか。マジョリティのいう「共生」はマイノリティにどう受けとめられているのか? ことばの問題を通して、「共生」の内実を問い、図式化され、消費される「共生」を救い出す試み。 定価=本体 2,500円+税 |
[著者]安田敏朗 「日本語」はいかに構築されたか。帝国日本は多言語性とどのようにむきあい、介入していったのか。〈いま〉を語るべき「日本語」を再構築するために。 定価=本体 3,300円+税 |
[著者]安田敏朗 日本において「国語」はあって当然のようにみなされてきた。しかし、多言語社会日本を考える際には、こうした考え方を相対化し、より柔軟な多言語へのまなざしを見出していく必要がある。つまりは、「国語」からはみえないものへの視線をとりだすことが必要とされる。 定価=本体 3,600円+税 |
[著]猿橋順子 国名をテーマにしたフェスティバル「国フェス」。 [書評・紹介] 定価=本体 2,300円+税 |
田中言語学生成の現場へ──── 定価=本体 1,800円+税 |
言語権は、多言語社会における共通の課題であるが、日本社会もまた例外ではない。本書は、従来の言語権論の精緻な分析を通して、裁判・移住者・子ども・ろう者などの視点から、研究者と法曹実務家が新たな言語権論を展開する。 定価=本体 2,600円+税 |
[著者]安田敏朗 近代朝鮮語学の基礎をつくったとされる小倉進平。彼の方言研究はいかなる意味を持ったのか。植民地支配下における「民族語」構築に日本人学者が担った役割を問い直し、国家統治体制のありようと言語・言語研究との関係を探る。 定価=本体 3,000円+税 |
[編者]桂木隆夫+ジョン・ C ・マーハ [Takao Katsuragi + John C. Maher] 「言語と平和」=「言語の多様性が平和をもたらす」という考え方に基づくマイノリティ言語復興ネットワークの可能性を、理論的・実践的に展望する。(日英バイリンガル版) 定価=本体 4,000円+税 |
本書は、「翻訳」を歴史的な事象の中でとらえ直していくことを目的とするものである。 定価=本体 3,000円+税 |
「日常の多言語化」現象 定価=本体 3,650円+税 |
ことばへの権利とはなにか 定価=本体 3,000円+税 |
敗戦から時を経ず、戦前・戦中期の言語問題・言語政策を多くの資料に基づいて分析し、「国語国字問題」の解決によって日本語の民主化をめざした名著の復刻。本書付録「国語国字問題年表」は明治以降戦前期までの最も詳細な年表である。 定価=本体 8,000円+税 |
[編著者]ましこ・ひでのり 少数者/情報弱者の言語権とはなにか────。 定価=本体 2,600円+税 |
多文化・多言語社会において、人々はどのようにして、「ことば」を選択し、使用しているのか。それは、人々にとってなにを意味するのか。フィリピン、インド、シンガポール、アメリカ、ニュージーランド、日本を例に、「ことば」の選択による、さまざまなアイデンティティ表出のあり様から、現代人の「自分探し」を読み解く。 定価=本体 2,300円+税 |
[編者]桂木隆夫 多様な文化の存在を互いに尊重し、理解することは、多様な言語の存在を理解し、受け入れることである。しかし、言語の多様性について、我々の認識はまだ低い、市民社会における多様な言語の共生について、民主主義、言語権、言語政策などの視点から考察する。 定価=本体 2,500円+税 |
[著者]ましこ・ひでのり 「透明で平等な媒体」としてのコトバをめざして―― 定価=本体 2,800円+税 ※本書は2002年12月に刊行された同書(ISBN978-4-88303-108-5)の新装版です。 |
「やさしさ」の再考と解体―― 定価=本体 2,800円+税 |
