[ことば・他]社会言語学雑誌『ことばと社会』歴史・社会思想評論・文学・紀行|コンピュータ生活
        
シリーズ「コーヒータイム人物伝」シリーズ「知のまなざし」シリーズ「教養」
[ 芸 術 ]美学・美術史芸術パフォーミングアーツ|シリーズ・作品とコンテクスト雑誌『西洋美術研究』

美学・美術史

*50音順*
アカデミーとフランス近代絵画 [著者]アルバート・ボイム
アヴァンギャルド宣言 [編者]井口壽乃+圀府寺司
アート・オン・マイ・マインド [著者]ベル・フックス
アルフレッド・バーとニューヨーク近代美術館の誕生  [著者] 大坪健二
アンリ・マティス『ジャズ』再考 [著者] 大久保恭子
イタリア・ルネサンス美術の水脈 [著者]塚本博
《伊東マンショの肖像》の謎に迫る [著]小佐野重利
イメージの修辞学 [著者]西村清和
ヴァラッロのサクロ・モンテ [著者]大野陽子
ヴィーナス・メタモルフォーシス [著者] 浦一章+芳賀京子+三浦篤+渡辺晋輔
ヴェネツィアのパトロネージ [著者]ローナ・ゴッフェン
越境と覇権 [著者]池上裕子
往還の軌跡 [編者]三浦篤
女を描く [著者]クリスタ・グレシンジャー
[改装版]絵画空間の哲学 [著者]佐藤康邦
韓国近代美術の百年 [著者]金英那
GUTAI  周縁からの挑戦 [編]ミン・ティアンポ
芸術の終焉のあと [著]アーサー・C・ダントー
幻視絵画の詩学 [著者]ヴィクトル・I・ストイキツァ
色彩からみる近代美術 [編者]前田富士男
市場のための紙上美術館 [著者]陳岡めぐみ
自然の知覚 [編]仲間裕子+ハンス・ディッケル
C. D.フリードリヒ [著者]仲間裕子
修復の理論 [著者]チェーザレ・ブランディ
新印象派のプラグマティズム [著者]加藤有希子
スーラとシェレ [著者]セゴレーヌ・ルメン
聖性の転位 [著者]喜多崎親
〈西洋美術史を学ぶ〉ということ [著者]高階秀爾・千足伸行・石鍋真澄 [編者]喜多崎親
セザンヌのエチュード
 [著者]ジャン=クロード・レーベンシュテイン
潜在的イメージ [著者]ダリオ・ガンボーニ
旅を糧とする芸術家 [編著者]小佐野重利
ティツィアーノの女性たち [著者] ローナ・ゴッフェン
ティツィアーノ《ピエトロ・アレティーノ肖像》 [著者]フランチェスコ・モッツェッティ
ドイツ・ロマン派風景画論 [編訳者]神林恒道+仲間裕子
〈場所〉で読み解くフランス近代美術 [編]永井隆則
日仏「美術全集」史 [著者]島本浣
日系ブラジル人芸術と〈食人〉の思想 [著者]都留ドゥヴォー恵美里
美学 [著者]キャロリン・コースマイヤー
東アジアにおける〈書の美学〉の伝統と変容 [編者]神林恒道・萱のり子・角田勝久
美術カタログ論 [著者]島本浣
ビフォー ザ バウハウス [著者]ジョン・V・マシュイカ
プッサンにおける語りと寓意 [著者]栗田秀法
フランス近代美術史の現在 [編者]永井隆則
〈プリミティヴィスム〉と〈プリミティヴィズム〉 [著者]大久保恭子
文化遺産としての中世 [著者]泉美知子
ペーテル・パウル・ルーベンス [著者]中村俊春
ポール・セザンヌ 《サント・ヴィクトワール山》 [著者]ゴットフリート・ベーム
マックス・ベックマン [著者]ハンス・ベルティンク
右手と頭脳 [著者]ペーター・シュプリンガー
様式の基礎にあるもの [著者]佐藤康邦
「よきサマリア人」の譬え
 [著者]細田あや子
ラオコーン [著者]サルヴァトーレ・セッティス
レンブラントのコレクション [著者]尾崎彰宏
ローマ美術研究序説 [著者]オットー・ブレンデル
わが友 フランシス・ベイコン [著者]ジョン・ラッセル

アカデミーとフランス近代絵画

[著者]アルバート・ボイム
[訳者]森雅彦阿部成樹荒木康子

共犯としての前衛/アカデミスム
アカデミーへの反抗をとおして聖化される前衛=印象派というイデオロギー。誰もが疑わなかった二項対立の「物語」に終焉を宣告する、いまや古典となった問題作、本邦初訳。

[書評]
《読売新聞》書評欄、2005年5月30日、評者・三浦篤氏
《図書新聞》2005年6月18日号、評者・山本光久氏

定価=本体 5,500円+税
2005年3月25日/A5判上製/488頁/ ISBN978-4-88303-150-4



アヴァンギャルド宣言
中東欧のモダニズム

[編者]井口壽乃圀府寺司

第一次大戦後〜1920年代、中東欧で燃え上がったアヴァンギャルド芸術運動におけるマニフェストを集成する初の試み。
第一次大戦後、芸術による社会変革をめざした中東欧の芸術家達は、民族・国境を越えたアヴァンギャルド芸術運動を繰り広げ、各理念を表明する雑誌を公刊した。長い間ベールに包まれてきたそれらマニフェストを集め、交流関係を繙くことにより、ここに初めてその全体像を浮き彫りにする。

[書評]
『美術手帖』2005年11月号

定価=本体 3,300円+税
2005年9月5日/A5判上製/304頁/ ISBN978-4-88303-161-0



アート・オン・マイ・マインド
アフリカ系アメリカ人芸術における人種・ジェンダー・階級

[著者]ベル・フックス
[訳者]杉山直子

ベル・フックスのアメリカ黒人現代アート批評、待望の邦訳。白人至上主義的・資本主義的・家父長制による排他的な視覚の政治学が深く浸潤する現代アートとその批評、システムの内部にメスを入れ、真の黒人の美学を開示する。

[書評・紹介]
《ふぇみん》「書評」 、2013年2月15日
《図書新聞》2013年3月2日号、評者:堀江耕氏
「知と文明のフォーラム」2013年3月21日(訳者による紹介)→記事を読む
「アメリカ学会会報」No.182、2013年7月、評者:江崎聡子氏