[編]言語権研究会 日本のマイノリティ言語(朝鮮語、アイヌ語……)はどのような地位におかれているのか? グローバル化の進むなか、小さな言語が消えてゆくのは「自然」なのか? 「言語権」という視点がひらく、あたらしい権利の地平。 定価=本体 2,200円+税 |
[著]猿橋順子 「世界の言語」の大海原へ―― 【電子書籍版もあります】 定価=本体 2,300円+税 |
[著者]安田敏朗 国語学者・時枝誠記にとって植民地朝鮮とはいかなる場であったのか。その言語理論「言語過程説」から、どのような「国語政策」が導き出されたのか。「国」の名を冠した学問体系に絡め取られていった一国語学者の時代像を描く。 定価=本体 2,500円+税 |
現在の言語・コミュニケーション教育に欠けているのは、それ自身が対象言語や文化に関するさまざまなビリーフの維持、再生産に大きく関わっていることへの教育関係者自身の(批判的)意識である。本書は言語、文化、学習といった言語・コミュニケーション研究にとって重要な概念を、社会的な文脈、埋め込まれた状況から切り離さずに取り扱い、日々の教育実践の中で問い直し続ける姿勢をいかに実践していくかを問うている。 定価=本体 3,300円+税 |
[著者]中田梓音 フィールドワークにもとづいた「接客言語ストラテジー」の実証研究 【電子書籍版もあります】 定価=本体 3,500円+税 |
[著者]J・マーシャル・アンガー 「限界のある読み書き能力」と表記改革の試み 定価=本体 2,500円+税 |
[著者]鈴木義里 私たちは、文章をどのように読んでいるのだろうか? 小学校から大学入試までひたすら受けてきたあの「国語」の試験。私たちの「読み」は、その「国語」の試験によって形作られてきたのではないか? 「国語」の大学入試問題の変遷から日本語を考える。 [書評] 定価=本体 2,300円+税 |
本書に通底する基本的なテーマは、社会における言語問題および言語政策・言語教育政策である。言語をめぐる昨今の議論や動向をみてみると、世の中の危うさが浮き彫りとなる。「グローバル時代だから」「多文化共生のために」「バリアフリーをめざして」などの美辞麗句が並べられ、誰も反対できないようなスローガンが掲げられる――。そんなときにこそ、日常生活に根付く言語問題・言語(教育)政策の背後にある諸問題を明るみに出し、批判的な眼差しを持ち、思考停止に陥ることなく、本質を見失うことなく議論していかねばならない。 定価=本体 3,500円+税 |
[著者]安田敏朗 突然湧いてきたかのような「多言語社会」言説のもつ問題を、近代日本言語史に即して浮きぼりにし、多言語性認識の新たな方向を提起する。 定価=本体 2,400円+税 |
[編]多言語化現象研究会 いま、多言語化、多言語社会、多言語主義、多言語政策、多言語サービス…、「多言語」が飛びかっています。本書は、移民の増加とともに日本で進行しつつある「多言語化」をキーワードに、日本語・国語教育、母語教育、言語福祉、言語差別などをわかりやすく解説する「多言語社会」言語学入門書です。 →本書を授業で用いるための「教師用手引き」PDF 定価=本体 2,500円+税 |
「ことば」をとりまく、無批判に受容されている価値観や、いわゆる権威に保証された規準・規範を今一度疑ってみること。そこから見えてくるものは、何か!そもそも「正しさ」とは、政治的・経済的・文化的な利害関係が交錯する社会のなかでつくられたものにすぎない。「正しい」日本語、「正しい」敬語、「正しい」ことばづかい、といった、その「正しさ」のからくりに迫る試み。 定価=本体 2,800円+税 |
[著者]安田敏朗 多言語社会日本の歴史構成― 「国語」や「日本語」は多言語状況と、いかにむきあってきたのか。国民国家日本の「国語」「日本語」の呪縛から逃れ、抑圧と排除にもとづかない、相互承認にもとづく社会的アイデンティティを構築し、わたしのことばを手にするために必要とされるものとは。 定価=本体 2,800円+税 |
[著者]安田敏朗 日本医学と「言語的事大主義」。 【電子書籍版もあります】 定価=本体 3,500円+税 |
[著者]安田敏朗 繰り返し立ち上げられる「ナショナリズム」を胚胎する「国語」「日本語」へのポピュリズム的言説。 それらをいまいちど、「近代日本言語史」――近代国民国家日本の形成過程とその帝国的展開のなかで言語がはたした役割――に配置し、その前提を明らかにするとともに、それらを支えてきた「学」のありよう、「研究者」のありようを問い直していく。 定価=本体 2,700円+税 |
[著者]安良岡康作 国語・国語教育学者、国文学者、辞書編纂者、そして国立国語研究所初代所長として、多方面に大きな足跡を残した西尾実の生涯を、その学問的業績を余す所なく紹介するとともに、その時代と様々な人々との関係など、その人物像を詳細に描き出した労作。 定価=本体 12,500円+税 |
[著者]安田敏朗 「伝統的な国語学」から、「科学的な国語学」=「日本語学」へ?! 定価=本体 2,900円+税 |
[著]なかの・まき 日本語点字資料を日本語文字・表記論の観点から精査し、そのかなづかいの歴史を明らかにし、「棒引きかなづかい」から「現代仮名遣い」にいたるまでの日本語表記史における日本語点字表記の位置づけを考察していく。 定価=本体 3,800円+税 |
[著者]木丈也 似て非なる言語、コミュニケーションの世界 定価=本体4,500円+税 |
公共空間における「書き言葉」の、西欧化・国際化・多民族化の歴史と現状から、日本社会の変容を読みとっていく。 [書評] 定価=本体 2,100円+税 |
[著者]趙貴花 改革開放につづくグローバル化の進行により、中国における人の移動は激動の時代を迎えている。本書は、中国朝鮮族、なかでも東アジア3カ国語に熟達した高学歴朝鮮族に焦点をあて、その中国、韓国、日本に広がる移動のパターンと、それぞれの移動先における社会的文化的相互作用のダイナミックな実態を、教育人類学のフィールドワークに基づき詳細に報告する。北京郊外に登場する新居住区、子どものための言語教育戦略や、ハイブリッド化していくアイデンティティの様相など、東アジアの将来を見据える上で必読の書である。 定価=本体 3,500円+税 |
[編者]林初梅 19世紀末、日本統治時代に台湾にわたった言語学者・小川尚義の台湾諸言語研究は、今なお、その輝きを失うことなく、大きな影響を与え続けている。本書は、各種雑誌に発表された短編論文を網羅し、小川の生涯を費やした比類なき丹念な研究活動の全貌を蘇らせる。 定価=本体 11,429円+税 |
中国湖南省江永県を中心に伝えられてきた女文字。女性たちによって作られ、女性たちだけに使われてきたこの文字は、いかなるものなのか。これらの文字で女性たちは、何を伝えようとしてきたのか。日中の研究者による総合的研究成果。 定価=本体 2,700円+税 |
[編者]石剛 多民族・多言語多文字社会である中国における「調和的言語生活の構築」とは、何を意味しているのか。言語政策の現代的展開を追いつつ、その実施過程に現れた諸問題と「言語意識」の危機的状況を明らかにするとともに、圧倒的力を持つ「普通話」(=国語)のもとでの危機に瀕した(方言を含めた)少数言語の現状と、その位置づけを展望する。 定価=本体 3,000円+税 |
[著者]藤井(宮西)久美子 アヘン戦争から現在までの、中国大陸、台湾における言語政策をクロノロジカルに追いながら、中華民国、中華人共和国という相反する国家の言語認識を跡付けていくと同時に、文学とどう向き合い、いかに対処しようとしていたかを、明らかにしていく。 定価=本体 3,600円+税 |