定価=本体 3,200円+税
2012年10月31日
A5判並製/308頁/ISBN978-4-88303-320-1



アルフレッド・バーとニューヨーク近代美術館の誕生

アメリカ二〇世紀美術の一研究

[著者] 大坪健二

1929 年、アルフレッド・ H ・バー Jr. 、 27 歳。
ニューヨーク近代美術館の初代館長になる。

近代美術をいかに収集し展示するべきか明確な規範のない時代に美術史家としての素養と類まれな「目」をもって、ニューヨーク近代美術館を世界に冠たるものへと導いたバー。広く知られるその功績をよそに、これまでほとんど論じられてこなかった彼自身の言動をアメリカ近代美術史の中に据え、ミュージオロジーの視点から考察する。

[書評
《日本経済新聞》2012年4月15日、評者:暮沢剛巳氏→日経新聞Web版
《新美術新聞》2012年5月21日
《美術手帖》2012年6月号
《図書新聞》2012年11月3日、評者:白川昌生氏

定価=本体 3,200円+税
2012年2月15日A5判上製/320頁/ISBN978-4-88303-298-3



アンリ・マティス『ジャズ』再考

芸術的書物における切り紙絵と文字のインタラクション

[著者]大久保恭子

「切り紙絵は私に色の中で素描することを可能にした」
20点の挿画と画家直筆のテクストが印刷された総合芸術作品『ジャズ』は出版直後から高い評価を得たが、挿画の原画である切り紙絵作品は「晩年の気晴らし」として、研究者の多くに近年まで等閑視され続けてきた。本書はこのマティスの切り紙絵の世界に新しい光をあて、芸術的書物『ジャズ』とは一体何か、主題、手法、時代性などあらゆる側面から問い直す。

[書評・紹介]
『日本経済新聞』2016年4月17日、書評欄
『美術の窓』「新刊案内」、2016年6月号、生活の友社
《山形新聞》2016年6月5日、評者:山本和弘氏
《週刊読書人》「2016年上半期の収穫から」2016年7月22日、選者:河本真理氏
《週刊読書人》「新しい視点・方法論の意欲作」、2017年12月23日号、評者:河本真理氏
《図書新聞》2016年11月19日、評者:天野知香

定価=本体 5,200円+税
2016年3月31日
A5判上製/384頁 (カラー口絵24+本文360) /ISBN978-4-88303-402-4



イタリア・ルネサンス美術の水脈
死せるキリスト図の系譜

[著者]塚本博

母の慈愛を受け、その膝で眠る幼児キリストの姿に、未来の「死」の予兆がなぜ読みとられるのか? 描かれた「死」の豊穣なる展開にイタリア・ルネサンス美術に潜む美の水脈を読み解く。

定価=本体 1,942円+税
1994年1月25日/四六判並製/161頁/ISBN978-4-88303-019-4



《伊東マンショの肖像》の謎に迫る

1585年のヴェネツィア

[著]小佐野重利

ヴェネツィア元老院が画家ティントレットに発注したとする資料が伝わりながら、その存在が見失われていた天正遣欧少年使節の記念肖像画。 400年を経てついに発見された、日本とイタリアの異文化の出会いが生んだこの少年像の制作プロセスの解明に、世界初公開に関与した美術史家が挑む。

[書評・紹介]
《読売新聞》2017年6月18日、書評欄「記者が選ぶ」

定価=本体 1,800円+税
2017年4月20日四六判並製/168頁(カラー口絵8頁)/ISBN978-4-88303-436-9



イメージの修辞学 [新装版]
ことばと形象の交叉

[著者]西村清和

こ とばとイメージの連関の仕組を総括する────
「読むこと」そして「見ること」で得られるイメージの相違と連関についての議論は古代より続き、いまも多彩な主張が乱立している。それらを精査し、「読書とイメージ」「視覚的隠喩」「小説の映画化」「〈物語る絵〉のナラトロジー」「小説と挿絵」の五つの視点から、ことばと形象の交叉がもたらす経験とその歴史的変遷を、多くの実例をひきながら問いなおす。

[書評]
《図書新聞》2010年3月27日、評者:高山宏氏

定価=本体 5,500円+税
2017年5月25日 新装版第一刷発行/A5判/544頁/ISBN978-4-88303-441-3
※本書は2009年11月15日刊行(ISBN978-4-88303-254-9)と同じ内容の新装版です。



ヴァラッロのサクロ・モンテ
北イタリアの巡礼地の生成と変貌

[著者]大野陽子

「これなるはヴァラッレの山の上の信仰の神秘である」────
北イタリア・ヴァラッロのサクロ・モンテは、15世紀にエルサレム巡礼の代替となるカトリックの「新しい聖地」として造営が開始された。山上に建設された45ほどの礼拝堂には等身大像と壁画によりキリストの受難の場面が再現され、巡礼は黙想しながらそれらを辿る。しかし、エルサレムの再現を目指した当初の計画は、16世紀、宗教改革に対抗するべく「予型論」をもとにした新たなプログラムが導入され、変革が図られていく。
1980年のユネスコ世界遺産登録後も、いまだ日本では知られていない特異な聖地サクロ・モンテの歴史とその変容を初めて詳述する。

定価=本体 7,000円+税
2008年2月29日/A5判上製/606頁+カラー口絵24頁/ISBN978-4-88303-222-8



ヴィーナス・メタモルフォーシス
国立西洋美術館『ウルビーノのヴィーナス展』講演録 

[著者] 浦一章芳賀京子三浦篤渡辺晋輔

蠱惑的な視線を投げかけるティツィアーノ作《ウルビーノのヴィーナス》。彼女は神か女か?──見る者を挑発する謎めいた姿は、横たわる裸婦像の古典となった。燦然と輝くこの美女を結節点に、古代・ルネサンス・近代美術とイタリア文学の論者4人がヴィーナスの変容を多彩に語る。

[書評]
《毎日新聞》「今週の本棚」、2010年11月14日
『美術の窓』2010年12月号(生活の友社)