[著者]荒井幸康 モンゴル文字によって緩やかに束ねられていたモンゴル諸族が、ソヴィエト連邦とその衛星国であったモンゴル人民共和国でなされた民族・言語政策により、別々の民族に分かれていくプロセスを描く。 定価=本体 3,500円+税 |
[著者] 朴貞蘭 1945年の解放後、「国語」の地位を取り戻した建国期韓国における国語科の実態は、どのようなものだったのか。植民地期から1945年以降にも引き継がれた、教科書・教育課程及び教育者による教育観・教育思想の枠組における「連続性」の問題とその特徴を、建国期韓国における国語科にその焦点を合わせて考察する。 [書評] 定価=本体 5,048円+税 |
[著者]石剛 神になった日本語─── 定価=本体 2,500円+税 |
[著者]大原始子 多民族の統合と経済発展を実現した都市国家シンガポールは、国民のだれも母語としない「英語」を「国家語」としている。その言語政策と人々の生活の関係をフィールドワークし、シンガポール社会の現実を描きだす言語社会学的レポート。 定価=本体 2,300円+税 |
[著者]桜井隆 これまで言語研究で取り上げられることのなかった従軍記、回顧録、部隊史などから片々たる記述を拾い、当時の言語接触のあり様や日中語ピジン(「協和語」「兵隊支那御」など)を再構築することを試みる 。 [書評・紹介] 【電子書籍版もあります】 定価=本体 7,500円+税 |
奪われた自らの知と声は、いかにして修復しうるのか──── 定価=本体 2,600円+税 |
[著者]吉田真悟 漢字とローマ字を中心に様々な表記法で書かれる台湾語を事例として、文字使用の多様性と規範化の有り様を用例の分析と書き手へのインタビュー調査に基づいて記述し、少数言語の文字化という問題に社会言語学的視点から迫る 。 定価=本体 4,900円+税 |
[著者]アナトラ・グリジャナティ 改革開放後、新疆ウイグル自治区にも大量の漢族が移住し、経済的にも漢語の需要が高まり、ウイルグル社会は大きな変容を迫られている。そうしたなか、双語教育(漢語と民族語)は、科目としての漢語教育から教授用言語の漢語化へと進んでいるが、さまざまな問題が起きている。その実態を、双語教育の歴史的展開をあとづけつつ、学校教育、家庭、社会生活などから明らかにし、多言語・多文化共生社会をめざす、民族教育のあり方を展望する。 定価=本体 3,000円+税 |
[著者]陳於華 現在まさに進行中である方言差の著しい中国社会における標準語(普通話)化の現状。 定価=本体 3,100円+税 |
言語テキストを原文・グロス・日本語訳で提示し、言語構造を明確すると同時にその民話や語りから人々の世界観を知ることができる。 定価=本体 4,500円+税 |
[著者] 陳培豊 「同化」政策の柱とされた国語(日本語)教育を、台湾人はどのように受けとめていたのか。 定価=本体 5,000円+税 |
[著者]陳培豊 台湾における「漢文」とはいかなるものなのか。日本語、中国白話文、正則漢文などさまざまな要素が混じり合った植民地漢文の実態と変遷を明らかにするとともに、東アジアにおける漢字漢文の文化的意義、そして近代における台湾人の精神文化史を再現する。 [書評] 定価=本体 3,400円+税 |
[編著者]パトリック・ハインリッヒ+松尾慎 中国、台湾、沖縄などの危機言語へのフィールドワークから、記述研究と復興研究を総合的に捉え、研究者、スピーチ・コミュニティーが共同で行う、言語復興のための危機言語研究の新たな方向性と在り方を探る。 [書評] 定価=本体 3,000円+税 |
本書では、話者の語りをそのままに、国際音声字母(IPA)と満洲文字で示すとともに、単語ごとの品詞・接辞などの文法範疇と日本語対訳とを併記する。日本語/中国語訳をつけた画期的著作。しばし、満洲人話者の語りに耳を傾けたい。 定価=本体 7,500円+税 |