定価=本体 2,600円+税
2010年10月25日/四六判上製/237頁+巻末折込カラー図版/ISBN978-4-88303-277-8

ヴェネツィアのパトロネージ
ベッリーニ、ティツィアーノの絵画とフランチェスコ修道会

[著者]ローナ・ゴッフェン
[監訳者]石井元章 
[訳者]
木村太郎

フランチェスコ修道会の教会サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂はヴェネツィアという特異な地における宗教、政治、美術の独特な関係性を具現している。有力貴族ペーザロ家の華々しいパトロネージによってこの聖堂に掲げられたベッリーニ、ティツィアーノの不朽の祭壇画や、彫刻装飾。彼らはこうした美術作品の寄進によって何をなしえると信じたのか? 宗教史、社会史、美術史の手法を綿密によりあわせることでルネサンス期のヴェネツィアがあざやかに蘇る。

定価=本体 4,000円+税
2009年3月31日
A5判上製/366頁/ISBN978-4-88303-241-9



越境と覇権

ロバート・ラウシェンバーグと戦後アメリカ美術の世界的台頭

[著]池上裕子

ラウシェンバーグは渡り鳥のように既存の境界を飛び越え、世界に舞い降りた。――
一九六四年のヴェネツィア・ビエンナーレでアメリカ人初の大賞を受賞し、世界的名声を得たロバート・ラウシェンバーグ。彼の越境性に着目し、戦後の国際美術シーンにおけるパリからニューヨークへの覇権の移行を、世界美術史の見地からつぶさに検証する。

[書評・紹介]
『美術の窓』、「新刊案内」、2016年4月号
『美術手帖』、書評欄「今月の一冊」、2016年3月号、評者:中島水緒氏
《図書新聞》2016年4月2日、評者:志賀信夫氏
《週間読書人》2016年5月6日、評者:河本真理氏
《週間読書人》「2016年上半期の収穫から」2016年7月22日、河本真理氏

[受賞]
第38回サントリー学芸賞(芸術・文学部門)、2016年

定価=本体 4,600円+税
2015年12月10日/A5判上製/408ページ/ISBN978-4-88303-389-8



往還の軌跡

日仏芸術交流の一五〇年

[編者]三浦篤

ふたつの美の国が交わり育んだ芸術の豊かさを見つめ直す。
日仏修好通商条約締結150年を記念して、両国の著名研究家が会した国際シンポジウムを採録。19世紀半ば以来の多彩な人的交流や美術・工芸品の伝播を再検討し、そこに生まれた芸術の豊かな実りを俯瞰する。

定価=本体 4,200円+税
2013年11月11日A5判並製/ 424頁(カラー口絵8頁) /ISBN978-4-88303-286-0/日本語・フランス語バイリンガル



女を描く
ヨーロッパ中世末期からルネサンスの美術に見る女のイメージ

[著者]クリスタ・グレシンジャー
[訳者]元木幸一青野純子

魔女か、聖女か、はたまたがみがみ女房か……女はどう描かれた?
「女嫌い」の思想は世界と同じくらい古い。女への辛辣な見方は、写本や版画など周辺の美術の中に繰り返し表されることによって浸透し、やがて女のイメージを固定していった。一方、聖母マリアを代表とする「良い女」の類型は、宗教改革により聖女信仰が消え去った地域などではある変化を生じていく。
著者グレシンジャーは、今も変わらぬ心悲しくもユーモラスな男女の交情の例など、北方ヨーロッパにおける中世末期から初期ルネサンスの美術の作例を丹念に集め、文献資料では知りえない女性観(そして同時に見えてくる男性観)の変遷を提示する。

定価=本体 3,000円+税
2004年11月25日/四六判上製/304頁/ISBN978-4-88303-138-2



[改装版]絵画空間の哲学
思想史の中の遠近法

[著者]佐藤康邦

ルネッサンス以降、今に至るまで表現の規範となっている遠近法。その作品空間に織り込まれた美と世界観をときほぐし、近代の美と知のあり方を問う。

定価=本体 2,800円+税
2008年2月25日/四六判上製/268頁/ISBN978-4-88303-221-1

韓国近代美術の百年

[著者]金英那(キム・ヨンナ)
[監訳者]神林恒道

日本帝国主義の「残りかす」、西洋美術の「ものまね」といわれながらも、絶えずその独自性を追求しつづけた「20世紀韓国美術」の激動の100年史。その圧倒的な活力と魅力のゆえんを論じきった、初の通史。

[書評
《京都新聞》2011年9月14日→記事を読む
《新潟日報》《熊本日日》2011年10月23日、ほか→記事を読む
『美術の窓』2011年10月号
《読売新聞》「記者が選ぶ」、2011年11月27日
『美術フォーラム21』Vol.24(2011年、醍醐書房)、評者:高晟剋

定価=本体 4,000円+税
2011年8月10日/A5判上製/368頁/ISBN978-4-88303-285-3

GUTAI  周縁からの挑戦

[著]ミン・ティアンポ
[翻訳監修]富井玲子
[翻訳]藤井由有子

戦後日本の前衛美術運動のなかで、今日欧米でも高く評価されている「具体美術協会」(略称「具体」)。パリ、ニューヨークが美術の〈中心〉だった時代、 1954年に芦屋で誕生したこのグループは、実験性を謳歌し、印刷媒体と郵便制度を斬新に用いて、モダニズムに〈周縁〉から挑戦した。芸術における革新が〈中心〉で起こり〈周縁〉に伝播するという先入観を「具体」によって反証する画期的な視点の研究書。

[書評・紹介]
《朝日新聞》2017年2月5日、読書欄、評者:大西若人氏(朝日新聞編集委員)
『美術の窓』「新刊案内」、2017年2月号、生活の友社
『美術手帖』「 INFORMATION/BOOK 」、2017年3月号、美術出版社
『月刊アートコレクターズ』「 BOOK GUIDE 」、2017年3月号、生活の友社
《新美術新聞》2017年4月11日

定価=本体 4,000円+税
2016年11月30日/B5変型判並製/264頁(カラー口絵16頁)/ISBN978-4-88303-413-0

芸術の終焉のあと

現代芸術と歴史の境界

[著]アーサー・C・ダントー
[監訳]山田忠彰
[訳]河合大介 原友昭 粂和沙

巨匠のナラティヴによって芸術を定義しうる時代が終わったポスト・ヒストリカルな現代に可能な美術評論の原理とは? 芸術の哲学的歴史観を踏まえ、「芸術とはなにか」を探究したダントーの予言的著作、ついに邦訳。

[書評・紹介]
『月刊美術』「新刊案内」、2014年4月号、生活の友社
『美術手帖』、2017年5月号、美術出版社、評者:中島水緒氏
『美術の窓』、2014年5月号、サン・アート