[著者]鈴木義里 アラビア海に面した美しい海岸の町ゴアは、451年間もの長きにわたってポルトガルの植民地支配のもとにあった。解放後もキリスト教をはじめ、ヨーロッパの文化が深く根をはり、インドのなかで異質な光をはなっているゴア。この「もうひとつのインド」ゴアの文化・ことば・社会をつうじて、多言語多文化社会インドの現在をみつめなおし、言語とナショナリズムのゆくえをうらなう。 定価=本体 2,600円+税 |
[著者]ウージェーヌ・フィリップス 宿命に対峙するアルザス―― 1世紀足らずの間に5度も国籍を変更させられた独仏国境の地アルザス。 [書評] 本体3500円+税 |
圧倒的大多数の現地語といくつかのヨーロッパ諸語の織りなす重層的な多言語使用の実態。危機言語、母語主義といった西側世界による介入。それらがつくり出す複雑な言語状況を概観し、サハラ以南アフリカ14カ国の、ことばと社会をめぐる諸問題を具体的に論じる。アフリカ社会を理解するうえで、なぜ言語問題が重要なのかを明らかにし、アフリカ地域研究への新たな視点を提示する。 定価=本体 6,300円+税 |
[著者]鴨志田聡子 東欧系ユダヤ人の言語「イディッシュ語」。ユダヤ人の歴史と文化が凝縮された「日常の言語」であったイディッシュ語は、現在では「死にゆく言語」と見なされている。ユダヤ人にとってイディッシュ語とは? イスラエルでの参与観察による貴重な情報をもとに人と言語の関係を考察する。 定価=本体 3,500円+税 |
[著者]サーレ・アーデル・アミン フスハー(=書き言葉)とアミーヤ(=話し言葉)の分裂が、いかにエジプト人の複合アイデンティティ(イスラーム教/アラブ民族/国民国家としてのエジプト)の構造と密接に結びつき、不安定な状況を生んでいるのかを明らかにしていく。 定価=本体 11,800円+税 |
[編者]渋谷謙次郎 ヨーロッパの多言語主義はどこまできたか──── 定価=本体 7,000円+税 |
[著者]ルイ=ジャン・カルヴェ “言語は人間に役立つためにあるのであって、その逆ではない”──── 定価=本体 3,200円+税 |
[著者]ルイ=ジャン・カルヴェ 欧米型「多言語主義」があたかもアプリオリに肯定的な価値として称揚される現在、言語について語ることの政治性と世界の多言語性が孕む緊張を鋭く描き出し、そうした自明性そのものに、あらたな問い直しをせまる社会言語学の「古典」。 定価=本体 3,500円+税 |
[著者] ロバート・フィリプソン 英語はいかにして世界を支配したのか? 英語教育が果たしてきた役割とは? 論争の書、待望の邦訳。――――グローバル化の時代に英語教育を推進することは、必然なのか。英語は、いかにして世界のヘゲモニー言語となったのか。第三世界における英語学習への「援助」は、南北間の不平等や搾取の永続化に資したのではないか。英語教育の専門家は、ヘゲモニーを確立する過程で、またその維持のために、いかなる役割を果たしているのか。言語政策・言語教育への批判的・総合的アプローチ。 定価=本体 3,800円+税 |
あらゆる言語が〈言語〉障壁を形成する。社会の中で言語の地位はどのように規定されるのか。国際コミュニケーション、方言と標準変種など、多様な視点から問題を明らかにする。 定価=本体 2,913円+税 |
[著者]木村護郎クリストフ 社会制度としての言語がいかに生成しているのか。言語の「自然」視によって貶められた少数言語。その言語活動としての意義を明らかにしつつ、日常的な言語使用から言語復興運動まで、あらゆるレベルの意識性を含む「人為性」を同一線上に位置づけて扱う言語活動の理論的枠組を提示する。 定価=本体 7,000円+税 |
[著者]B・シュリーゲン=ランゲ 「社会言語学は、人間不在のママゴト言語学への挑戦の中から誕生した。本書はその黎明期の代表的研究を紹介しつつ、社会科学・思想史の展望の中に位置づける。知的な緊張に満ちた、すぐれた入門書として推薦する」一橋大学教授・田中克彦氏絶賛! 定価=本体 3,000円+税 |