定価=本体 4,800円+税
2017年1月31日A5判上製/368頁/ISBN978-4-88303-417-8

幻視絵画の詩学
スペイン黄金時代の絵画表象と幻視体験

[著者]ヴィクトル・I・ストイキツァ
[訳者]松井美智子

〈表象不可能なもの〉を描く幻視絵画の錯綜したメカニズムをストイキツァが鋭利に解読────
こんにち最も注目される気鋭の美術史家が、幻視絵画の精華である17世紀スペイン絵画に仕掛けられた錯綜したメカニズムを鋭利に読み解き、わたしたちを瞠目すべき結論へと導く。

[書評]
『西日本新聞』2009年3月2日

定価=本体 3,600円+税
2009年2月5日/四六判上製/350頁/
ISBN978-4-88303-237-2



色彩からみる近代美術

ゲーテより現代へ

[編者]前田富士男

はじめに色彩ありき――
近代の美術作品において色彩表現はラディカルに追求されたが、その本質への解釈や議論はいまだ尽くされないままだ。捉えがたい色彩、それを「知覚の現象学」から問いなおし、近代美術の理解を刷新する、 26人による研究集成。(色彩考察のための基本資料となる「用語集」「主要研究資料」を所収)

[書評・紹介]
『美術手帖』2013年9月号(美術出版社)
『美術の窓』2013年8月号(生活の友社)

定価=本体 7,000円+税
2013年6月10日A5 判上製/608頁/ISBN978-4-88303-319-5



市場のための紙上美術館
19世紀フランス、画商たちの複製イメージ戦略

[著者]陳岡めぐみ

19世紀後半、創刊相次ぐ美術雑誌や競売カタログの紙上を飾ったエッチングによる複製版画は、当時の絵画趣味にも叶い、制作もスピーディー、版画としての価値もあるとしてもてはやされた。だがその背後には、「複製エッチング」を戦略的に利用することで作品の価値を相互に保証しあう、画商・批評家・コレクターたちの思惑が隠されていた――。
偽名・筆名を巧みに使い分けた、“戦略”の急先鋒、ベルギー人画商レオン・ゴシェの実像に迫りつつ、国際的な絵画市場形成期における蒐集・取引の内幕をあきらかにする。

[受賞]
第27回渋沢・クローデル賞・ルイ・ヴィトンジャパン特別賞

[書評]
《読売新聞》「渋沢・クローデル賞 受賞者の横顔(2)」、2010年8月3日

定価=本体 4,000円+税
2009年6月1日/
A5判上製/400頁/ISBN978-4-88303-244-0



自然の知覚

風景の構築。グローバル・パースペクティヴ

[編]仲間裕子ハンス・ディッケル

21世紀の「風景論」
地球規模の自然破壊に直面する危機の時代、「風景」は従来の伝統的な枠組みを超えた新たな論究の対象となる。9か国14名の研究者がそれぞれの思想的基盤から芸術表象における自然意識を解明し、グローバル化した自然問題と関わる新たな「風景論」を探る。〈日本語・英語バイリンガル〉

定価=本体 3,400円+税
2014年3月10日A5判並製/320頁/ISBN978-4-88303-354-6



C. D.フリードリヒ
《画家のアトリエからの眺め》―― 視覚と思考の近代

[著者]仲間裕子

彼のまなざしを透過し、緻密に構成された「風景」は近代の世界像となる────
ドイツ・ロマン主義を代表する画家、C.D.フリードリヒ(1774-1840)。 彼の特異な風景画は、これまで神秘性、宗教性、内面性という言葉で理解されてきた。だがそこには20世紀美術を先取りする視覚体験の実験、そして危機の時代におけるアンガージュマンが内在していた――。
ボイス、リヒター、バゼリッツ、キーファーら、現代ドイツの芸術家にとって、 いまなお重要なインスピレーションの源泉であり続けている フリードリヒの風景画の生成と受容を論じる。

定価=本体 3,200円+税
2007年3月28日/A5判上製/298頁/ISBN978-4-88303-188-7



修復の理論

[著者]チェーザレ・ブランディ
[監訳者]小佐野重利
[訳者]池上英洋大竹秀実

修復の倫理哲学
修復家とは、「臨床医のように目はしが利き 外科医のように慎重で腕のたつ」(C.ブランディ)者である。
ブランディにとって、より本来的な意味での修復の目的は作品を原初の様相に戻すことではなく、原初の様相のうちで残っているものやそれが時の経過する中で蒙った変更に最大限の読み取りやすさと享受しやすさを取り戻させることであるから、[……]修復家は、職人でも芸術家でもなく常に歴史分野の専門の助けを仰ぎ指導を受けながら、このように複雑な職務をもっとも適切な形で完遂できるように「手わざの知恵」をそなえた教養ある「技術者」でなくてはならない[……]。 (G.バジーレ、序文より)
本書は修復の科学技術や技法を説くものではない。芸術作品や文化財の保存・修復が実行される以前、あらかじめ省察を必要とする理念を問題とする。
わが国でも高松塚古墳、キトラ古墳の保護・継承をめぐり議論が高まる中、参照すべき必携の書である。

[書評]
《朝日新聞》書評欄、2005年8月21日→記事を読む
《毎日新聞》書評欄、2005年9月12日、評者:富山太佳夫氏
《読売新聞》書評欄、2005年10月23日、評者:三浦篤氏
『美術の窓』2005年10月号(生活の友社)

定価=本体 3,000円+税
2005年6月30日/A5判並製/288頁/ISBN978-4-88303-159-7



新印象派のプラグマティズム

労働・衛生・医療

[著者]加藤有希子

神経生理学という 19 世紀の最新科学を基盤にした新印象派の「分割主義〈ディヴィジョニスム〉」。色彩の身体的・心理的効果を利用しようとした彼らの実践は芸術創造にとどまらず、日常生活にまで及んだ。スーラ、ピサロ、シニャックら、新印象派の画家たちの、これまで見落とされてきた行為論〈プラグマティズム〉を論証する。

[書評]
『美術の窓』2012年6月号(生活の友社)
《図書新聞》2012年9月1日号、評者:吉田寛氏

定価=本体 4,500円+税
2012年3月30日A5判上製/ 258頁/ISBN978-4-88303- 312-6

スーラとシェレ

画家、サーカス、ポスター

[著者] セゴレーヌ・ルメン
[訳・解説] 吉田紀子

厳密な色彩理論による点描絵画で新印象派を牽引したジョルジュ・スーラ。世紀末パリの大衆文化に輝きを添えたポスターの巨匠ジュール・シェレ。イメージ文化の花咲く同時代を生きた異分野の芸術家ふたりの美学的相関をスーラの未完の傑作《サーカス》を軸に考察する。

定価=本体 2,800円+税
2013年7月31日A5判上製/カラー口絵8頁+248頁/ISBN978-4-88303-328-7

聖性の転位
一九世紀フランスに於ける宗教画の変貌

[著者]喜多崎親

大革命後のカトリック復興期、画家達は過去様式を意図的に利用することで聖なるものの表象を模索していた。だが考古学や民族誌によってもたらされた古代やオリエントの新しいイメージは、次第にそれらを変質させ、ジャーナリズムに代表される受容者は、そこに新たな意味を読み取っていく。聖性の表象という目的ゆえに、他のジャンルにはない独自の様相を示す19世紀フランスの宗教画から、近代美術への新たな視界を切り開く。

[書評]
《図書新聞》2011年4月30日号、評者:小倉孝誠氏

定価=本体 4,300円+税
2011年2月15日
A5判上製/412頁/ISBN978-4-88303-289-1

〈西洋美術史を学ぶ〉ということ

[著者]高階秀爾千足伸行石鍋真澄
[編者]喜多崎親

〈西洋美術史〉は何の役に立つの?
実学偏重傾向にある大学での学び。そこで〈西洋美術史〉を学ぶのは優雅な“趣味”と見られがち。でも、異文化を理解し、美術作品という視覚的な物を言語化し、それを歴史的に考察する〈西洋美術史〉は、汎用性の高い能力を習得できる学問なのです。

定価=本体 1,200円+税
2014年12月20日四六判並製/112頁/ISBN978-4-88303-368-3

セザンヌのエチュード

[著者]ジャン=クロード・レーベンシュテイン
[訳者]浅野春男

究極の不可解を生きた画家に肉迫する5つのエッセイ。鋭敏な眼力と精緻きわまる文献学の総合で他の追随をゆるさない美術史家レーベンシュテイン、待望の初邦訳。

定価=本体 3,000円+税
2009年9月30日/
A5変形判上製/184頁+口絵4頁/ISBN978-4-88303-253-2



潜在的イメージ
モダン・アートの曖昧性と不確定性

[著者]ダリオ・ガンボーニ
[訳者]藤原貞朗

芸術家が意図した以上のものを観る者が読み取り、解釈を行うことは逸脱的な過剰解釈であろうか?────
芸術家が意図した以上のものを観る者が読み取り、解釈を行うことは逸脱的な過剰解釈であろうか? 歪んだ解釈を否定するだけでは問題は解決しない。疑念から生じた数々の解釈の是非を選別する術を手に入れねばならない。そのためには、作品の生成プロセス、コンテクスト、作品受容の研究によって、作者と作品と観る者の間主観的な対峙を試金石とし、作品が惹起した「疑念」のありかを突き止めねばならない。主観的な解釈へと駆り立てた疑惑を否定することなく、危険な解釈を賭けとし、大胆かつ慎重な証明手続きによって、「見る」ことの権利を獲得せねばならない。

[書評]
紀伊国屋・書評空間「高山宏の「読んで生き、書いて死ぬ。」」2007年11月30日→記事を読む

定価=本体 7,800円+税
2007年9月25日/A5判上製/688頁/ ISBN978-4-88303-198-6



旅を糧とする芸術家

[編著者]小佐野重利

芸術家の移動をめぐる、かつてない論集────
古くより芸術家は活躍の場を求め、また研鑽を目的に、他国へと旅立った。美術の発展にとって彼らの移動はまちがいなく重要な役割を果したが、それが形象や図版の伝播の根拠として安易に語られてきた面も否めない。その反省の上に立つ時、美術の発展を描く歴史地図に「芸術家の旅」をいかに具体的に書き入れることができるだろうか?

定価=本体 3,400円+税
2006年12月20日/A5判上製/336頁/ISBN978-4-88303-170-2



ティツィアーノの女性たち

[著]ローナ・ゴッフェン
[訳]塚本博二階堂充

画家はなぜ美女を描くか?
ティツィアーノの魅惑的な女性たちを偽装されたポルノグラフィーと見なす旧来の理解は単純に過ぎる。美女は芸術における激しい闘争の舞台なのだ。ティツィアーノ理解に画期をもたらすゴッフェンの主著。

定価=本体 8,000円+税
2014年10月25日A5判上製/576頁(カラー口絵8頁)/ISBN978-4-88303- 363-8



ティツィアーノ 《ピエトロ・アレティーノの肖像》

[著者]フランチェスコ・モッツェッティ
[訳者]越川倫明松下真記

「王侯君主の鞭」を自認し、文筆を武器に権力者とわたりあったアレティーノ。彼が友人ティツィアーノに描かせた自らの肖像画は、メディチ家当主コジモ・デ・メディチ一世に接近し懐柔するための贈答品だった。結局この計画を破綻させたメディチ家執事の画策を、綿密な史料調査によりスリリングにたどる。

定価=本体 2,500円+税
2001年11月15日/四六判上製/112頁+カラー折込図版/ISBN978-4-88303-080-4



ドイツ・ロマン派風景画論
新しい風景画の模索

[編訳者]神林恒道仲間裕子

ロマン主義的心情とその芸術観を読み解く────
ドイツ・ロマン派の絵画論の綱領的著述と見なされてきたC・G・カールス「風景画に関する九通の書簡」をはじめ、ルンゲ「芸術と芸術家の使命について(遺稿集から)」、フリードリヒ「芸術と芸術精神について」ほかの翻訳と解説。

定価=本体 3,000円+税
2006年11月25日/A5判上製/258頁/ISBN978-4-88303-176-4



〈場所〉で読み解くフランス近代美術

[編]永井隆則

作品は抽象的な内省の産物ではない。
画家たちは現実の土地や建物に
感覚を刺激されながら思考し表現してきた。
創造のエンジン、〈場所〉を問いなおす。
<現地取材写真と図版を満載/オールカラー>