[著者]原聖 フランスの少数言語のひとつであるブルトン語は、いかにして現代まで生き続けてきたか。言語の継承・存続、変換過程、擁護運動などは文化的にどうとらえられるのか。ことばと社会と文化の関係を解き明かす新たなアプローチ。 定価=本体 2,913円+税 |
[編者]砂野幸稔 「多言語主義(multilingualism)」は、本当に普遍的な価値たり得るのか。現代世界において「言語」はどのような問題の場としてあらわれているのか、世界各地域の多言語状況から問いかえす。「言語問題」とは、「言語」の問題ではなく、「人間」の問題なのである。 定価=本体 8,500円+税 |
[著]佐野彩 フランコプロヴァンス語は、学術的文脈において19世紀後半に存在が指摘され、論争を経てひとつの「言語」として認知されるようになった。特定の民族・集団や歴史的一体性のある地域とは一対一で結びつかず、話者にはひとつの「言語」として認識されてこなかった言語に対する捉え方の変化が、20世紀後半以降、言語運動が展開するなかで、それに携わる人々の言語意識をどのように変容させているのか、さらにそれが言語の再活性化にいかなる影響を及ぼすのか。歴史・社会的背景の異なる地域や異なる成り立ちの運動を取り上げることで、そこで見られる言語の様々なあり方を提示する。 定価=本体 7,200円+税 |
[著者]砂野幸稔 欧米型「多言語主義」の臨界──── 定価=本体 4,800円+税 |
[著者]嶋津拓 戦前は「国際文化事業」の、戦後は「国際文化交流事業」の一環としての「日本語の普及」に関連して使われる海外の「日本語学習熱の高まり」とは、いったい、何を意味しているのだろうか。その実態はいかなるものなのだろうか。この漠然とした言葉をめぐる問題を歴史的に検証する。 定価=本体 2,400円+税 |
[著者]山下暁美 100年前にブラジルで起こったことが、日本で今、繰り返されている──。 日本から多くの移民が海を渡った。日本語も海を渡った。100年の時を経た現在、ブラジル、アメリカそれぞれの地域で日本語はどのように変化したのだろうか。 定価=本体 4,500円+税 |
[編著者]纓坂英子 韓国の教育機関などで日本語を学ぶ日本語学習者は、海外の日本語学習者の三分の一以上を占める。過去の植民地支配にからむ複雑な反日感情と、日本大衆文化開放にみられる容日のはざまにある韓国の、日本語教育の社会的歴史的背景と現状を検証し、その課題と展望を日韓の日本語教育関係者らが明らかにする。 定価=本体 2,400円+税 |
日本語を研究し、日本語教育を追求し、ことばとジェンダーを思索し、中国女文字を惜しむ。9つの国・地域、38人の研究者による画期的論集。 定価=本体 7,800円+税 |
「日本語」の美しさは、どのように語られてきたのか。女性と敬語はなぜ、結びつけられてきたのか。そして現代の若者は、どのような言語観をもっているのだろうか? 日・中・韓・ニュージーランドの言語観の比較調査から、見えてくるものは何か。 [書評] 定価=本体 2,300円+税 |
初級英語教科書の実作を通して、学校英語の根本的な改革を提起する。 [書評・紹介] 定価=本体 3,700円+税 |
[著者]鈴木康雄 日本語能力100%+英語能力70%=イナリンガル(1・7言語話者)へ 定価=本体 2,000円+税 |
[著者]泉康夫 映像と長文の実践です。 ラチもないおしゃべり活動はほどほどにして時間を浮かせ、 世界のタフな現実に向けて授業を立てました。 定価=本体 1,800円+税 |
[著者]福田幸夫 なぜ日本人は英語、外国語が苦手なのか。そもそもの間違いはどこにあるのかをやさしく解説。英語・外国語が苦手と感じる人、これから外国語を学ぼうとしている人のための一冊!英語公用語論者も脱帽、目からウロコの語学論。 定価=本体 1,300円+税 |
[著者]泉康夫 学校の勉強など、まるで眼中になかったあの顔、この顔が目に浮かびます。必ずしも「生徒は誰でも分かりたいと思っている」わけではないが、「分かった瞬間は誰でもうれしい」のではないでしょうか。 [書評・紹介] 定価=本体 1,800円+税 |
[著者]中村敬 英語だけで世界のすべてが読め、語れるかのような錯覚に陥っている日本社会。英語一極集中状況の歴史性を説きつつ、英語教育/英語教科書の執筆に携わった著者が、「英語・英語教育問題」の政治性、社会性を鋭くえぐり出し、その社会的病理の様を明らかにするとともに、解決への糸口を探る。 定価=本体 2,600円+税 |
15年ほど前、高校英語教科書FIRST ENGLISH SERIES II(見本本[文部省検定合格本])の「第13 War(戦争)」が、差し替えとなった。時の政権政党の一部勢力が中心となって圧力をかけた結果である。文部省、マスコミ、英語教育界、一般市民そして生徒たちはいかに反応したのか。「事件」の当事者であった代表著者と編集長が、その経緯と、そこから浮かびあがってくる英語教科書、英語教育の根本問題を徹底的に論じる。 定価=本体 2,300+税 |
[原書企画]孫大川 Pa'labang 台湾で教育用教材として編纂された、台湾原住民の各民族の創世神話や伝説を、日本語と台湾華語の対訳とし、読み物としても、語学教材としても、台湾華語学習者、日本語学習者のどちらもが使用できるように編集。
上巻:定価=本体 2,200円+税 |
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全 3 巻でインドネシア語をマスター。 [解答集] 定価=各本体 1,400円+税 第2巻:2018年7月31日/B5判並製/92頁 第3巻:2018年9月25日/B5判並製/112頁 |
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[著者]Yoko Ujiie(氏家洋子) 日本語を通して認識活動と言語の不可分性に迫った初めての論考──── 定価=本体 2,000円+税 |
「ここには異文化コミュニケーション研究の未来像がある。従来、ややもするとアメリカ社会の視点から述べられることの多かった異文化コミュニケーション研究だが、ヨーロッパ(ハンガリー)人の著者の立場はそのような枠組みを乗り越えて、より豊かな国際理解への道を示している。」 神田外語大学日本研究所所長 窪田高明 If you want to know …….. 定価=本体 2,000円+税 |
[著者]小山亘 全体、再帰、批判(内在的批判)、歴史。ボアス以来の人類学、パースからヤコブソンへと展開してきた記号論を融合した社会記号論系言語人類学。「知」が断片と化したこの時代、ことばと社会、文化、歴史の学として体系性と包括性、全体性を求める、その反時代的な営みの可能性を明らかにする。 定価=本体 4,600円+税 |
[著者]マイケル・シルヴァスティン 難解をもって知られる、現代北アメリカを代表する言語人類学者の論考に詳細な解説をつけた、はじめての論集。オリゴを基点としたコミュニケーション過程のなかに、文法、語用、談話、社会、文化、心理、歴史、その全てを統一的に捉えなおす精緻な理論。言語、認知、相互行為など、コミュニケーション実践に焦点を据えた現代社会文化研究の先端、極限を<今ここ>に刻印する。社会文化コミュニケーション論による「言語学」の超克、そして、「認知科学」、「人類学」の再構築。 定価=本体 5,500円+税 |