[書評・紹介]
『図書新聞』「2016 年下半期読書アンケート」、2016 年12月24日号選者:天野知香氏
『World 旅のひろば』、2017年2月号、ワールド航空サービス広報誌

定価=本体 2,700円+税
2016年10月31日四六判並製/280頁/ISBN978-4-88303-403-1



日仏「美術全集」史

美術(史)啓蒙の200年

[著者]島本浣

美術全集をあなどるな。美術全集を再考して見えてくる美術(史)のはらむ問題圏。
19世紀初頭から20世紀末までに出版された日本とフランスの「美術全集」年代史を縦糸に、美術(史)受容、近代美術史観生成、美術啓蒙のエクリチュ―ル、加えて全集企画者、美術出版社、図版印刷史など多様な問題群を横糸として織り上げた、過去に類例のない研究書。

[リンク]
資料として本書に収録している「日仏美術全集リスト」に各全集の監修者や巻構成等を加えた詳細なカタログを公開しています。→カタログを見る

[書評・紹介]
『美術の窓』「新刊案内」、2016年4月号
『週間読書人』2016年4月8日、評者:喜多崎親氏
《日本経済新聞》「目利きが選ぶ3冊」2016年4月21日、選者:井上章一氏
《産経新聞》「読むアート」、2016年5月13日夕刊
《図書新聞》2016年6月11日、評者: 太田智己氏
《新美術新聞》「ブック・レビュー」2016年9月11日

定価=本体 5,600円+税
2016年1月30日A5判上製/528頁/ISBN978-4-88303-394-2



日系ブラジル人芸術と〈食人〉の思想

創造と共生の軌跡を追う

[著]都留ドゥヴォー恵美里

ブラジル芸術を語る上で欠くことのできない日系人画家の存在。移民から百余年、日本ではあまり知られていない彼らの生と創造の有り様を、ブラジルという土壌に通底する「食人主義」概念―他者を食らう―に照らして辿る。日系コミュニティ内にとどまらず、ブラジル近代芸術の潮流をコンテクストに据えた、かつてない論考。

[書評・紹介]
《京都新聞》2017年5月23日、インタビュー「異質な文化 『食らって』吸収」、
   聞き手:阿部秀俊氏
『Latina(ラティーナ)』2017年7月号、評者:岸和田仁氏

定価=本体 4,200円+税
2017年3月31日A5判上製/244頁/ISBN978-4-88303-424-6



美学
ジェンダーの視点から

[著者]キャロリン・コースマイヤー
[訳者]長野順子石田美紀伊藤政志

美学とは何か? 芸術とは何か? 「天才」がイメージさせるのはいかなる人物か? 「芸術」と「工芸」の境界とは? プラトンにまで遡る理論言説の小史をジェンダーという視点から振り返り、美をめぐるその思考のうちに暗黙裡に潜む、男性的/女性的という二項対立的な概念体系の伝統を批判的に解明。そして今、もはやそれら過去の規範では解釈しきれない現代アートについてどんな言葉で語りえるのか、フェミニスト・アートを具体例にみながら、美学の新たな可能性を探っていく。

[書評]
《Jan Jan》書評欄、2010年1月31日
《ふぇみん》書評欄、2010年4月5日号→記事を読む
《図書新聞》2010年4月17日号、評者:森谷宇一氏

定価=本体 2,700円+税
2009年12月20日/
四六判並製/320頁/ISBN978-4-88303-257-0



東アジアにおける〈書の美学〉の伝統と変容

[編者]神林恒道萱のり子角田勝久

「書は美術か否か」。小山正太郎と岡倉天心の論争を起点に、日中韓、そして欧米の研究者が「書く」ことの美を問う画期的論集。東西のまなざしの交差によって、“東アジアの伝統文化”を超えた〈書の美〉が立ち現れる。 (「東アジア文化都市2015新潟市」での国際シンポジウム報告集。日本語と英中韓の二言語表記)

[書評・紹介]
《書道美術新聞》2016年5月1日(第1075号、美術新聞社)
《毎日新聞》2016年5月12日夕刊、記事:桐山正寿氏
『書道界』2016年7月号(No.320、藤樹社)、「書巻の気」150、評者: 臼田捷治氏
《新潟日報》2016年7月3日、「にいがたの一冊」、評者:並木誠士氏
『墨』2016年9・10月号(242号、芸術新聞社)、評者:淺沼圭二氏、松村茂樹氏

定価=本体 5,200円+税
2016年4月10日
A5判上製/504頁/ISBN978-4-88303-405-5



美術カタログ論
記録・記憶・言説

[著者]島本浣

美術カタログの歴史と理論に初めて挑んだ野心的労作!
17世紀の誕生期から20世紀初頭までのフランスにおける美術カタログを探査しながら、美術の記録とその表象を解析する。

[書評]
《読売新聞》書評欄、2005年10月16日、評者:三浦篤氏
《産経新聞》書評欄、2005年10月3日、評者:藤原貞朗氏
《日本経済新聞》書評欄、2005年9月18日、評者:栗田秀法氏
《日本経済新聞》「今を読み解く〜岐路に立つ公立ミュージアム」、2005年9月4日、記者:木下直之氏

定価=本体 4,800円+税
2005年7月30日/A5判上製/452頁/ ISBN978-4-88303-160-3



〈西洋美術史を学ぶ〉ということ

[著者]高階秀爾千足伸行石鍋真澄
[編者]喜多崎親

〈西洋美術史〉は何の役に立つの?
実学偏重傾向にある大学での学び。そこで〈西洋美術史〉を学ぶのは優雅な“趣味”と見られがち。でも、異文化を理解し、美術作品という視覚的な物を言語化し、それを歴史的に考察する〈西洋美術史〉は、汎用性の高い能力を習得できる学問なのです。

定価=本体 1,200円+税
2014年12月20日四六判並製/112頁/ISBN978-4-88303-368-3



ビフォー ザ バウハウス

帝政期ドイツにおける建築と政治 1890-1920

[著者]ジョン・V・マシュイカ
[訳者]田所辰之助池田祐子

バウハウスの栄光の影に隠されたドイツ建築・デザイン史――
世紀転換期ドイツの産業化/世界政策と併行して展開した、プロイセンはじめ諸王公国における建築・工芸・デザインをめぐる改革、アーツ・アンド・クラフツ運動の受容と田園都市運動の推進の諸相をあきらかにし、ドイツ工作連盟でたたかわれた建築とデザインの「定型(規格)化」か、芸術の「独自性」か、をめぐる論争の今日的意味を問う。