[著者]小山亘 「敬語」は、なぜ、いかにして「国語学」の言説において、社会文化的象徴として、イデオロギッシュに機能したのか。「京都方言」はいかにして「京都方言」とされたか、「京都方言」となるのか。──本書は、〈言語〉、より一般には〈記号〉、すなわち、〈社会文化的コミュニケーション〉の問題系において、イデオロギーは、どのような意味を持つのか、イデオロギーの持つ記号論的、社会文化的特徴はどのように性格づけられるのか、それを明らかにすることにより、言語、方言、語用、記号、社会文化的コミュニケーション、そして、それらを対象とする諸学、全ての学知が、どのような意味でイデオロギー的であると言えるのかを、できるだけ精確に明示する。 [書評] 定価=本体 5,600円+税 |
言語を意識するとは、どういうことなのだろうか? 定価=本体 3,700円+税 |
[著者]丸井一郎 「異なる」と「同じ」を作り出すもとはなにか────。 定価=本体 3,000円+税 |
[著者]D・カメロン+D・クーリック セクシュアリティはいかに語られてきたのか。私たちは、政治・経済的支配関係の中でディスコースによって与えられた意味にしたがって、性的自分や性的経験を理解し、また性実践を行っている。自明とされる規範としての異性愛を批判的に検討し、「欲望の社会記号論」によって言語研究に社会の権力構造における抑圧、矛盾、沈黙をも取り入れていこうとする試み。 定価=本体 2,600円+税 |
[編著者]何群雄 初期中国語文法学研究者、音韻論研究者の必読書、待望の復刻────。 定価=本体 5,000円+税 |
[著者]何群雄 キリスト教宣教師は中国語文法を、どのように構築しようとしたのか。それを中国人はいかに受け入れていったのか。『馬氏文通』以前の在華宣教師の中国語文法書を綿密に分析し、学説史に新たな視角を切り拓く労作。 定価=本体 2,300円+税 |
語用論の社会学的転回 定価=本体 5,500円+税 |
[編]ルート・ヴォダック+ミヒャエル・マイヤー 日常に溢れるメディアなどの談話的実践が、いかにして社会階級間、男女間、民族的・文化的な多数派・少数派の不均衡な権力関係等を生産し、再生産しているのか。批判的談話研究は、構成的、問題指向的、学際的なアプローチによって、そうした社会的現状を明らかにし、変革するための示唆を与えてくれる。(本書は、その理論的背景を解説し、「社会的実践」としての談話を批判的に研究するための入門書である本書は小社刊『批判的談話分析入門』の原書第 3 版となる。タイトルも変更され、内容も大幅な改訂、また時代状況に応じた追加がなされている。) [書評・紹介] 定価=本体 3,800円+税 |
[編著者]ルート・ヴォダック+ミヒャエル・マイヤー メディアなどで「当たり前」のように語られていること(談話)を、批判的に分析し、それらの談話が持つ権力性、イデオロギー性を明らかにし、社会的差別、抑圧、不平等などと実践的に闘うための入門書。 定価=本体 3,000円+税 |
[著者]レオ・ヴァイスゲルバー 「言語の相違は音形や記号の相違ではなく、世界観自体の相違である」フンボルト 定価=本体 3,107円+税 |
翻訳とは、ある言語で言われたことを別の言語で言い換える、ただ、それだけのことなのか。近現代の翻訳を問い直し、その背後にナショナリズム、言語純粋主義、標準語中心主義などのイデオロギーを見出すことにより、方言、語用、相互行為などを含む、社会文化的なコミュニケーションの地平で翻訳――言語間翻訳、言語内翻訳、そして記号間翻訳――その全体を捉える枠組みを提示する。すなわち、本書は、翻訳を、社会文化空間の中で生起するコミュニケーションという出来事とその連鎖が織り出す記号過程として描くことをとおして、今日の翻訳および現代翻訳研究の全体像を解き明かすものである。 定価=本体 6,200円+税 |