[書評・紹介]
《図書新聞》2015年11月7日号、評者:本村健太氏
『SD 2015』(2015年12月)、評者:田路貴浩氏

定価=本体 7,400円+税
2015年4月15日A5判上製/ 576頁/ISBN978-4-88303-333-1



プッサンにおける語りと寓意

[著]栗田秀法

観る者を画中に誘う物語画の意味構造
17世紀フランスの偉大な巨匠プッサンの絵画は、硬直したアカデミズムの権化か? 否。厳格な画面構成には造形的レトリックが駆使され、知性ある眼には豊かな語りと込められた寓意が立ち上がる。

[書評・紹介
《図書新聞》2014年8月30日、評者:矢橋透氏

定価=本体 3,800円+税
2014年2月28日A5判上製/ 356頁/ISBN978-4-88303-353-9



フランス近代美術史の現在
ニュー・アート・ヒストリー以後の視座から

[編者]永井隆則

気鋭の研究者8人が提示する最新の芸術家像────
印象派をはじめとして、一般にも関心の高いフランス近代美術。一方、研究の場では芸術家の個別研究を越え、その歴史的、今日的意義を旧来の研究手法自体を批判しつつ再考する段階に来ている。気鋭のフランス近代美術研究者である執筆陣8人が示す、知的刺激に満ちた最先端研究。

[書評]
紀伊國屋・書評空間「高山宏の「読んで生き、書いて死ぬ。」」2008年4月11日→記事を読む
『IMAGE & GENDER』 Vol. 8(2008年3月)、評者:鈴木杜幾子氏

定価=本体 3,200円+税
2007年8月24日/A5判上製/326頁/ISBN978-4-88303-204-4



〈プリミティヴィスム〉と〈プリミティヴィズム〉
文化の境界をめぐるダイナミズム

[著者]大久保恭子

アフリカやオセアニアの非西欧の造形物は西洋文化圏においてどのように言説化/視覚化されたのか? マチスやゴーガンら“発見者”であるフランスと、それを受容し、自国のアイデンティティ確立に組み込んだアメリカ。相互の概念のずれを鋭く指摘するなかで、〈プリミティヴィスム〉あるいは〈プリミティヴィズム〉をめぐる言説が、20世紀の美術史の中でいかに形成され、どのような意味を担ってきたかを問う。

[書評]
《日本経済新聞》書評欄、2009年9月20日
《西日本新聞》書評欄、2009年11月8日、評者:浪潟剛氏

[受賞]
第八回木村重信民族藝術学会賞

定価=本体 2,800円+税
2009年7月15日/A5判上製/254頁/ISBN978-4-88303-248-8



文化遺産としての中世

近代フランスの知・制度・感性に見る過去の保存

[著者]泉美知子

文化財保護理念、確立の道程。
国家として、国民として、どのような遺産を継承するのか。大革命後の破壊を契機にその問いに直面したフランス。文化財保護制度の確立に奔走する人々、中世芸術蔑視と闘いながら学問的位置づけを果たした美術史家、遺産が同時代人の内面といかにむすびついているかを示した文学者――彼らの活動を追い、「文化遺産」という思想生成の道程を検証する。

【受賞】
第31回渋沢・クローデル賞本賞(2014年度)

定価=本体 5,000円+税
2013年8月25日A5判上製/544頁/ISBN978-4-88303-348-5



ペーテル・パウル・ルーベンス
絵画と政治の間で

[著者]中村俊春

戦争の時代を生きた画家が みずからの絵画で叶えようとしたこと────
大工房を構えた宮廷画家であり、外交の場でも活躍したルーベンスは、破格の栄達を極めた17世紀絵画の巨匠である。一方、その世俗的成功は、彼を精神性を欠く通俗的画家と見なす要因にもなった。だが彼は本当に芸術の深みに到達しえなかったのか? その真の姿に画業と政治活動両面から迫る。

定価=本体 4,500円+税
2006年8月25日/A5判上製/452頁+カラー口絵4頁/ISBN978-4-88303-179-5



ポール・セザンヌ《サント・ヴィクトワール山》
北イタリアの巡礼地の生成と変貌

[著者]ゴットフリート・ベーム
[著者]岩城見一實渊洋次

セザンヌが獲得した〈画像言語〉が「見ることに徹底すること」であると理解したとき、それが私たちの現実の見方を方向づけそこに描き出された絵画世界を一変させる。従来のセザンヌ理解を批判的に論じたベームの解釈学的実践の試み。────
セザンヌの芸術は、ひょっとすると20世紀絵画にとっての最も重要な基点を表しているかもしれない。セザンヌは、伝統に属す最後の画家であると同時に、キュビストから現在にいたる画家たちの模範ともなっている。
ゴットフリート・ベームは、セザンヌ後期作品に属す《サント・ヴィクトワール山》の画像上の成果に即して、いかにして観者が目に見える経験としてこの絵画と親密になれるのかを、そして、セザンヌが行った現実解釈の根本的な意味が実質的にどこにあるのかを示す。セザンヌ絵画の最も重要な展開の道筋と通過点が、ここで扱われる主作品を越えて提示されている。証明のために選び出された数々の証言により、哲学、文学にまでおよぶセザンヌの影響史のいくつかの視点も示されている。

[書評]
『美学』233号(2008年冬)「論文・新刊紹介」、評者:永井隆則氏

定価=本体 2,600円+税
2007年12月15日/四六判上製/216頁+カラー折込図版/ ISBN978-4-88303-216-7



マックス・ベックマン
近代芸術における伝統の問題

[著]ハンス・ベルティンク
[訳]岡部由紀子

近代芸術がパリ画壇で花開いていた20世紀初頭、激動のドイツにあって対立する“近代性”と“伝統”との調停点――伝統を近代精神で満たすこと、近代精神の真っただ中で伝統の力を呼び覚ますこと――を求めつづけた画家マックス・ベックマン。画家が生きた時代の歴史的文脈を解明し、彼を同時代の美術史のなかに位置づけることで、“描くことによって思索した画家”ベックマンの芸術の本質に迫るモノグラフ。

[書評]
《産経新聞》、2015年4月12日、書評欄、評者:石川健次氏→産経新聞のHPで記事を読む
『美術の窓』「新刊案内」、2015年5月号、生活の友社

 

定価=本体 2,700円+税
2015年1月25日
四六判上製/256頁+カラー口絵4頁/ISBN978-4-88303-370-6

右手と頭脳
エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー《兵士としての自画像》

[著者]ペーター・シュプリンガー
[訳者]前川久美子

「芸術家と手」の文化史────
ドイツ表現主義を代表する画家キルヒナーがあえて右手を切断した姿で描いた自画像。「切られた手」というこのショッキングなモティーフの背後には、芸術家の創造力の象徴として「右手」を強調する連綿とした伝統がある。

[書評]
《朝日新聞》2010年9月26日、評者:横尾忠則氏

定価=本体 2,800円+税
2010年7月25日/A5判上製/232頁+カラー口絵8頁/ISBN978-4-88303-270-9

様式の基礎にあるもの

絵画芸術の哲学

[著者]佐藤康邦

「現実に最も忠実なヴィジョン、それを私たちに与えてくれるのは様式だ。」ジャコメッティのこのにわかには納得し難い言葉を導きとして、視覚の条件をはじめとして、文化一般・人間一般が持っている「型」に関わる問題として様式を哲学的課題ととらえ、その根底にせまる。

定価=本体 2,500円+税
2013年12月20日四六判並製/264頁/ISBN978-4-88303-343-0

「よきサマリア人」の譬え
図像解釈からみるイエスの言葉

[著者]細田あや子

荒井献氏(新約聖書学者)推薦────
“「神の言葉」の受容について多層的に論じた画期的な大著。 ”

イエスが隣人愛について語ったこの物語は、キリスト教成立期以来、さまざまな場面に描かれ、時代を経てその描写は変容してゆく。これは、キリスト者がいかに聖書を解釈したのかという信仰の表象でもある。本書は、それらの描写をうながした教父や神学者たちによる聖書釈義の伝統を踏まえ、図像プログラム全体のコンテクスト、および、儀礼・典礼など宗教的実践との密接な結びつきにも留意しながら、ヨーロッパ中世とビザンツにおけるテクストと図像との交錯した関連を考察する。

[受賞]
2010年度新潟大学人文科学奨励賞 阿部賞

[書評]
『文藝春秋』「BOOK倶楽部」、2010年7月号、評者: 苅部直氏
宗教情報センターHP「書評レビュー」、2010年7月25日、評者: 藤山みどり氏
『福音と世界』「書評」、2010年10月号(新教出版社)、評者:廣石望氏
『宗教研究』No.370(2011年12月、日本宗教学会)、評者:土井健司氏
『日本の神学』51号(2012年9月、日本基督教学会)、評者:山田順氏

定価=本体 6,400円+税
2010年3月31日/
A5判上製/552ページ+口絵4ページ/ISBN978-4-88303-263-1



ラオコーン
名声と様式

[著者]サルヴァトーレ・セッティス
[訳者]芳賀京子日向太郎

発見から500年、この著名な古代彫刻をめぐり続けられてきた論争が、ここに決着する
「1506年の発見以来、死に瀕する人の苦痛をみごとに表現した古代の激情〈パトス〉の定型として熱烈な学問的な関心を集めてきた、ヴァチカンの有名な大理石彫刻《ラオコーン》。これに言及した唯一の古代文献、大プリニウス『博物誌』の記述との齟齬から、この彫刻をプリニウスの記述する彫刻とは別ものとする見解や、彫刻に特異な政治的なメッセージの衣を纏わせて、ロマンやスリルを好む読者の感興ばかりをそそる、今はやりの解釈などが出されてきた。
  著者セッティスは通念や恣意的解釈に真っ向から挑む。『博物誌』の記述に彼が加えた目から鱗の落ちる思いのする新解釈。『博物誌』の記す彫刻の作者たち―三人のロドス人彫刻家―の活動時期を碑文資料に基づく係累学的研究から絞込み、さらに様式的な検討を加えてこの彫刻をオリジナルと断言し、最終的に制作年代(紀元前40-20年頃)を割り出す手際のなんとあざやかなこと! この稀にみる好著は、比類なき知性の持ち主による積年の研究成果として、読者の知性を大いに満足させることであろう。」
――小佐野重利(東京大学美術史学教授)

[書評]
《読売新聞》「読書委員が選ぶ2006年ベスト3」、選者:青柳正規氏

定価=本体 5,000円+税
2006年8月25日/A5判上製/388頁+カラー口絵16頁/ISBN978-4-88303-155-9



レンブラントのコレクション
自己成型への挑戦

[著者]尾崎彰宏

「人間が蒐集するのはつねにその人自身」(ボードリヤール)であるとするなら、レンブラントがその財をつぎ込み、生涯を通じてなしたコレクション―膨大な数の絵画・版画類、武具甲冑、博物学的物品、服飾品―からは彼の芸術の本質が見えてくる。

定価=本体 2,800円+税
2004年4月25日/A5判上製/302頁/ISBN978-4-88303-135-1



ローマ美術研究序説

[著者]オットー・ブレンデル
[監訳者]辻成史
[訳者]川上幸子中村るい

美術史学のダイナミズムを解き明かす────
ローマ美術はながく、ギリシア美術の衰退の一段階と見なされてきた。19世紀、美術史家はローマ美術の独自性を定義するという難題に挑み始め、研究の進展は近代的学問としての美術史学の形成に重なる。著者ブレンデルはリーグル、ヴィックホフに始まる諸説を厳密に検討し、ローマ美術の根本問題に迫っていく。その取り組みは、美術史学の方法と理念自体に我々を対峙させることになるだろう。

定価=本体 3,000円+税
2008年7月30日/A5変形判上製/264頁/ISBN978-4-88303-215-0



わが友 フランシス・ベイコン

[著者] ジョン・ラッセル
[訳者] 五十嵐賢一

ベイコンと同じ場所に生き、同じ時代を共有した気鋭の美術ジャーナリストで、なによりベイコンと極めて親密な友人であった著者が、「現場」の興奮をありのままに伝える決定版的ベイコン論。画家の死の直前までかわされた無数の会話をもとに、「ナマの」ベイコンに迫る。

[紹介]
月刊『ARTcollector's』No.49(2013年、生活の友社)
『美術手帖』2013年5月号(美術出版社)、文:中島水緒氏

定価=本体 2,400円+税
2013年3月1日
A5判並製/144頁/ISBN978-4-88303-336-2